作品紹介→「花より男子」神尾葉子の新作は、またしても力技の連続で目が離せない!:神尾葉子「虎と狼」1巻
2巻レビュー→過去の神尾作品に照らし合わせ、作品を読む:神尾葉子「虎と狼」2巻
3巻レビュー→知り合いに自分のブログの読者がいたら…:神尾葉子「虎と狼」3巻
神尾葉子「虎と狼」(4)
びっくりした
頭に触れたオオカミの手があたたかくて
■4巻発売です。
街でからまれたミーを助けたのは、なんだか怖い風貌の青年・シシオ。なんだか変な人と出会ったと思っていたら、実は不登校の同級生だった!しかもなぜかミーに興味津々のシシオは、学校に登校してくるように。授業中でも強引にアプローチしてきて、ミーはオオカミと気まずくなってしまい。。。さらに忍びよる、不穏な影。悪意の固まりは、ミーとトラとオオカミとの関係も引き裂いてしまいそうで…
~神尾葉子節!~
「虎と狼」も4巻ですか、もうこんなに出ていた事にビックリです。そして巻を重ねる毎に、「神尾先生だなぁ(嬉)」というパターンが増えてきて、来た来た!と勝手に喜んでいます。3巻ラストにて登場したシシオ(ライオン)も、いかにもミーに興味を持ちそうな子だと思ったら、案の定でした…
~なぜかモテるヒロインと、強引男子~
「花より男子」のつくしもそうだったのですが、どちらかというと地味で家庭的で浮いてるようなヒロインが、やたらとモテるという。つくしって、最終的に何人の男の子に告白されたのか思い返すと、結構な人数になるはずです。もちろんそれは、単純な好意というわけではなく、様々な事情があって…というパターンを踏んでいたものも多々あるのですが、結局はその真っ直ぐさに惹かれ、みたいな。今回も、初見のはずなのになんとなく既視感が…

しかしながら、神尾作品はこういう豪快な男がいてこそ動くのもまた事実。こういう大きな種を、どんどんと落として行くから面白いんですよね。がっつり引っ掻き回して、物語を盛り上げてもらいたいところ。神尾作品に関して言えば、一発キャラによる寄り道も、勢い保ったままに突っ走るので、飽きるどころかむしろ楽しいという。なんて、今回最大の惑星は、ライオンじゃなくて、こっちでした…
~悪意の固まり女子~

わぁ、悪い顔!
明らかにうさんくさく近寄ってくる、女の子。一見愛されキャラに見せておいて、その実悪意の固まり。来ました、これです、これですよ。もう読者から一身に敵視される、わかりやすい「悪」の存在。もちろん単なる悪役というのは作らず、最終的にはその背景にある事情を明らかにし、加えてヒロインが見捨てず救ってあげるというパターンを辿るのですが、登場時は背景を匂わせもせず、とにかく悪意の固まりとして描かれます。
今回もすごいすごい。もうこいつ病んでるんじゃないのかっていうほどに、やりたい放題。この子がどう改心して、可愛らしい子に生まれ変わるのか、楽しみで仕方ありません(←もう改心してヒロインと仲良くなると決めてかかっている)。「花より男子」では、桜子がすごく好きなキャラだったのですが、この子もそういう方向に走ってくれないかなぁとか。基本的に悪意丸出しな子の方が、根源を絶ってしまえばサクッと解決したりするんですよね。「花より男子」で唯一と言っていいほどに、何もフォローがなかったのはど天然の少女・中島海くらいで、むしろこういう子の方がフォローしづらいのかと。
■購入する→Amazon
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3巻レビュー→知り合いに自分のブログの読者がいたら…:神尾葉子「虎と狼」3巻

びっくりした
頭に触れたオオカミの手があたたかくて
■4巻発売です。
街でからまれたミーを助けたのは、なんだか怖い風貌の青年・シシオ。なんだか変な人と出会ったと思っていたら、実は不登校の同級生だった!しかもなぜかミーに興味津々のシシオは、学校に登校してくるように。授業中でも強引にアプローチしてきて、ミーはオオカミと気まずくなってしまい。。。さらに忍びよる、不穏な影。悪意の固まりは、ミーとトラとオオカミとの関係も引き裂いてしまいそうで…
~神尾葉子節!~
「虎と狼」も4巻ですか、もうこんなに出ていた事にビックリです。そして巻を重ねる毎に、「神尾先生だなぁ(嬉)」というパターンが増えてきて、来た来た!と勝手に喜んでいます。3巻ラストにて登場したシシオ(ライオン)も、いかにもミーに興味を持ちそうな子だと思ったら、案の定でした…
~なぜかモテるヒロインと、強引男子~
「花より男子」のつくしもそうだったのですが、どちらかというと地味で家庭的で浮いてるようなヒロインが、やたらとモテるという。つくしって、最終的に何人の男の子に告白されたのか思い返すと、結構な人数になるはずです。もちろんそれは、単純な好意というわけではなく、様々な事情があって…というパターンを踏んでいたものも多々あるのですが、結局はその真っ直ぐさに惹かれ、みたいな。今回も、初見のはずなのになんとなく既視感が…

しかしながら、神尾作品はこういう豪快な男がいてこそ動くのもまた事実。こういう大きな種を、どんどんと落として行くから面白いんですよね。がっつり引っ掻き回して、物語を盛り上げてもらいたいところ。神尾作品に関して言えば、一発キャラによる寄り道も、勢い保ったままに突っ走るので、飽きるどころかむしろ楽しいという。なんて、今回最大の惑星は、ライオンじゃなくて、こっちでした…
~悪意の固まり女子~

わぁ、悪い顔!
明らかにうさんくさく近寄ってくる、女の子。一見愛されキャラに見せておいて、その実悪意の固まり。来ました、これです、これですよ。もう読者から一身に敵視される、わかりやすい「悪」の存在。もちろん単なる悪役というのは作らず、最終的にはその背景にある事情を明らかにし、加えてヒロインが見捨てず救ってあげるというパターンを辿るのですが、登場時は背景を匂わせもせず、とにかく悪意の固まりとして描かれます。
今回もすごいすごい。もうこいつ病んでるんじゃないのかっていうほどに、やりたい放題。この子がどう改心して、可愛らしい子に生まれ変わるのか、楽しみで仕方ありません(←もう改心してヒロインと仲良くなると決めてかかっている)。「花より男子」では、桜子がすごく好きなキャラだったのですが、この子もそういう方向に走ってくれないかなぁとか。基本的に悪意丸出しな子の方が、根源を絶ってしまえばサクッと解決したりするんですよね。「花より男子」で唯一と言っていいほどに、何もフォローがなかったのはど天然の少女・中島海くらいで、むしろこういう子の方がフォローしづらいのかと。
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