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Tag [オススメ] 2011.07.03
■6月はレビュー数が少なかったということもあり、ちょっと少なめで。とはいえ6月はここ最近稀に見る豊作の月で、10作でも全然問題ないな、という感じでした(笑)



1.南波あつこ「隣のあたし」7巻
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…ついに完結しました(という妄想)。もう本当に噛ませ犬(と思われる)三宅くんが頑張ってくれました。一瞬の夢…で終わらぬよう、これからもこの勢いを保って欲しいものです。




2.やまがたさとみ「12」
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…12才前後の少女達の身体、心情、性などをテーマに描いた作品。問題作と言っても良いかもしれません。子持ち女性であるやまがた先生が描いているということが免罪符という、担当さんの言葉が本当に的確というか。とにかく衝撃的なお話でございました。




3.松本ひで吉「さばげぶっ」1巻
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…ここ最近すこぶるフリーダムななかよしが贈る、最終兵器。少女漫画でサバイバルゲームという異色の組み合わせながら、実力派作家の手腕によって立派なコメディへと昇華。ネタありきじゃない、ちゃんとしたコメディ作品として全力でオススメです!




4.神寺千寿「妹と恋なんかしたくない」2巻
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…18禁ですが、やっぱり好きだし、良かったので。相変わらず、いや、より一層切なさとやるせなさを増し、心をガッツリ掴んでくるこの破壊力。禁忌絡みの悲恋がお好きな方は是非ともチェックを。




5.小畑友紀「僕等がいた」15巻
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…完結へ向けた手前の1巻。数年前から既に決まっているというラストへ向かって、15巻では着々と舞台を整えました。竹内くんのプロポーズ、山本さんのあの言葉、みんなみんな既定路線だったんだろうなぁ。それだけでもなかなかくるものがあるのだから、最後はどうなるのか。楽しみです。




+α.りさり「いつか見た青い空」
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…話題のWebコミックが単行本化。施設で育った時の思い出を、子供の時の視点と大人になってからの語り口で、静かにけれどしっかりとした言葉で伝えていきます。実際に施設育ちでなければ語れないであろう言葉の数々に、胸を打たれました。
 
 
 
■その他オススメタグを付けた作品&続刊
遠山えま「わたしに××しなさい!」6巻
山川あいじ「チョコレート・アンダーグラウンド」
ねむようこ「午前3時の危険地帯」3巻
松本テマリ「キュビズム・ラブ」1巻
ジョージ朝倉「溺れるナイフ」12巻
木々「天然王子の宝石箱」2巻
鈴木有布子「歩くんの○○な日常」1巻
こうち楓「LOVE SO LIFE」7巻


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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。