
まったくジーヴスは有能だ
僕の望むところを正しく理解し
つねに快適な生活へと導いてくれる
僕の完璧な執事ジーヴス
■舞台は20世紀前半のロンドン。青年貴族のバーディーは、有能な執事・ジーヴスと優雅な毎日を送っている。バーディーは自分ではあまり何も出来ない人間で、周りからも少々馬鹿にされている。加えて服のセンスもヒドい。それでも彼が毎日を楽しく過ごせているのは、その能天気さだけにあるのではない。彼の執事・ジーヴスによるところが大きいのだ。バーディーはありとあらゆる面で有能な彼のことを、一種の先導者・哲学者そして友人として見ている。そんな凸凹な二人と、彼らを巻き込む貴族仲間たちの、爆笑の毎日をお楽しみください。
原作は「比類なきジーヴス

バーディーはじめ周りの友人たちは、いわゆる2世3世ですから、当然(?)蔑視的な意味でのボンボンが数多く生まれるわけです。実際はどうだったか知らんけど。そんな中、どちらかというと慎ましい生活を送っているバーディーですが、好奇心旺盛な友人たちによってしばしば面倒なことに巻き込まれてしまいます。中でも親友(?)のビンゴが一番のトラブルメーカーに。そしてそれを毎度毎度見事に解決していくジーヴス。面倒に巻き込み笑わせて笑わせて、見事解決して最後は痛快!という流れ。現在主流の笑わせ方ではなく、伝統的なコメディ形式をとった作品といえるんじゃないでしょうか。
【オトコ向け度:☆☆☆ 】
→こういうのが好きな方もおられるでしょう。どちらかというと女性の方が好むかな、とも思いますが。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→読んでいてそれなりに面白かったですし、ページ数とネームの量が多く、価格の割にオトク感はあります。海外物のコメディが好きな方は読んでみると良いかもしれません。
作品DATA
■著者:勝田文 原作:P.G.ウッドハウス
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめコミックススペシャル
■掲載誌:メロディ(2008年4月号)
■既刊1巻
■定価:590円+税
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