作品紹介→*新作レビュー*藤間麗「黎明のアルカナ」
2巻レビュー→本領発揮しつつあります《続刊レビュー》藤間麗「黎明のアルカナ」2巻
3巻レビュー→ナカバの想いを知ってか知らずか、大きくなっていく物語:藤間麗「黎明のアルカナ」3巻
4巻レビュー→「なんかいつもと違って調子狂う(赤面)」みたいな感じがイイ!:藤間麗「黎明のアルカナ」4巻
5巻レビュー→段々と異世界ファンタジーの醍醐味が…:藤間麗「黎明のアルカナ」5巻
6巻レビュー→善人が敵役になるとき:藤間麗「黎明のアルカナ」6巻
藤間麗「黎明のアルカナ」(7)
誰にも言えない秘密があります
■7巻発売です。
プリンセス・ナカバを守るため、カインを斬り捨てた従者・ロキ。しかしこのことで、王子・シーザは、兄殺しの汚名をきせられ、一行はナカバの母国・セナンへ逃れることに。そこに待っていたのは、冷酷なナカバのイトコ、セナンの第1王子・アデル!シーザとの結婚で変わったナカバに、嫉妬にも似た感情を抱くアデルは・・・?
~ナカバの恋する乙女っぷりが素敵すぎる~
気がつけばもう7巻ですよ。いつしか物語は重厚感を増し、大きな世界観を見せるようになってきました。それでもこれはあくまで少女マンガ。ということで、ヒロインの恋愛模様がなければ真に盛り上がることはないし、あるからこそ余計に楽しい。序盤では反発しまくりのナカバでしたが、いつしかシーザに信頼を寄せ、こんなことまで言うように…

き 嫌いにならないで……っ
もうさらっと直前に「好きな人」とか言っちゃっていて、ナカバはどんだけシーザにハマってるんだろう、と。一気読みしていないせいか、未だに序盤の印象が強く、懐柔されてきているという認識はあるものの、ここまで強く彼を愛していただろうかと、久々に読んでビックリしたり。多分これからもずっと私は一回「おお!?」とかなってから読むことになりそうです。
~ロキの方が減点だなぁ。。。~
俄然シーザ優勢の中進んでいるわけですが、ライバルであるロキやいかに。ここらで頑張ってほしいのですが、どうにも彼は上積みがないというか。シーザはマイナスからのスタートで、スタート時点ではロキの方が優勢だったはずなのですが、抜かれた後も盛り返す気配もなく、ただただ不穏な動きを重ねるばかりです。すべてが裏目というか。今回も、ナカバが城の中の様子を知らなかったことに対してシーザがかけた言葉に「減点」と言い放ったわけですが、その後のロキのこれが…

もう完全にこちらの方が減点ですよね
この発言、なんとなく「私はナカバのことをよく知ってる」的に発言されているように思えるのですが、そこにはシーザへの張り合いしかなく、ナカバへの思慮はゼロで、非常に浅はかに映ります。またその背景として、彼はナカバのことを「虐げられて育った不憫でかわいそうなお姫さま」として捉えているのではないかな、とも思えました。彼のナカバへの愛情は、そんな可哀想なお姫さまを唯一理解し守ることができるその立場にいるからこそ、生まれているのでは、と。それはいつだって、ナカバが不幸な立場にいる時にしか成り立ちません。それに対してシーザは、ベクルートの城での不遇を知りつつも、それを少しでも自分に重ね、今では彼女の魅力をしっかりと見出し、真にナカバを愛しつつあります。シーザと違い、ロキの行動が、どうしてもナカバをポジティブな方向に導くように思えないのは、そもそもの愛し方のスタート地点がネガティブなところにあるからではないでしょうか。
なんてそれだけでロキが単純に行動しているようにも思えず。「誰にも言えない秘密があります」などと匂わせているように、彼にはまだまだ秘密が。一体どのような展開になるのか。もうお互いの関係は盤石の状態になりつつある、ナカバとシーザの横で、彼がどう動くのか、注目しましょう。
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6巻レビュー→善人が敵役になるとき:藤間麗「黎明のアルカナ」6巻

誰にも言えない秘密があります
■7巻発売です。
プリンセス・ナカバを守るため、カインを斬り捨てた従者・ロキ。しかしこのことで、王子・シーザは、兄殺しの汚名をきせられ、一行はナカバの母国・セナンへ逃れることに。そこに待っていたのは、冷酷なナカバのイトコ、セナンの第1王子・アデル!シーザとの結婚で変わったナカバに、嫉妬にも似た感情を抱くアデルは・・・?
~ナカバの恋する乙女っぷりが素敵すぎる~
気がつけばもう7巻ですよ。いつしか物語は重厚感を増し、大きな世界観を見せるようになってきました。それでもこれはあくまで少女マンガ。ということで、ヒロインの恋愛模様がなければ真に盛り上がることはないし、あるからこそ余計に楽しい。序盤では反発しまくりのナカバでしたが、いつしかシーザに信頼を寄せ、こんなことまで言うように…

き 嫌いにならないで……っ
もうさらっと直前に「好きな人」とか言っちゃっていて、ナカバはどんだけシーザにハマってるんだろう、と。一気読みしていないせいか、未だに序盤の印象が強く、懐柔されてきているという認識はあるものの、ここまで強く彼を愛していただろうかと、久々に読んでビックリしたり。多分これからもずっと私は一回「おお!?」とかなってから読むことになりそうです。
~ロキの方が減点だなぁ。。。~
俄然シーザ優勢の中進んでいるわけですが、ライバルであるロキやいかに。ここらで頑張ってほしいのですが、どうにも彼は上積みがないというか。シーザはマイナスからのスタートで、スタート時点ではロキの方が優勢だったはずなのですが、抜かれた後も盛り返す気配もなく、ただただ不穏な動きを重ねるばかりです。すべてが裏目というか。今回も、ナカバが城の中の様子を知らなかったことに対してシーザがかけた言葉に「減点」と言い放ったわけですが、その後のロキのこれが…

もう完全にこちらの方が減点ですよね
この発言、なんとなく「私はナカバのことをよく知ってる」的に発言されているように思えるのですが、そこにはシーザへの張り合いしかなく、ナカバへの思慮はゼロで、非常に浅はかに映ります。またその背景として、彼はナカバのことを「虐げられて育った不憫でかわいそうなお姫さま」として捉えているのではないかな、とも思えました。彼のナカバへの愛情は、そんな可哀想なお姫さまを唯一理解し守ることができるその立場にいるからこそ、生まれているのでは、と。それはいつだって、ナカバが不幸な立場にいる時にしか成り立ちません。それに対してシーザは、ベクルートの城での不遇を知りつつも、それを少しでも自分に重ね、今では彼女の魅力をしっかりと見出し、真にナカバを愛しつつあります。シーザと違い、ロキの行動が、どうしてもナカバをポジティブな方向に導くように思えないのは、そもそもの愛し方のスタート地点がネガティブなところにあるからではないでしょうか。
なんてそれだけでロキが単純に行動しているようにも思えず。「誰にも言えない秘密があります」などと匂わせているように、彼にはまだまだ秘密が。一体どのような展開になるのか。もうお互いの関係は盤石の状態になりつつある、ナカバとシーザの横で、彼がどう動くのか、注目しましょう。
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