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Tag [続刊レビュー] 2011.09.16
作品紹介→*新作レビュー*福山リョウコ「モノクロ少年少女」
2巻レビュー→ツッコミどころは多いわけですが、それもまた一興 《続刊レビュー》「モノクロ少年少女」2巻
関連作品レビュー→福山リョウコ「悩殺ジャンキー」
3巻レビュー→ケモノ耳×セーラー服という最強の組み合わせが登場してしまった:福山リョウコ「モノクロ少年少女」3巻
4巻レビュー→好きな人には 大きく見せたいですもの…:福山リョウコ「モノクロ少年少女」4巻
5巻レビュー→謎の解明が、新たな謎を呼ぶ…:福山リョウコ「モノクロ少年少女」5巻
6巻レビュー→右京さんどうしちゃったんですか:福山リョウコ「モノクロ少年少女」6巻




1106057178.jpg福山リョウコ「モノクロ少年少女」(7)


蝶々たちに出会えた


■7巻発売です。
 人間界へ脱走した浅葱先輩を見つけ出した呉羽たちは、そのまま姫菱の家で一泊することに。そこでみんなの“人間になりたい理由”が語られる中、呉羽は姫菱から“最後の審判”の真相を明かされる。先輩たちの運命を決めるその責任の重さに、悩む呉羽は…!?


~どうでも良い小ネタですが~
 大体レビューを書くときって、予めどんなこと書こうって決めてから書くのですが、今回は蝶々のことばっかりになりそうです。比較的シンプルな作りをしている印象のある本作は、大抵レビューを書くネタに困るのですが、そんな中でも比較的頻繁にネタを提供してくれるのが彼女。というわけで、蝶々更新でございます。色々とネタを見つけてはみたのですが、尽く蝶々なんですよね。なんででしょ。
 
 というわけでのっけからどうでも良い小ネタからなんですが、Wikipediaで本作の項目を見ると、当然のことながらキャラクターの誕生日と星座が書いてあるんですよ。例えば茅はふたご座だったり、呉羽はかに座だったり。そんな中、蝶々はおひつじ座なんですよね。肉食獣なのに星座は草食動物って、こう別に本人は全く悪くないのですが、乙女座のオッサンのように笑えてくるという。ちなみに右京はさそり座。しっくり来るのは姫菱で、ライオンであり獅子座です。ちなみに登場人物の多くが、植物由来(洗剤のうたい文句みたい)となっていて、その辺もギャップがあって良いですね。そういえば浅葱先輩と苦菜先輩に次いで学年争い3位となっていた人は、大葉子姫でした。オオバコってまたスゴい名前を…。子がついているとはいえ、なかなか大って漢字は使わない気がするのです。


~何気に上質な友情と、素直に“姫”~
 さて、だいぶ話が変な方向へ行きましたが、蝶々ですよ。相変わらずなテンションで進行する物語の中、意外にも静かで、そして上質な人間関係が育まれている所があります。それが、呉羽と蝶々の友情物語。何気に支え合って生きている二人。そもそもの相性以前に、実は生徒会長と副会長という間柄だったりします(自分も忘れてた)。この二人が育む信頼関係というものを目の当たりにするたび、心が温かくなるのですが、そんな中でも特に蝶々が変に気どってみせずに対等に相手と接している所が素敵だなぁと思うのです。それが良い形で現れたのが、縁側にて呉羽と会話をしているシーン…
 

モノクロ少年少女7-2
頭の中でも「呉羽姫」


 この「呉羽姫」という呼び名は序盤から定着しているのですが、言葉として発する建て前的な扱いではなく、しっかりと「呉羽姫」として彼女の中で認識されているという。もちろん蝶々は、呉羽が本当は姫でないことは知っています。それでもしっかりと「姫」として持ち上げ、対等な目線で対峙しているんですよね。もちろん彼女が呉羽側にあわせることもできなくもないですが、腐っても王族。自分が「姫」であるという所は決してブレさせず、相手の立場をこちらにシフトさせるというのが、同時に王族としてのプライドを感じられて益々魅力的に映ります。


~「変わらないように」の重みが違う~
 それでも中身は歳相応の女の子。恋という要素が落とし込まれれば、カワイイカワイイ「女の子」へと変貌します。けれども彼女はその見ために反して圧倒的に奥手。想いを寄せる右京に対しても、これといったアプローチはせずに今まで過ごしてきました。それが今回、ついに動いたわけですが、ラストで彼女が放った言葉は本当に重みのあるもので、すごく心に残りました。
 

モノクロ少年少女7-1
変わらないように
変わらないようにしてきましたもの



 この言葉だけ拾えば、単純に何も出来ずに立ちすくんでいた臆病な心の持ち主と捉えることもできますが、彼女が「変わらないため」にしてきたことを思うと、軽々しく口にできるものではないことがわかります。以前にも登場したように、彼女は今の状態を保つために、初等部、中等部とトップを死守し、ギフトを辞退しています。そのためには並々ならぬ努力をしているはずなのですよ。変わらないことの大変さと、そこからの決別。彼女にとって、今回のラストの行動は非常に勇気が要ったことだと思います。それまでの彼女の努力を、彼女自身が選択したとはいえ半ば反故にするような形ですから。だからこそ、報われて欲しいなぁ、と思うのですがやっぱり難しいでしょうか。「モノクロ少年少女」というタイトルからも窺えるように、白ウサギの呉羽と、黒豹の右京という組み合わせが既定路線である中、物語の焦点は蝶々と茅それぞれを最終的にどういう所に落としていくかに絞られるような気もします。茅に関しては伊織で、蝶々は許嫁の彼って気もしますが、これから登場してくるのかなぁ。。。



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カテゴリ「花とゆめ」コメント (1)トラックバック(0)TOP▲
コメント

モノクロが好きで10巻まで持っています 花とゆめわ見てないから付録ポーチなど   持ってないです(ノД`)シクシク                                    でもモノクロのキャラ一人を除いてみんな大好きです
From: あやキング * 2012/08/22 13:26 * URL * [Edit] *  top↑

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レビュー
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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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レビュー
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