
ええっ
ママの子供!?
しかも20歳!?
■4巻発売しました。
どう見たって小学生の山田まるこは、これでも20歳。父はホストクラブの経営者で母は高級クラブのママ、そして兄はナンバーワンホストと、お水の道のサラブレッドの血が流れている。しかしこの容姿ではホステスとしては使えない…そう悩む母だったが、とりあえずお店に出してみることに。母の心配とは裏腹に、あたたかく血の通った接客で次々上客をゲットしていくまる。気がついてみれば、ダントツでナンバーワンに。華々しいデビューで、まるのホステスとしての道が始まった!!
表紙見たときは、子持ちホステスの話なのかなぁなんて思ったのですが違いました。このお話のヒロインは、表紙のちっこい方(デフォルメ状態です)で、20歳でナンバーワンのまる。同じクラブのママをしている母親に、ホストクラブの経営者と、そこのナンバーワンホストで共にまるを溺愛している父と兄という家族構成の中育ちました。では表紙のもうひとりの女性は誰かというと、まると同い年の同僚で、ナンバーツーのマリア。地顔が地味な化粧美人の彼女は、他のホステスに妬まれたまるを擁護したことがきっかけでまるに懐かれ、以後親友に。この他にも、まるに恋する人気アイドル・カイトなんてキャラも登場。濃いキャラが集うクラブ華園の毎日を描いていきます。

デフォルメなしだとこんな感じ。「ママレードボーイ」の光希に似てる。
特徴のあるヒロインですが、彼女だけで話を展開させるかというとそうではなく、同僚のマリアとの絡みで展開。さらにヒロインに恋するアイドルも登場させるのですが、彼は必要だったのかな?と個人的には思います。キャラ重視とはいえ、十分個性的な面々が揃っている中に、さらに俺サマタイプの芸能人を投入するのは、脈絡がないうえに設定が大きすぎるような気がして、少々ウルサくなりすぎるんじゃないかなぁと。
ダブルヒロイン状態のマリア。この話のミソは全て彼女にあると言っても過言じゃないのではないでしょうか?高校時代は地味でクラスでも馬鹿にされていた彼女。恋する相手はいたものの、遠くから見つめているだけ。それをバネに、メイクの腕を磨き売れっ子ホステスになった彼女。とはいえ本質は変わらず、男性に対しては慎重。そんなある日、初恋の相手に再会。その相手はなんとまるの兄だった…。なんて展開なのですが、彼女の存在があることで、現実離れしていきそうな物語の流れを引き戻し、ギリギリ現実ベースのところで踏みとどまれています。
【オトコ向け度:☆☆ 】
→元少女漫画家さんの作品ということで、基本的には女性向きの作り。とはいえ4コマは男女問わず読みやすいものだと思うので。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→マリアさんありきだとは思うのですが、それなりに面白いです。少女漫画あがりで、デフォルメとシリアスとタッチを替えるので、空気はわかりやすくなっています。「みなみけ
作品DATA
■著者:芳原のぞみ
■出版社:芳文社
■レーベル:MANGA TIME COMICS
■掲載誌:まんがタイムジャンボ(2005年7月号~連載中)、まんがタイムラブリー(2006年3月号~連載中)
■既刊4巻
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