作品紹介→*新作レビュー*すえのぶけいこ「リミット」
2巻レビュー→サバイバルはあくまでダシ、メインはあくまで人間関係:すえのぶけいこ「リミット」2巻
3巻レビュー→表紙も中身もドインパクト:すえのぶけいこ「リミット」3巻
4巻レビュー→犯人はだれだ!?:すえのぶけいこ「リミット」4巻
すえのぶけいこ「リミット」(5)
…やってやるよ
■5巻発売です。
薄井殺害の疑いをかけられ、混乱したハルは崖下へ転落。だがそのことにどうしても納得がいかない今野は、ある「事実」に気がつく。一方日向は、救助のヘリに気づきつつも、その存在を握りつぶす。静かに高まる緊張の中、「真実」はついにその姿をあらわす…。
~ついに正体が!~
おそくなりましたが5巻でございます。発売日に読んでたのですが、当ブログ恒例のレビュー積みの状態になっております、はい。というか発売日前にコメントで思いっきりネタバレくらいまして、ちょっともう書きようがなかったいうか(笑)
というわけで、今回ついに化けの皮がはがれましたよ、彼の。登場人物に男の子一人しかいないので、「彼」って時点で誰か明らかなわけですが、はい日向です。登場してから変わらぬ聖人君子っぷりに、胡散臭さ満天だったわけですが、やっとですよ。もうねー、どれだけ邪悪な顔を見せてくれるのか期待していたのですが…

悪魔背負っちゃった
聖人が悪魔になりました。鎌のスケールはアレではありますが、この変わりよう。さすがです。ここまで彼を堕としたきっかけとなったのは、初っぱなの不慮の事故。これはさすがに不運としか言いようがないのですが、その後の彼の行動が情けなかったです。そして最終的に辿り着くのは、全員殺して自分だけが助かるというもの。気づいたら一人だけバトルロワイヤルなルールを作り出していたわけですが、ホント最低すぎて清々しいな!
ちなみに前々から気になっていると書いていた、切れた袖はやっぱり揉み合いの中で切れていたみたいです。ここは自分の予想が当たってちょっと嬉しかったのですが、同時に邪悪さというよりはヘタレさを際立たせた日向に苛立ちを覚えたり(笑)盛重さんをもっと見習って欲しいですよ!
そんな彼のダメさが際立ったのが、5巻ラストにかけて。「どうせだったら悪役に徹して欲しい」という想いがあって、そのためには序盤にその圧倒的な存在感と歪みで場を持っていった盛重さんを越えるレベルでなくては難しいのですが、ちょっとその期待には応えられなかったみたいです。いや、もちろん悪魔背負ってすごいことになっていたのですが、その後どうして薄井を殺したのかという問いかけに対し、淡々とその状況を語ったと思ったら…

超弱気
(死んだ目)
え、お前早いだろ…。何勝手に絶望してんの?さっき今野を抱えて、背中には悪魔を背負ってみんなを脅してたじゃないですか。物語中だとすごく長い時間経ってるように見えますけど、出来事語る程度なんですから、せいぜい5分ですよ、5分。5分前「やってやるよ…」とか言っていたのに、一気にへたれて絶望、そして最後のアレですから。。。悪魔に堕ちて、語った上で気分が落ちて、そして崖に落ちる。綺麗な三段オチを超速で決めたという所は、評価に値すると思うんですが(思わねーだろ)あんたもうちょっと頑張れよ。。。と思わず突っ込みたくなりました。やっぱりこの物語は盛重さんがいてこそ成り立つのだなぁ、と改めて思わされたのでした。
というわけで、次巻でクライマックスだそうです。どうせならシャバに帰ってから法廷で勝負みたいなまさかの展開も見てみたかったですが、さすがにそんなことしたら面白くもないわけで。どういった結末になるのか、楽しみに待ちましょう(ってたぶんすぐに発売なんですよね?)
■購入する→Amazon
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4巻レビュー→犯人はだれだ!?:すえのぶけいこ「リミット」4巻

…やってやるよ
■5巻発売です。
薄井殺害の疑いをかけられ、混乱したハルは崖下へ転落。だがそのことにどうしても納得がいかない今野は、ある「事実」に気がつく。一方日向は、救助のヘリに気づきつつも、その存在を握りつぶす。静かに高まる緊張の中、「真実」はついにその姿をあらわす…。
~ついに正体が!~
おそくなりましたが5巻でございます。発売日に読んでたのですが、当ブログ恒例のレビュー積みの状態になっております、はい。というか発売日前にコメントで思いっきりネタバレくらいまして、ちょっともう書きようがなかったいうか(笑)
というわけで、今回ついに化けの皮がはがれましたよ、彼の。登場人物に男の子一人しかいないので、「彼」って時点で誰か明らかなわけですが、はい日向です。登場してから変わらぬ聖人君子っぷりに、胡散臭さ満天だったわけですが、やっとですよ。もうねー、どれだけ邪悪な顔を見せてくれるのか期待していたのですが…

悪魔背負っちゃった
聖人が悪魔になりました。鎌のスケールはアレではありますが、この変わりよう。さすがです。ここまで彼を堕としたきっかけとなったのは、初っぱなの不慮の事故。これはさすがに不運としか言いようがないのですが、その後の彼の行動が情けなかったです。そして最終的に辿り着くのは、全員殺して自分だけが助かるというもの。気づいたら一人だけバトルロワイヤルなルールを作り出していたわけですが、ホント最低すぎて清々しいな!
ちなみに前々から気になっていると書いていた、切れた袖はやっぱり揉み合いの中で切れていたみたいです。ここは自分の予想が当たってちょっと嬉しかったのですが、同時に邪悪さというよりはヘタレさを際立たせた日向に苛立ちを覚えたり(笑)盛重さんをもっと見習って欲しいですよ!
そんな彼のダメさが際立ったのが、5巻ラストにかけて。「どうせだったら悪役に徹して欲しい」という想いがあって、そのためには序盤にその圧倒的な存在感と歪みで場を持っていった盛重さんを越えるレベルでなくては難しいのですが、ちょっとその期待には応えられなかったみたいです。いや、もちろん悪魔背負ってすごいことになっていたのですが、その後どうして薄井を殺したのかという問いかけに対し、淡々とその状況を語ったと思ったら…

超弱気
(死んだ目)
え、お前早いだろ…。何勝手に絶望してんの?さっき今野を抱えて、背中には悪魔を背負ってみんなを脅してたじゃないですか。物語中だとすごく長い時間経ってるように見えますけど、出来事語る程度なんですから、せいぜい5分ですよ、5分。5分前「やってやるよ…」とか言っていたのに、一気にへたれて絶望、そして最後のアレですから。。。悪魔に堕ちて、語った上で気分が落ちて、そして崖に落ちる。綺麗な三段オチを超速で決めたという所は、評価に値すると思うんですが(思わねーだろ)あんたもうちょっと頑張れよ。。。と思わず突っ込みたくなりました。やっぱりこの物語は盛重さんがいてこそ成り立つのだなぁ、と改めて思わされたのでした。
というわけで、次巻でクライマックスだそうです。どうせならシャバに帰ってから法廷で勝負みたいなまさかの展開も見てみたかったですが、さすがにそんなことしたら面白くもないわけで。どういった結末になるのか、楽しみに待ちましょう(ってたぶんすぐに発売なんですよね?)
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