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Tag [続刊レビュー] 2011.05.19
作品紹介はこちら→麻生みこと「そこをなんとか」
3巻レビュー→菅原さんが極上の枯れセン要素を含んでいた件《続刊レビュー》「そこをなんとか」3巻
4巻レビュー→相変わらずゆるゆると楽しい:麻生みこと「そこをなんとか」4巻



1106025765.jpg麻生みこと「そこをなんとか」(5)


ああ
嬉しそうだな
嬉しいんだ
だったら私は



■5巻発売です。
 相変わらず貧乏まっただ中の弁護士・改世楽子。国選弁護で担当するのは、「詐欺事件」!…というとすごい感じがするけれど、その中身はなんともしょぼい「食い逃げ」。しかも被告人が扱いにくい…!そんな中、トラブった楽子が同期の赤星を呼ぶと、「呼ばれてやる」と抱きしめられ…!?一方、過去の誤解も解けた東海林は、元カノの弁護士・中道と連絡し合っている様子。二人が会うその理由とは…!?
 
 
~面目よりも食欲!なこの女子力!!~
 5巻ですが、相変わらず面白いですよー!恋の酸い甘いを堪能するならばアフタヌーン掲載の「路地恋花」に断然分がありますが、ゆるーい笑いを堪能するならば俄然こちら!ここ最近仕事に疲れていることもあり、こういう感覚で仕事をできる楽子が、そしてこういう人間関係が築けている楽子がとても羨ましかったり。少しは楽子を見習わないと…なんて思っているのですが、この子の豪快さはなかなか真似出来るものではなく、例えばこれとかすごくないですか…
 

そこをなんとか5
飲み屋の女子会セットを思わず一人でオーダー(その前の財布の中身を把握していない所とかも、彼女の性格を物語っていて素敵

 
 これは…どうなんだろう。。。しかもまったく動じていない!!この安定感が、彼女の魅力…でもあり、欠点でもあり…。しかもこの後まさかの無銭飲食の嫌疑までかけられるっていう。ええ、ドジッ子です。
 
 そんな彼女が、窮地に陥った末に助けを求めたのは、東海林さんではなく赤星くんでした。赤星くんはこの状況を思って、ちょっと嬉しかったみたいですが、その真相は、「あ行の赤星くんがアドレス帳的に先だった」という。なんてそもそも、多少なりとも好意のある人に、居酒屋の女子会セットを一人で堪能した後に無銭飲食容疑をかけられるっていう、その状況は絶対に知られたくないはず。むしろ意識していない、諸々頼みやすい人に連絡する気がします。楽子だから、そんなのあまり気にしないのでしょうけど、普通だったらむしろこの状況は憂うべきなんじゃないのかい?赤星くん!!そのあと思わず抱きしめちゃう赤星くんの、その勢いが色々とたまらんです。
 
  
~この新展開は…~
 さて、ゆるーく流れるお仕事マンガの本作ですが、5巻にきて意外な展開に!そう、東海林さんの移籍です。お話出ても、「どうせ残るんでしょ?」なんて思っていたので、移籍話が決定した時に「えええええええええええええええ!?」と。このまま同じ事務所にいて、じりじりと楽子とくっついていくかと思えただけに、この展開は驚きです。さて、6巻以降どのようになるのか、ちょっと予想がつかないですねー。普通に考えると、楽子にとってはだいぶ不利な気が。東海林の過去を知る中道さんに対して、楽子が有利であったのは、日常における距離感が近かったということ。今回はそのアドバンテージがなくなり、そのキャラクター一本で勝負しなくてはならなくなります。元カノであるということが、東海林さんの大きなブレーキとならない限りは、状況を俯瞰するならば、不利中の不利ですよ。なんて東海林さんと楽子がくっついてるところとか全く想像できないんですけど…というか東海林さんと恋愛ってところがまず結びつかないです。この距離置き作戦が、何かしらの起爆剤になるのか、ちょっと期待しつつ続きを待ちたいと思います。あ、赤星くんはたぶんそのままだと思うな、うん。



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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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