
人が死ぬと“月導”というものが現れる
それは人類のあらゆる常識を無視した
超常現象だった
■人が死ぬとそこには“月導”というものが顕れる。そこに遺された死者の意思を読みとる能力を持つ者を、人々は「月読」と呼ぶ。そんな月読の一人、朔夜一心は、アパートの隣に住む専門学校生が殺された事件をきっかけに、その事件を追う刑事と出会う。興味本位で刑事に協力した一心だったが、そこからさらに重大な事件に巻き込まれていくことに…。
人気SFミステリー小説「月読

万能ではないがために生まれる悩みもある。
終始一貫して言及されているのが、「生きている意味」さらに一歩進めば「生きる事を考える意味」といったところでしょうか。ちなみに私は、個人的にもニーチェ的にも、生きる意味を求めるなんてのはくだらないと思ってます。それは意味を模索していく内にどんどん内的に、閉じた部分で話が展開されがちになってしまうからなんですが、この作品の場合は、ミステリーとして話が展開していき、閉じていくどころかどんどん話は広がっていきます。その展開がおもしろいし、設定もスッキリしていてわかりやすい。正直これは推さざるを得ません。オススメです。
【オトコ向け度:☆☆☆☆☆】
→絵柄は女性を匂わせるものの、気になるほどではありません。「ヴァムピール
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→今後どう展開させるのか楽しみ。引っぱりも魅力十分。オススメです。
作品DATA
■著者:太田忠司/瀬野春紀
■出版社:マッグガーデン
■レーベル:ブレイドコミックアヴァルス
■掲載誌:コミックブレイドアヴァルス(’09年1月号)+書き下ろし
■既刊1巻
■価格:648円+税