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Tag [続刊レビュー] 2011.08.19
作品紹介はこちら→*新作レビュー* 松本花「星屑町のパンのミミ」



1106062030.jpg松本花「星屑町のパンのミミ」(2)


とっても素敵なことが よ


■2巻発売しました。
 ここは燈京都星屑町。パンの耳のような形をしたおうちに住むミミは、メガネ男子たちとの同居生活にもようやく慣れてきた。けれども、また新たなお客人が、彼女の前に現れる。霊媒師と名乗るその男は、腕利きらしいけど風体はだいぶ怪しい。でもどうやらお父さんのことを知っているようで。。。誘拐事件に霊媒師登場にユーレイ騒動にと、ミミの周りで次々起こる、あたたかくて、ちょっぴり切ない事件簿、第2巻。


~久々の2巻です~
 久々の2巻登場です。1巻発売が2010年の1月になっていますから、実に1年半ぶりの新刊。ファンの方は待ちわびたのではないでしょうか。こうたくさん作品を読んでいると、1年振りとかの新刊となると前の内容はすっかり忘れてしまうのですが、この作品はなぜか覚えていました。読み返してみても、「やっぱり思ってた通りだ」という感じで、特に思い入れというか、強烈な印象などはないのですが、不思議と覚えているものですね。というわけで、2巻のご紹介です。
 

~自分の想いに鈍感な子には、他人の手助けが不可欠~
 1巻も2巻も、非常に表情豊かで元気一杯なミミが可愛らしいわけですが、彼女自身の連続した心の移り変わりというのは、意外とその表情から読み取るのは難しかったりします。彼女の行動は比較的単純というか、直感的な所がある分、一瞬の輝きはすごいものがあるのですが、じゃあずっと見た中ではどうなの?という。特にわからないのが、彼女の恋愛感情。人物配置を見るに、確実に晶が相手役なのですが、なかなか二人の仲は進展しません。お互いに相手にも、そして自分の心にも鈍感すぎるのです。そんな中必要不可欠になるのが、周りにいる脇役の皆さん。今回も全く自分の気持ちに気づかない…というかそもそも芽生えているのかも怪しい気持ちを、無理矢理発芽させ成長させるという荒技を、大人二人が繰り出してくれました。まずは田さん…

 
「少し妬けますね」


という彼の言葉に、思わずボッ。彼女がどんなことを思い浮かべたのかわかりませんが、少なからず晶のことを意識したのではないでしょうか。そして何よりすごかったのが、スタアのルナさんですとも。


「晶さんとはどうなの?」
この一言で…
 

星屑町のハ#12442;ンのミミ2-1
 これですこれ。そしてからかうのではなく、優しく丁寧に、そしてシンプルにアドバイス。これが見事にハマることになります。さすがスタアの一言は違います。ぐるぐる目を回すミミがなんとも可愛い。そしてその後に、「名前で呼ばれたこともないし、名前を呼んだこともない」と言い訳とも不満とも取れることばを発するわけですが、その様子もまた可愛いではないですか。というか名前で呼んだことなかったのですね。比較的人付き合いは得意なタイプに映っていたので、さらりと名前を読んでいるのかと思いきや、見返してみると確かに一切名前で呼んだことないのですよ。思うことはあっても、言葉には出さない。意外と気ぃ遣いというか、オクテな面を覗かせた彼女。鈍感そうに見えて、しっかりと自分の状況は把握していたではないですか。そして意を決して…
 

星屑町のハ#12442;ンのミミ2-2
おはよう晶くん!
 
 
 頑張る女の子って、こんなにも可愛いんです!キラキラと光る彼女の表情に、これから先も私は夢中になることでしょう。
 
 しかしながら、この作品の落としどころってどこになるのでしょう。2巻と言えど、肝心のお父さん探しは難航。というか探せずにいるし、お父さんもなんだか楽しんで帰ってきていない感じで、オチはさらっとお父さんがある日帰ってくるって感じな気がします。それかスタアが連行してくるか。千里眼にて思わぬ結末を晶が見ることから、暗い方向に倒れる懸念もありますが、そういう時こそ男の子の頑張りどころ。試練を越えて築かれる、真に優しい世界、優しい関係というのも、見てみたい気がします。3巻発売はいつになるやら、気長に待ちたいと思います。


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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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