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Tag [続刊レビュー] 2011.07.16
作品紹介→「花より男子」神尾葉子の新作は、またしても力技の連続で目が離せない!:神尾葉子「虎と狼」1巻
2巻レビュー→過去の神尾作品に照らし合わせ、作品を読む:神尾葉子「虎と狼」2巻
3巻レビュー→知り合いに自分のブログの読者がいたら…:神尾葉子「虎と狼」3巻



1106036054.jpg神尾葉子「虎と狼」(4)


びっくりした
頭に触れたオオカミの手があたたかくて



■4巻発売です。
 街でからまれたミーを助けたのは、なんだか怖い風貌の青年・シシオ。なんだか変な人と出会ったと思っていたら、実は不登校の同級生だった!しかもなぜかミーに興味津々のシシオは、学校に登校してくるように。授業中でも強引にアプローチしてきて、ミーはオオカミと気まずくなってしまい。。。さらに忍びよる、不穏な影。悪意の固まりは、ミーとトラとオオカミとの関係も引き裂いてしまいそうで…


~神尾葉子節!~
 「虎と狼」も4巻ですか、もうこんなに出ていた事にビックリです。そして巻を重ねる毎に、「神尾先生だなぁ(嬉)」というパターンが増えてきて、来た来た!と勝手に喜んでいます。3巻ラストにて登場したシシオ(ライオン)も、いかにもミーに興味を持ちそうな子だと思ったら、案の定でした…


~なぜかモテるヒロインと、強引男子~
 「花より男子」のつくしもそうだったのですが、どちらかというと地味で家庭的で浮いてるようなヒロインが、やたらとモテるという。つくしって、最終的に何人の男の子に告白されたのか思い返すと、結構な人数になるはずです。もちろんそれは、単純な好意というわけではなく、様々な事情があって…というパターンを踏んでいたものも多々あるのですが、結局はその真っ直ぐさに惹かれ、みたいな。今回も、初見のはずなのになんとなく既視感が…
 
 
虎と狼4-1
 しかしながら、神尾作品はこういう豪快な男がいてこそ動くのもまた事実。こういう大きな種を、どんどんと落として行くから面白いんですよね。がっつり引っ掻き回して、物語を盛り上げてもらいたいところ。神尾作品に関して言えば、一発キャラによる寄り道も、勢い保ったままに突っ走るので、飽きるどころかむしろ楽しいという。なんて、今回最大の惑星は、ライオンじゃなくて、こっちでした…



~悪意の固まり女子~

虎と狼4-2
わぁ、悪い顔!


 明らかにうさんくさく近寄ってくる、女の子。一見愛されキャラに見せておいて、その実悪意の固まり。来ました、これです、これですよ。もう読者から一身に敵視される、わかりやすい「悪」の存在。もちろん単なる悪役というのは作らず、最終的にはその背景にある事情を明らかにし、加えてヒロインが見捨てず救ってあげるというパターンを辿るのですが、登場時は背景を匂わせもせず、とにかく悪意の固まりとして描かれます。
 
 今回もすごいすごい。もうこいつ病んでるんじゃないのかっていうほどに、やりたい放題。この子がどう改心して、可愛らしい子に生まれ変わるのか、楽しみで仕方ありません(←もう改心してヒロインと仲良くなると決めてかかっている)。「花より男子」では、桜子がすごく好きなキャラだったのですが、この子もそういう方向に走ってくれないかなぁとか。基本的に悪意丸出しな子の方が、根源を絶ってしまえばサクッと解決したりするんですよね。「花より男子」で唯一と言っていいほどに、何もフォローがなかったのはど天然の少女・中島海くらいで、むしろこういう子の方がフォローしづらいのかと。


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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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