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Tag [新作レビュー] 2011.04.27
1103026628.jpgさとがねしょう「だいなし」(1)


お前
俺に衣装を作らないか?



■服飾デザイナーを夢見て、専門学校進学のため上京してきた村田次郎。引越業者と不動産屋に騙され、住む場所も荷物もなくして途方に暮れていたところを、憧れの舞台俳優・山口五郎に拾われ、ボロアパートの隣室に住むことに。しかし五郎の正体は、重度のアニメオタク。自身が萌えるアニメキャラに似た次郎を、手元に置くことが目的だったらしく、思わぬリクエストを五郎から受ける、受難の日々が始まる…!

 さとがねしょう先生のアヴァルス連載作でございます。主人公は上京したての田舎出身の少年・村田次郎。服飾デザイナーを夢見て、専門学校入学のため一路東京へ来てみるも、入居予定のアパートは何故か更地に。どうやら不動産屋に騙されていたようで、上京初日にして路頭に迷うことに。。。そんな彼をたまたま拾ってくれたのは、なんと憧れの舞台俳優・山口五郎。車で運ばれるがままに、彼の住むマンション…もといアパートに行ってみると、そこにあったのは超オンボロな建物。さらに彼の部屋に行ってびっくり、そこにあったのは、アニメのポスターにフィギュアの数々…。何を隠そう、五郎の正体は、重度のアニメオタクだったのでした。そんな彼に気に入られてしまった次郎ですが、目の前にいるのは憧れの俳優、そしてお隣には空き部屋で住んで良いとのお話…これには乗らねばなるまいと、そこで生活を始めるのですが…というお話。


だいなし
一流舞台俳優が「俺の衣装を作ってくれ」とか言うからホイホイついていった結果がこれだよ!


 超売れっ子舞台俳優と、上京仕立ての服飾デザイナー志望を中心とした、ボロアパートコメディ。この二人がアニメを絡んでどう繋がるかというと、舞台俳優の五郎が次郎にアニメのコスチュームを作らせるというパターンから。また次郎は五郎が大好きな女の子キャラに凄く似ているということで、何かにつけて絡んでくるのでした。なんで売れっ子舞台俳優がこんなボロアパートに住んでるんじゃいという突っ込みはあるものの、多分すごく居心地が良いんじゃないでしょうか。この二人を中心として、さらに住人同士の繋がりは拡大。もちろんこの手の作品ですから、住人たちは変人揃いと、キャラメインのコメディが繰り広げられていくことになります。
 
 物語がゆくゆくどういうところに着地するのかは、今のところなかなか想像は付かないものの、無駄に肩書きのある舞台俳優という設定を無駄にするとは思えず、これから思わぬ方向へと物語が転がっていきそうな予感もあり。アパートを土台としたホームコメディ的な部分もありつつ、少年のちょっと変わったサクセスストーリーを描いていくのではないでしょうか。オタクを描きつつも、オタクあるある的な感じはなく、単純に変人に巻き込まれていくタイプの勢い重視の作品。そういう意味では作品の間口は広く、多くの人が楽しめるのではないでしょうか。


【男性へのガイド】
→変人の舞台俳優と、ごくごく普通の少年というところに食指が動くがどうか。読みやすいとは思いますが、敢えて強く推すファクターがないのも事実であり。
【感想まとめ】
→キャラメインの勢い型コメディ。コメディだからさほど強い動機付けは必要ないのかもしれませんが、ちょっとどこに向かいたいのかわからないのが辛いか。とはいえネタ的な間口の広さはあり、読んだなりに楽しむことができる作品だと思います。


作品DATA
■著者:さとがねしょう
■出版社:マッグガーデン
■レーベル:ブレイドコミックスアヴァルス
■掲載誌:アヴァルス(連載中)
■既刊1巻
■価格:571円+税


■購入する→Amazon

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