
大切なものを守りたかっただけ
なのに何で涙が出るんだろう
桜の下
■8巻発売です。
広告代理店に務める藤井ミナミ。7年付き合っている彼氏アリ。けれど仕事一筋。平日はすれ違いで休日出勤が多くて、クリスマスも誕生日も会社。なんだか最近関係が微妙だ。マンネリじゃない、歪みがひび割れとなって現れたような。別れようかなぁ…。そんなことを考えていたある日、彼の方から別れを切り出される。27歳になってひとりぼっちになってしまったミナミの、仕事と恋愛を描いていきます。
伊東美咲、亀梨和也主演で話題になった本作ですが、ドラマと漫画は別物だと考えてもらって良いです。仕事一筋に生きるヒロイン・ミナミの恋愛模様がメイン。「働きマン」っぽくもないことはないが、こっちは仕事に力を入れつつも、描き出すのは恋愛なわけで、全くの別物か。

女性で27でひとりぼっちってのはやっぱりキツいんですかね?
祥伝社Feelはこういうの載せてこそだよね、というような作品。働く20代女子の生き様をリアルに描き出してるのかはわかりませんが、作品の雰囲気はリアル感があります。仕事でも私生活でも、なにやら色々考えてしまう年齢。その揺れが上手く表現できていると思います。読むたびに、女の人って大変なんだなぁ、そんでもって逞しいなぁと感じてしまいます。
【オトコ向け度:☆☆☆ 】
→人間としては一人前だけど、女としてはどうだろうというヒロイン。ただ「女」を押し付けがましく描き出していないので、読みやすさはあると思います。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→やっぱり面白いですね。フィールコミックスはお高い上に刊行スパンが長いので、ワクワク感を保つのが難しいのですけど、それでも面白いです。
作品DATA
■著者:おかざき真里 作者サイト→「CAFE MARI」
■出版社:祥伝社
■レーベル:フィールコミックス
■掲載誌:フィールヤング(2003年11月号~連載中)
■既刊8巻
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