作品紹介→キュートで笑えて泣ける、学園子育てスクランブル:時計野はり「学園ベビーシッターズ」1巻
2巻レビュー→かわいい!けど猪又さん成分が足りない…!:時計野はり「学園ベビーシッターズ」2巻
3巻レビュー→時計野はり作品は、赤面なんですよ!!:時計野はり「学園ベビーシッターズ」3巻
関連作品紹介→時計野はり「お兄ちゃんと一緒」/時計野はり「逆転ハニー」1巻
時計野はり「学園ベビーシッターズ」(4)
誰も赤くなってないわよ!
■4巻発売です。
虎太郎抜きで友達と出かけることになった竜一。留守番の虎太郎と犀川さん、二人残された彼らの休日の過ごし方とは…?一方季節はバレンタイン。学校ではチョコレートの受け渡しが禁止されているけれど、やっぱり色めき立つ男子女子。そんな中、ベビーシッター部に学園内でも人気のイケメンが入部希望を出して来るけれど、そこに猪又さんも現れて…!?
~快調に4巻~
快調に4巻発売でございます。「逆転ハニー」は一向に2巻が出る気配がないって言うのに…!あちらは全編ニヤニヤ恋愛メインであるのに対して、こちらは当然のことながら子ども達を交えつつの展開。そのため時計野はり先生の持ち味の一つである赤面を堪能するという意味では、前者に分があったのですが、こちらも少ないながらしっかりと交えております。3巻では本当に少ないニヤニヤシーンを拾ったという感じなのですが、4巻は増えに増え、素材には困らないと言う感じでございます。脇役の脇役程度のポジションで終わってしまうのかとも思っていた牛丸さんが、意外にも回を重ねるごとにフィーチャーされるようになってきて、個人的には嬉しい限り。そしてさらに嬉しい誤算と言えば、しばらく恋とは無縁と思われた猪又さんに、突如として訪れた恋の気配。(1巻の時にも言ってましたが、「自分は初恋もまだ」なんて言っていたりするのです)
~バレンタインがもたらした風~
一体どんなきっかけが?というところなのですが、バレンタインです、バレンタイン。聖なる日に舞い降りる奇跡…とまでは言い過ぎかもしれませんが、こういったイベントとは無縁の猪又さんにも、恋の風が吹くのですから、やっぱりこの日はすごいです。バレンタインは校則で禁止!ということから、バレンタインに色めき立つ男女に対して厳しい視線を向けていた彼女。それでもこのイベントから離れることは、学校にいる以上できないわけで。学校から出て、一緒に帰った竜一と虎太郎から、不意にチョコを貰うのでした。それはあくまでいつものお礼。そのことは、猪又さんもわかっていました。けれどもその後のやりとりに、チョコレートは隠れていました
「なによっ どうせ私は融通のきかない人間よっ」
「うん
でも俺は
猪又さんのそういうとこ好きだよ」

このド天然王子がー!(意:ありがとう)。素晴らしき赤面。しかもこれは、単純に恥ずかしいからとかではなく、恋の匂いのする、はじめての赤面です。めっちゃ女の子っぽいですよ!猪又さん!
そして何気にいる、牛丸さんがまた。ずっと想いを寄せる竜一を見守るばかりの彼女。バレンタインといえど、やっぱり真面目な彼女は校内で渡すことは出来ず。ついて来てたみたいですねー。しかもこれ、放課後直帰ではなく、託児所での一件後ですから、結構時間経ってるはずです。もしかして、その間もずっと外で待ってたのか、もしくはちらりと見えるテニスのラケット(牛丸さんってテニス部なんですね)から、テニスをしてからなのか。もし前者だとしたら、なかなかのストーカー予備軍ひたむきさですな。しかし彼女、相当ショックでしょうね。だって学校で、竜一が誰からもチョコを貰っていないことを聞いて安心していたくらいなのに、まさか竜一からチョコあげてるなんて光景見てしまったら…。それでもめげずに想いを寄せる、牛丸さんに期待です。
~彼女はもう赤面クイーンと言って良いのではないだろうか~
さて、猪又さんですが、この一件以来竜一と対峙するだけで赤面を連発。その集大成とも言えるであろう極上の赤面が、その後に訪れることになりました。ソレが訪れた第21話は、「女の子から見た男の子たちのイメージ」というようなお話。牛丸さんが相変わらず恋する女の子の様子を見せているのに対して、猪又さんも負けず劣らずですよ。紆余曲折あり、キリンちゃんに「竜一のことが好きなんだ」と言われ強く否定(いつものツン)。逃げるように教室から出ていった所を、竜一が追いかけ腕をつかんでの、その後のこれ…

「どっちかしかないならむしろ嫌いよ!!」というツンツンモノローグに加えて、涙目に首まで赤面。何よりすごいのが、吹き出しすら赤面仕様であり、また竜一に掴まれた腕(左腕)だけ赤くなってるっていう。心臓がとまりそうだった、というところから未だドキドキを引きずっており、心臓を抑えるように本で左胸を。もちろん感触の残る左腕は、右手で押さえて…。もう全部揃ってます!ってくらいに素晴らしい一コマでした。5巻以降どのような反応を見せてくれるのか、楽しみです。
ちなみにこのお話、作者さんの柱コメントによると、「牛丸さんを描こうと思ってはじめた」とのこと。あー完全に猪又さんに持ってかれて…かわいそうに…。なんとなく不遇な牛丸さんの挽回にも期待です。
~犀川さんと虎太郎~
さて、なんだか前回に続いて猪又さんと牛丸さんばっかり追いかけたレビューになってしまいましたが、その他の部分もちゃんと面白いんですよ。基本的にはハートウォーミングなお話となっているのですが、その中でも特にお気に入りだったのが、1話目に収録されていた、虎太郎のお留守番のお話。お留守番と言っても、竜一と離れるだけで、犀川さんが面倒を見てくれるのですが、この二人のかけ合いがまた。。。犀川さんって、仕事はできるけれどもその正体はよくわからない人、というイメージだったのですが、相変わらず分からん…!どうにも掴みどころがないというか。それはまた、虎太郎も同じで。寡黙で掴みづらい二人があろうことか一緒にお留守番をするとなると…生まれるのは不思議空間。こういう空気感、私は嫌いではないです。犀川さんの素敵なところは、まだよく周りのこともわかっていないであろう虎太郎に対しても、ちゃんと丁寧に敬って接していること。もちろんそれがお仕事であるのですけれど、子守りとなるとまたその人の素が出がちじゃないですか。それでもスタンスを崩さずに、いつものペースで子守りをする姿、やっぱり格好良いですね。
■購入する→Amazon
2巻レビュー→かわいい!けど猪又さん成分が足りない…!:時計野はり「学園ベビーシッターズ」2巻
3巻レビュー→時計野はり作品は、赤面なんですよ!!:時計野はり「学園ベビーシッターズ」3巻
関連作品紹介→時計野はり「お兄ちゃんと一緒」/時計野はり「逆転ハニー」1巻

誰も赤くなってないわよ!
■4巻発売です。
虎太郎抜きで友達と出かけることになった竜一。留守番の虎太郎と犀川さん、二人残された彼らの休日の過ごし方とは…?一方季節はバレンタイン。学校ではチョコレートの受け渡しが禁止されているけれど、やっぱり色めき立つ男子女子。そんな中、ベビーシッター部に学園内でも人気のイケメンが入部希望を出して来るけれど、そこに猪又さんも現れて…!?
~快調に4巻~
快調に4巻発売でございます。「逆転ハニー」は一向に2巻が出る気配がないって言うのに…!あちらは全編ニヤニヤ恋愛メインであるのに対して、こちらは当然のことながら子ども達を交えつつの展開。そのため時計野はり先生の持ち味の一つである赤面を堪能するという意味では、前者に分があったのですが、こちらも少ないながらしっかりと交えております。3巻では本当に少ないニヤニヤシーンを拾ったという感じなのですが、4巻は増えに増え、素材には困らないと言う感じでございます。脇役の脇役程度のポジションで終わってしまうのかとも思っていた牛丸さんが、意外にも回を重ねるごとにフィーチャーされるようになってきて、個人的には嬉しい限り。そしてさらに嬉しい誤算と言えば、しばらく恋とは無縁と思われた猪又さんに、突如として訪れた恋の気配。(1巻の時にも言ってましたが、「自分は初恋もまだ」なんて言っていたりするのです)
~バレンタインがもたらした風~
一体どんなきっかけが?というところなのですが、バレンタインです、バレンタイン。聖なる日に舞い降りる奇跡…とまでは言い過ぎかもしれませんが、こういったイベントとは無縁の猪又さんにも、恋の風が吹くのですから、やっぱりこの日はすごいです。バレンタインは校則で禁止!ということから、バレンタインに色めき立つ男女に対して厳しい視線を向けていた彼女。それでもこのイベントから離れることは、学校にいる以上できないわけで。学校から出て、一緒に帰った竜一と虎太郎から、不意にチョコを貰うのでした。それはあくまでいつものお礼。そのことは、猪又さんもわかっていました。けれどもその後のやりとりに、チョコレートは隠れていました
「なによっ どうせ私は融通のきかない人間よっ」
「うん
でも俺は
猪又さんのそういうとこ好きだよ」

このド天然王子がー!(意:ありがとう)。素晴らしき赤面。しかもこれは、単純に恥ずかしいからとかではなく、恋の匂いのする、はじめての赤面です。めっちゃ女の子っぽいですよ!猪又さん!
そして何気にいる、牛丸さんがまた。ずっと想いを寄せる竜一を見守るばかりの彼女。バレンタインといえど、やっぱり真面目な彼女は校内で渡すことは出来ず。ついて来てたみたいですねー。しかもこれ、放課後直帰ではなく、託児所での一件後ですから、結構時間経ってるはずです。もしかして、その間もずっと外で待ってたのか、もしくはちらりと見えるテニスのラケット(牛丸さんってテニス部なんですね)から、テニスをしてからなのか。もし前者だとしたら、なかなかのストーカー予備軍ひたむきさですな。しかし彼女、相当ショックでしょうね。だって学校で、竜一が誰からもチョコを貰っていないことを聞いて安心していたくらいなのに、まさか竜一からチョコあげてるなんて光景見てしまったら…。それでもめげずに想いを寄せる、牛丸さんに期待です。
~彼女はもう赤面クイーンと言って良いのではないだろうか~
さて、猪又さんですが、この一件以来竜一と対峙するだけで赤面を連発。その集大成とも言えるであろう極上の赤面が、その後に訪れることになりました。ソレが訪れた第21話は、「女の子から見た男の子たちのイメージ」というようなお話。牛丸さんが相変わらず恋する女の子の様子を見せているのに対して、猪又さんも負けず劣らずですよ。紆余曲折あり、キリンちゃんに「竜一のことが好きなんだ」と言われ強く否定(いつものツン)。逃げるように教室から出ていった所を、竜一が追いかけ腕をつかんでの、その後のこれ…

「どっちかしかないならむしろ嫌いよ!!」というツンツンモノローグに加えて、涙目に首まで赤面。何よりすごいのが、吹き出しすら赤面仕様であり、また竜一に掴まれた腕(左腕)だけ赤くなってるっていう。心臓がとまりそうだった、というところから未だドキドキを引きずっており、心臓を抑えるように本で左胸を。もちろん感触の残る左腕は、右手で押さえて…。もう全部揃ってます!ってくらいに素晴らしい一コマでした。5巻以降どのような反応を見せてくれるのか、楽しみです。
ちなみにこのお話、作者さんの柱コメントによると、「牛丸さんを描こうと思ってはじめた」とのこと。あー完全に猪又さんに持ってかれて…かわいそうに…。なんとなく不遇な牛丸さんの挽回にも期待です。
~犀川さんと虎太郎~
さて、なんだか前回に続いて猪又さんと牛丸さんばっかり追いかけたレビューになってしまいましたが、その他の部分もちゃんと面白いんですよ。基本的にはハートウォーミングなお話となっているのですが、その中でも特にお気に入りだったのが、1話目に収録されていた、虎太郎のお留守番のお話。お留守番と言っても、竜一と離れるだけで、犀川さんが面倒を見てくれるのですが、この二人のかけ合いがまた。。。犀川さんって、仕事はできるけれどもその正体はよくわからない人、というイメージだったのですが、相変わらず分からん…!どうにも掴みどころがないというか。それはまた、虎太郎も同じで。寡黙で掴みづらい二人があろうことか一緒にお留守番をするとなると…生まれるのは不思議空間。こういう空気感、私は嫌いではないです。犀川さんの素敵なところは、まだよく周りのこともわかっていないであろう虎太郎に対しても、ちゃんと丁寧に敬って接していること。もちろんそれがお仕事であるのですけれど、子守りとなるとまたその人の素が出がちじゃないですか。それでもスタンスを崩さずに、いつものペースで子守りをする姿、やっぱり格好良いですね。
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