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2011.08.06
11060472611.jpg宇仁田ゆみ「うさぎドロップ」(9)



■現在アニメ好評放送中の「うさぎドロップ」。先日本編の完結編が発売されたばかりなのですが、その結末について賛否両論あるようで。Amazonでのレビュー数ですが、8/5現在で58件と、1巻のレビュー数である27件を大きく上回っています。大抵こういうのって初巻が最も多くなるイメージなのですが、最終巻が1巻にダブルスコアってのは、それだけ様々な考え・意見が生まれたということでもあるわけで。普段はほぼ見ることのない、アマゾンのレビューを、今回はちょっと覗いてみましょう。


まずはレビューの第一段階と言える、☆での評価の分布から…

screen-captureうさぎ 
画像が小さく見えない方もいらっしゃると思うので、数をお伝えすると、
 ☆5つ:23件
 ☆4つ:14件
 ☆3つ:11件
 ☆2つ:4件
 ☆1つ:6件

 平均:およそ3.6

 となっています。それでは☆評価の段階ごとに、どんな感想があるのか見てみましょう。

~ ☆1つ~2つ(評価が低い)人の感想 ~
>りんちゃん巣立つ、コウキも巣立つ。
 そしていい年になったダイキチとコウキママが人生を一緒に過ごす。
 その結末では何がいけなかったんですか?


>だってコレ、結果的にどー見たって「里子に手を出した中年男」ですよね・・


>生理的に受け付けないというか。


>りんがそういう気持ちになるのはわかる気がする。でもそれでいいのか。
 自分を絶対に傷つけない否定しない安全な殻から出ないという選択だと感じた。


>ほぼ成熟した寝姿を見ても「でかくなった」としか感想を抱けないのに、
女性として、性欲の対象として見られるんでしょうか?
見られるようになっても気持ち悪いなーと思ってしまいますが(笑)
家族愛的なものから、恋愛方向にシフトするならもう少し前からその雰囲気が欲しかったなと思います


>このエンディングだって受け入れられないということが自分にとってはありえない、
という「りん」の存在に対する全肯定のありかたの1つとしての結論なんでしょう。


>やっぱり二人には親子であってほしかったなー。。。




~ ☆3つ(評価が普通)の人の感想 ~ 
>でもそれは、りんが「幸せ」だと笑顔を見せれば、
そりゃ、感動しないわけにはいかないでしょう、
といった類の「グッとくる」です。


>実の父親のこととかどうするんでしょうかね


>やっぱりどこまで行っても娘でしょう。
死ぬまで一緒に暮らし続ける、とかなら問題ないと思うが、
その先は行ってはいけない気がする。


>「娘」が「父親」に恋をする、まではともかく父親がそれを受け入れ、
いずれ「妻」と「夫」になり今後肉体関係もありえることを匂わせるのは
ちょっと気持ち悪く感じてしまいました。



~ ☆4つ~5つ(評価が高い)人の感想 ~
>何度か読み返すと、
この結末でやはり良かったのかなという感じがしてきます。
このくらいの決着がついた方がやはりひとつの物語として成立する。


>個人的にはハッピーエンドだったと思う。リン的には…
ラスト付近のリンの変わりようはドキドキしました。
ただどんな理由があるにしても『ダイキチのこどもを産みたい』
とかいうセリフはうさぎドロップには入れてほしくなかった。


>家族って、結婚っていったい何だろう?
と普段全く考えないことをどうしても一緒に考えてしまう。
綺麗に感動的に、みんなが納得する結末であったなら、あるいは、
このような楽しみ方は出来なかったかもしれませんよ。


>何があってもりんの事を第一に考えてしまうダイキチと、
自分の事を世界一無償の愛で守ってくれる人間が隣にいるりん。
二人がこうなるのはある意味必然かもって。
でも正直いまいち素直に喜べないです。
また、見れたらダメだとも思います。


>りんの気持ちを考えりゃまぁハッピーエンドなのかなと。
でもダイキチの視点に立つとやはり胸中は複雑であまり穏やかな
結末とは言えないかもしれませんね。


>このエンディングには100%の賛成も反対もできないだろうなあ
現在進行形で見せて欲しかったです


>あのラストに至るにはぽっかり抜けたものがある気がします。


>最後まで読みきって「わたしみたいにね」でアリかもしれない、と感じました。


>最後の方の、結婚をしようとい言った所が、
りんのために自分を犠牲にしてるように思えてしまいました。


>「どこに出しても恥ずかしくない娘」から
「つーか、高値の花だよ」になるまでのダイキチの葛藤を、
着地が不完全でもいいから欲しかった。


>初めから彼らは親子ではないのであれば、この結末は当然であるといえます。


>りんの「こども産みたい」っていう言葉、
りんの生い立ちを振り返るとすごく素敵な言葉です。


>りんの「わたしみたいにね」には涙腺が刺激されました。
あれは反則です。


>ダイキチとりんはこんな表情でのやり取りしてたのかとやっとそれが見れて大変満足です


>娘を持つ男親としてこの結末はアリなのかどうか考え込んでしまうのですが
そんな風に考え込んでしまえるほど
感情移入できた傑作です


>私にとってダイキチは理想の男性像です!!


>最終巻にも描かれているリンドウの花言葉を知った瞬間、
込み上げる感情が抑えられなくなりました。


>りんは最後までダイキチを「お父さん」と呼ばなかったですし、
ダイキチもりんと血縁関係でなかったことを知っていて仮の親子関係を無理矢理つくっていました。



感想から抽出するのって難しい…!なるべくそのまま、中立で…と意識しましたが、自分もこの作品の読者であり、どちらか寄りの感想を持っているものですから、どうしてもバイアスというのは無意識のウチに生まれてしまいます。私は先日のレビューにて書いた通り、別にそういう結末でもいいけど、急すぎて受け入れきれなかった。特にりんの「ダイキチの子どもを生みたい」発言には若干引いた。というのが率直な感想で、多分倒れるとしたらネガティブな側でしょうか。ですからこの並びも、そのまま受けとらず、是非ともAmazonにて読んでみてくださいね。


ネガティブな意見としては、
・「子ども生みたい」はちょっと。。。
・りんとダイキチの男女関係は想像できない
・世間体的な部分と、ダイキチの苦労が水の泡になるのでは
・やっぱり家族愛的なところに落として欲しかった
・恋愛展開にするにしても流れが急すぎた(空白の2年間と正子さんの強引さ)

ポジティブな意見としては
・りんのあの言葉で全てが救われた
・ダイキチカッコいい
・りんどうの花言葉との絡み
・色々考えさせられた、それだけで素晴らしい
・予定通りの結末であるのならば


 また全体的には、納得のいかない層は男性に多く、逆に納得のいっている層は女性が多いであるとか、☆3つの層でもその殆どは「残念」という感じであり、1~3と4~5で別れているだとかいった印象がありました。共通している見解は、「これは賛否両論だろう」ということ。それほどまでに、この結末は意外であったわけで。
 
 どういった解釈が正しいというのはありませんから、それぞれに答えを出せば良いのですが、それでも自分では消化しきれないものがあるのもまた事実。こうして様々な方の感想を見たわけですが、やっぱりそれでも“何か”が残っている感があります。さてさて、こうなってくると気になるのが、現在放送中のアニメはどこまでやるつもりなのか。もし最後まで行くとなったら、また反応が楽しみであります。


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コメント

面白いなー このトピック。「うさドロ」の最後話を読んだ時には、やっぱりフランス人の男性として、かなりビックリしていた。とりあえず。残念かもと感じていたけど、結局色々考えて、まぁいいんじゃないですか?と思った。

だってさ、この終わり方になっても、大吉の元々の気持ちはPureだったでしょう。彼がりんを預かった時には、本当に自分を忘れて、相手のための本当の裏切無しの思いだったでしょう。元々の彼の考えて、そのような予定がなかった。だから、別にいいんじゃん!

結局、この終わり方に考えると:「自分のためではなく、相手のため何かをやると、ある日自分でも幸せになれる」との意味があるでしょう。現在の世界で、我儘な人は多過ぎでしょう。だから、このメッセージはいいと思います。

(日本語で大変 >_< 不明でしたら、すまないー!)
From: SHKareshi * 2011/08/06 19:28 * URL * [Edit] *  top↑
いいと思うけど。
女性はこういう育てられた人と結ばれる話は好きだし。
そもそもダイキチが血の繋がらないことを知っていたり、作者がりんにダイキチをお父さんとは呼ばせていなかった(コウキは母親の再婚相手の男性をお父さんと呼ぶのに)り、伏線はあったんだから。

気持ち悪いという感想があるのは、自分自身の親子関係という経験からの感想で、逆にいえば、それを感じなかったからこそ、りんはダイキチを男としても好きだったのが浮き彫りにもなっている。
反対意見の感想を読むほど、素直にアリだなと思えてしまいましたね。

ダイキチ自身が子供もオンナも苦手で、それがりんだけは子供の時もオンナでも平気だったこと自体が、運命的といえば運命的ともいえるように思えますよね。
From: 閑人 * 2011/08/15 00:14 * URL * [Edit] *  top↑
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From:  * 2011/11/13 23:14 *  * [Edit] *  top↑

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