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Tag [オススメ] 2011.09.04
■一応月次区切りでオススメをまとめているのですが、ここ最近は発売から1~2か月経過後にレビューというのがザラで、月次区切りにする意義ってあるのだろうかと思ったり思わなかったり。とはいえ一定期間ごとにまとめるのは良いことだと思ってますので、今後も発売日とか気にせずご紹介を続けたいと思いますー。というわけで8月まとめです。8月にご紹介した作品も面白い作品が盛りだくさんでした!順位はあくまで目安です、リンクをクリックするとエントリーへ飛びます。



1.岩本ナオ「町でうわさの天狗の子」8巻
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…自分の気持ちに気づく、甘酸っぱい1巻。そして嵐の前の静けさをも感じさせる、静かな静かな日々。山場へ向けての助走の段階だと思われるのですが、とにかく濃密。苦くて甘かったです。




2.阿仁谷ユイジ「テンペスト」1巻
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…男が絶滅してから2000年後の世界を描くSF作品。ITANのコミックスは当たりが多いと思っているのですが、この作品もまた大注目のタイトルです。大きな世界と小さな世界、その二つが絶妙に絡み合ってこの上なく面白い物語を作り出しています。




3.黛ハル太「ダダダダン。」1巻
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…女性が苦手な男子高校生3人組のドタバタアクションコメディ。今月一番の拾い物であったかもしれません。テンポの良さに、意外なほどにたくさん登場する女性キャラのかわいさ、そして出てくるキャラが皆々残念。。。そのどれもがツボでした。




4.しばの結花「ランウェイの恋人」2巻
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…小説原作のモデルもの。とにかくアツいです。ここまで仕事に本気で、黒い感情も抱えた泥臭い主人公、10代向けの少女漫画じゃなかなかいないですよ。ベツコミの作品の中でもかなり続きが楽しみな作品でございます。




5.草川為「八潮と三雲」3巻
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…高め安定。相変わらず三雲がかわいいです。だんだんと八潮が三雲に対して心開いていっているのですが、それに反して三雲が空回りっていう、そのかけ合いににやにやが止まりません。




6.河原和音「青空エール」7巻
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…勝負の厳しさを知る7巻。死ぬほど努力しているのに、それでも報われない時がある、それでもなお努力するしか道はなく新たなる決意を持って踏み出すヒロイン達の表情に感動。さぁここから新たな物語のはじまりです。




7.会田薫「梅鴬撩乱-長州幕末狂騒曲-」1巻
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…こちらもITANの新作でございます。高杉晋作とその愛人、おうのの物語。幕末に生きる人々を、軽妙洒脱にアレンジして。非常にカッコいい物語に仕上っています。こちらも要チェックの一冊。




8.斉藤倫「僕の部屋へおいでよ」2巻(完結)
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…2巻で完結しました。ヒロインが最後までかわいかったなぁ、という感想はもちろん、お互いの抱えるコンプレックスや悩みを、しっかりと補い癒し合う形となったのがスゴく良かったです。微笑ましいラストでした。
 



9.河内遙「夏雪ランデブー」3巻
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…こちらも佳境。夢の正体、そして島尾の抱える想いと最後の悪あがきが描かれます。この世に踏みとどまらせたのは、意外にも店長の発言がきっかけだったのかもしれませんが、とにもかくにも幸せなラストへ向かってくれることを願います。




10.芦原妃名子「Piece」6巻
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…今回は礼美にスポットが当てられました。これほどまでにコウジにこだわる理由が明らかに。何より意外であったのが、彼女の自己評価。ここまで低いとは。どのキャラも味があって、けっして無視出来ない存在ということを改めて知ることになりました。




+α.幸村アルト「六百頁のミステリー」
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…白泉社の新人さんでございます。文学少女と図書館司書の恋。純粋すぎるヒロインがやたらとかわいく、また文学作品をもじっての物語展開もまた素敵でした。ちょっとクサいかもですが、それがまた良いのです。




+α.熊岡冬夕「花君と恋する私」1巻
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…こちらも新作。別フレ期待の作家さん、熊岡先生の新連載。前作とは異なり、ゆったり系の生徒会長ヒロインが、純情停学男子に思わず恋をしてしまうお話。どちらも純粋でニヤニヤできる青春モノです。




+α.渡辺カナ「マシカク・ロック」
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…こちらは集英社の新人さんでございます。青春の楽しさ溢れる表題作もさることながら、主人公の男の子の回想のみで語られる読切りがまたいい味出してました。色々なテイストのお話が楽しめるデビュー単行本です。




 というわけで、なんだかやたらとオススメ作品が増えてしまったわけですが、新作が多かったぶんこうなったという印象です。ITANに加えて、白泉社の新人フェアに集英社も新人フェアを。たぶん来月もこんな感じになります。中でも要注目なのが、阿仁谷ユイジ先生の「テンペスト」。こちらは結構な話題になりそうですので、是非ともチェックを。同じくITANの「梅鴬撩乱」、黛ハル太先生の「ダダダダン。」は好き嫌いありそうですが、ハマれば超絶面白いはずですので、こちらも是非。連載作については皆々高め安定でございました。
 
  

 
■その他オススメタグを付けた作品&オススメ続刊
風都ノリ「祓魔師な嫁ですが。」3巻
壱村仁「coda」2巻
西炯子「恋と軍艦」1巻
御徒町鳩「腐女子っス!」4巻
松本花「星屑町のパンのミミ」2巻
藤間麗「黎明のアルカナ」7巻
ふじつか雪「桃山キョーダイ」2巻
水森暦「はじまりのにいな」
宮坂夏帆「僕達は知ってしまった」12巻


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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。