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Tag [続刊レビュー] 2011.04.08
作品紹介→*新作レビュー*やまもり三香「シュガーズ」
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1106005339.jpgやまもり三香「シュガーズ」(6)


わたしの中に記憶されてく
これがわたしのエンディング



■6巻発売、完結しました。
 見つめ合って伝え合えば、恋も愛も永遠。恋とお菓子のオムニバス集、全ての関係の結末と、永遠に残る想いを集め、あなたにお届けです。
 

~最終巻でした~
 オムニバスシリーズ、ついに完結です。続いても3冊くらいかと思っていたのですが、まさか6巻まで出るとは思っても見ませんでした。途中から、誰が誰だかわからなくなっていたのは秘密です(笑)とはいえ毎回純度の高い恋模様を描いてくれたので、それだけでも十分楽しいです。なんて、完結した今改めて登場人物たちの関係を眺めおさらいしてみて、その上で作品を読んでみると、また違った面白みが出てくるのでしょう。今度時間ができたら、好みの順に読み返してみたいですね。


~6巻にしては満足な内容~
 さて、注目していたのは、これだけ登場人物が多い中、どのカップルを最後に持ってくるかというところ。個人的な予想としては、一番最初、物語の第一話のカップルである二人が来るかと思っていたのですが、当たらずとも遠からず。最終回はこの二人がベースとなりましたが、一つ前でガッツリ描かれたのは、桜&クリリン。そうかこの二人は付き合ってなかったんですよね。クリリンが報われない感を纏ったままで、結構好きだったのですが、最後で報われましたか…ちょっと悔しい(心の狭い人間の感想)。
 
 またこの他には、生徒×先生のビミョウだけど心地良いカップリングを描いたお話や、「あれ、これBL作品じゃね?」と匂わせるような、恋愛を絡めつつも友情メインで望んだエピソードが収録されていたりと、組み合わせ的には今までで一番と言えるのではないかというくらい、充実した内容となっていました。個人的にはこのBLっぽいエピソードがね、絶対ありえない友情・仲間意識って感じがして、妙にくすぐったくも、ちょっと素敵だとか思ってしまいました。
 

シュガーズ 
 だってすごくないですか?使ったイベント、少女漫画だったら絶対に男女のデートをがっつり描くところを、男たちメインで来てるんですから。このエピソードを観て、懐かしのKICK THE CAN CREWの「クリスマスイブ Rap」を思い出しました。さすがにモチーフはないでしょうが、ちょっと似てませんかね?今年のクリスマスは、この曲が発売されてから10年なわけで、時の流れの早さをふと感じてしまったり。。。


~最後を締めたのは…~
  最後は今まで登場したカップルたちのその後が描かれました。多分この作品読んでいる人でも、余程熱心に読んでいないと、「あれ、これ誰だっけ?だめだ、6巻に登場した子しかわからない…!」なんてことになっていることでしょう(私かそれは)。最後の人物相関図、最終巻ということでドーンと出してくれるかと思っていたのですが、そうは行かなかったようです。
  
 ということで、順番に誰なのか書いてみましょう
 

1組目:SWEET1.松添黄恵×紫門
…記念すべき第一話/媚薬入りキャンディーの話
   
2組目:SWEET6.平島銀次郎×黒木明
…ミックスフルーツガム、ボーイッシュな幼なじみの話
   
3組目:SWEET19.常磐のぞみ×蘇芳要
…小さな瓶底メガネ君×色黒テニス少女/てかのぞみ君イケメンすぎだろ


シュガーズ6-1
4組目:SWEET24.天野杏×墨和先生
…これは直近の組み合わせだったのですぐわかるはず。ここまで続いてやっとかい。

5組目:SWEET2&7.桃谷一平×白川麻美   
…この麻美チャン大好きでした。最初振られたけど、報われて良かった。

6組目:SWEET20&23&27.栗林潤×三島桜
…結局彼らが全て持って行った気がします。

7組目:SWEET16&18.岡野空×常磐ななみ
…この組み合わせが最も意外で、そして最も微笑ましかったです。
 そして場面飛んで待ってるのが、色黒テニス少女の蘇芳さんなわけですが、なんかすっかり女らしくなっちゃって。しかし意外と地黒。

8組目:SWEET8.柳大介×灰田えま
…この二人のエピソードが描かれたのは、小学生の時なので、付き合っているのかは定かでは。。。。って最後にキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!


9組目:SWEET3.赤星知美×灰田優希
…すみませんまったく記憶に…。しかし結婚してるカップルもいるとか、だんだん「あいのり」のその後を見ているような気分になってきます。


10組目:SWEET5.茶屋町ヒロ×蒼井梨紗
…おいおい茶屋町くん親になってんのかい。まぁお相手は蒼井さんかはわかりませんけど(ひねくれ者的解釈)

11組目:SWEET.寺田藍
…唯一のロンリー枠。あなたはこう、貧乏くじをいつも引いていた印象しか。


 えーっと…あー恋したい(結論)いつも読む度に、そんな気持ちにさせてくれる、素敵なオムニバスでした!



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コメント

いつも見て参考にしています^^はじめてコメントします☆
『シュガーズ』を余程熱心に読んでいる読者です。。。登場人物ばっちり覚えてますよ!
み~んなハッピーエンドでしたね。これぞ少女漫画♪
ラストを飾ったのが藍くんと菫だったのが嬉しかったです。。
ロンリー枠の藍くんもきっとハッピーエンドなんだろうな、、、と匂わせるラスト。

やまもり先生の次回作にも期待です☆
From: eco * 2011/04/08 22:06 * URL * [Edit] *  top↑
はじめまして!
いつも見て下さり、ありがとうございます!

おお、登場人物バッチリ覚えているとは、顔向けできないです(笑)
驚くほどに全員ハッピーエンドでしたねー本当に素敵なラストでした。
次回作楽しみですよね。オリジナルの連作を見たいですー

コメントありがとうございました!
From: いづき@管理人 * 2011/04/23 22:24 * URL * [Edit] *  top↑
私もいつも読ませていただいています。

「ひるなかの流星」から逆に行き着いたパターンで、今ムチャクチャはまっています。
(同じようなパターンでは、アオハ→ストロボとか、多いです。このパターン。)

ちょっとへたれたような、でも純な、メガネ男子が大好きなのでほとんどの主人公が大好きです。灰田生徒会長も、のぞみ君も、茶屋町君も、しもんも・・・

唯一かっこいいと思えなかったのは、北海道に行った美術の先生。(ごめんなさい)

ちょっと違うけど同じ先生がらみで、墨和先生待たせ過ぎだし!

個人的には桜と藍君がうまくいって、くりりんは別の誰かと胸キュンドラマで終わってほしかったな、とも思っています。

昔、押して押してがんばってがんばって、結局振られたことがあるから・・・
とても惜しい気がするのです。(笑)
From: とよ * 2012/11/30 12:45 * URL * [Edit] *  top↑
このコメントは管理人のみ閲覧できます
From:  * 2013/09/01 18:12 *  * [Edit] *  top↑
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From:  * 2016/02/27 18:07 *  * [Edit] *  top↑

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