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2011.06.05
■女性向け作品をメインで(というかそれのみで)レビューをしている私ですが、女性向け作品だけを読んでいるわけではなく、ちょこちょこと男性向け作品を読んでいたりもします。さすがに女性向けほど数を読んでいるわけではないですし、基本的には他のブログなどで取り上げられていたりする作品を後追いで読むというパターン。開拓力はほぼゼロです(笑)というわけで、雑記で取り上げるネタも特にないので(考えていたけど体調不良で忘れた)、最近読んで面白かった、レビュー対象外の作品をちょこちょことご紹介したいと思います。(あ、リンク先アマゾンになってます。ご注意を。)




桑原草太「ココロ君色サクラ色」1巻
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…先月の月例方向にて、DAIさんのレビュー記事をご紹介したのですが、期待通りニヤニヤがすごかったです!幼なじみの中学生男女を中心に描く青春ショートコメディー。明るく爽やかな男の子の方がとにかく積極的にラブラブに、ほんわかゆったりな女の子の方は、そんな彼にちょっぴり迷惑しつつ…というストーリー。基本的に関係は出来上がっているのですが、その中に見せる微妙な変化や出来事が、ニヤニヤ心をくすぐるってもんです。また二人だけでなく、家族単位でほんわか楽しく愛しい時間と関係が…。ほんわか甘い、春の雰囲気を、ずっと。明るく楽しく癒されたい…そんなあなたにオススメの一冊です。




ハノカゲ/Magica Quartet「魔法少女まどか☆マギカ」3巻
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…説明不要の、話題のアニメのコミカライズ。話題になっているアニメの方は観ていないのですが、マンガは読んでいます。正直穿った見方をしていたというか、話題先行でしょ…?なんて思っていたのですが、いやこれ面白いです、はい、すみませんでした。アニメも観れば良かったなぁ。私は青い子・さやかちゃんが好きですが、Twitterとか見ていると、あんまり人気ないんですか…?



笠井スイ「ジゼル・アラン」2巻
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…1巻発売時に非常に話題になっていた本作。2巻ではガッチリPRされたのか、書店でもだいぶ平積みされてビックリした記憶があります。お嬢様生まれながら、それに反発するように奔放な性格に育ち、ついには家を飛び出し「何でも屋」をはじめた少女、ジゼル・アランと、そんな彼女に巻き込まれながら彼女を手伝うエリックを中心とした、ちょっとした冒険譚的なお話。1巻はジゼルが好き放題やり、幸せを運ぶというお話が多かったですが、2巻では彼女の好き放題というわけにはいかず、その中で自分の想いを成し遂げるかというところがフィーチャーされていました。ジゼルの成長と、その機会を目に見える形で追いかけることができる素敵な成長記。何はともあれ、伸び伸びと走り回る、ジゼルが素敵です。




カザマアヤミ「はつきあい」2巻
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…2巻にて完結の、ニヤニヤシチュエーション&ニヤニヤ掛け合い満載の初恋オムニバス集でございます。1巻にも増して、ニヤニヤ度合いがハンパない!1話読切り形式で、付き合ってからを描くので、関係を築く過程を描くことはないのですが、その分“お付き合い”の中の悶える一瞬を、赤面たっぷりに切り取っていきます。はじめてのお付き合いなので、初々しくたどたどしいやりとりが、甘酸っぱく心に沁みてくるんですよ。名前で呼ぶハードルとか、良いですよね、うん(ニヤニヤ)。個人的には図書館ってすごく好きなシチュエーションで、もうそれだけでご飯3杯イけました!




花沢健吾「アイアムアヒーロー」6巻
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…「ボーイズオンザラン」の花沢先生の現在の連載作です。このマンガがすごい!なんかでもランクインしていたりするので、ご存知の方も多いでしょうが、私はつい最近一気に読んだばかりで。もう衝撃でした(笑)1巻の壮絶な終わり方から、ずーっと。グロいしグロいしグロいし、アイデアとしてはそんなに目新しい設定ではないのでしょうが、とにかくグッと引き寄せられたまま目が離せないという。少人数でのサバイバルフェーズは終わり、今度は大人数での新展開。すごく楽しみな作品の一つです。




木下由一「くろのロワイヤル おはよう」1106025838.jpg
…マガジンSPECIALで連載中のギャグ漫画。とにかく冴えない普通の高校生が、クラスメイトの女子・くろのが魔法使いであることを知ってしまい、あれやこれやと巻き込まれていくお話。絵柄が昔の少女漫画っぽかったりするところにやけに親近感を覚えたりと、妙にツボに入ります。お色気ミックス、魔法使いのくろのにやられっぱなしで、序盤は「ワンパターンな作品なのかしら…?」とか思っていたら、後半にはまさかのトキメキ要素まで。完全にやられました、はい。ギャグ漫画なのでほんとくだらないのですが、そんな中にある異様にピュアでラブな瞬間が、やけに眩しく見えてしまうのです。



宮原るり「僕らはみんな河合荘」1巻
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…「恋愛ラボ」(→レビュー)などを描かれている、宮原るり先生のALLストーリー漫画。一人暮らしを懇願した男子大学生が辿り着いたのは、社会人から高校生まで、変人ばかりが集う「河合荘」。4コマのときのキャラの濃さはそのままに、見事に変態チックで、だけどちょっとトキメキ温かい、楽しい下宿ライフが描かれています。唯一まとも(?)な読書少女の先輩に憧れ、あれやこれやと頑張る主人公が、とにかくかわいい!あ、でも個人的にはダメンズうぉーかーなお姉様がえげつなくて好きです。こんな人いないと思いつつも、女性の会話って当たらずとも遠からずな印象で、かつそこにちょっとの哀愁を感じさせる麻弓さんが、なんだか放っておけない(笑)




かずまこを「ディアティア」
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…楽園の連載作は女性向けとかそういく括りで扱うのは難しいので、基本スルーしてしまうのですが、結構単行本は買ってます。こちら先日発売されたばかりの作品なのですが、とにかく破壊力がハンパなかったです。優しくて不器用な男の子と、一途で頑な女の子の前途多難な恋模様を描いた、本当にピュアな作品。登場人物は絞りに絞って、笑いに走ることもなく、ただひたすらに、相手や友達を想う気持ちを描き出します。とかく賑やかな作品の多い少女漫画の恋愛ものを多く消化しているので、こういうアプローチは個人的にとにかく効きやすく、読んだ後しばらく「青春だなぁ。。。もう戻ってこないのだなぁ。。。あ、でもあんなことあったしなぁ。。。」などとやけに感慨深い気持ちになってしまいました(笑)まぁこれはとにかく一度読んでみてください。本当に良いですから…!


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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。