作品紹介→31歳の男と10歳の少女の間に芽生える“恋”:チカ「これは恋のはなし」1巻
2巻レビュー→はやく大人になりたいです:チカ「これは恋のはなし」2巻
関連作品レビュー→雄々しき女子が、恋に奮闘!:チカ「番長乙女」
チカ「これは恋のはなし」(3)
真一さんのことは
私が守るから
■3巻発売しました。
新学期を迎えて、ひとつ学年の上がった遥は、新たなクラスメイト・曽野原詩子に嫌がらせを受けるようになる。子ども同士のことには、口を挟まないと見守る真一と、遥を守りたくて空回りする杉田。この事件で遥はまたひとつ大人になり、真一への想いはさらに揺るぎないものへと変わってゆく…。
~心も体も成長~
今年1巻発売で、もう3巻発売というのはかなり良いペースなんじゃないでしょうか。あと少しすれば年末ランキング等々が各ブログ、各紙で発表されるようになってくると思われるのですが、こちらの作品もランキングをにぎわせそうですね。というわけで、3巻のご紹介です。家庭問題も一旦片付き、再び平穏が訪れた平穏。もちろんそれは束の間で、またすぐに嵐は訪れるのですが、束の間だからこそその空気というのは素敵に写るわけで…5年生に上がった遥に対し、真一が放ったこんな一言を放ちます

おまえ少し背が伸びたか?
この言葉に遥は大喜び。だって大人に近づいた証拠なんですから。出会ってからそんなに時間は経っていませんが、子どもの育つスピードというのは本当に早いもの。確かにコマの立ち姿も、なんとなく成長したように映ります…なんて、それ以上に猫でかいよ猫!初登場時は仔猫ちゃんだったはずが、もう完全に成猫ですよこのサイズ。遥が子どもサイズだということを差し引いてもデカイ。遥の成長を印象づけるコマだったはずが、完全に猫にもってかれましたね。お尻向けて美味しいとこ取りなんてさすが、ズルいです。
~イジメは講談社のお家芸です~
さて、今回訪れた嵐は5年生に上がってからの新しいクラスでの出来事でした。もう初登場時から小5とは思えないほど邪悪な微笑みを見せていた曽野原さん。「きーめた」って言ってる時点ではたぶん遥のこと全く認識もしてないと思うので、恐らく普通に「この人が良いな♪」的な感じだと思うのですが、おかしいほどに含みをもった表情でビビりました(笑)その後遥の存在を認識すると、邪魔だということでイジメが始まるわけですが、ここはさすがの講談社、陰湿なイジメの連続ですよ。「ライフ」のすえのぶけいこ先生、最近だと「トモダチごっこ」(→レビュー)などのももち麗子先生をはじめ、イジメがエッセンスとして登場する作品の多い講談社、さすが手慣れたものだなと(どんな評やねん)。物を隠すのはもちろんのこと、落書きに、画鋲仕込みなど、なかかなのラインナップ。集団でない分派手にエスカレートすることはありませんでしたが、ここまでするとは、さすが曽野原さんです。しかも曽野原さん、事がバレて許してもらえると踏むやいなや

許してもらうついでに友達認定してもらって手を出させにくくする(穿った見方)
超速で寝返り、今までのことなんてなかったと言わんばかりにスルリと友達ポジションに座ってしまうその身の軽さにビビりまくりです。この辺、物語にいい意味でも悪い意味でも色々と動きをもたらしてくれそうで、楽しみですね。オマケ漫画でも「ちょいキャラで終わる気はありません」と言ってますし。杉田くんにアタックし続けるか、敢えて大垣さんにアタックとか、幾らでも動かしようがありますよ(ワクワク)
~私が守るから~
さて、今回最もカッコ良かったのは、何よりもこの言葉でしょう…

真一さんのことは
私が守るから
なんとも頼もしい言葉、そしてその佇まい。視線の強さとか、本当に引き込まれるよう。ついこの前までは、守らなければ潰れてしまいそうなほど頼りなかった遥が、気がつけばこんな言葉を放つように。これもまた、成長と、真一と築いてきた関係の証です。今までは「迷惑かけませんから」と言っていた彼女が、ここまで。「迷惑かけたらゆるさない」というのは、自分と真一セットで、ではなくあくまで真一のことだけ。もちろん自分がその迷惑をかける一番の糸口となることを自覚しているからこそ、ここまで神経質になるのでしょう。この言葉がやがて、私と真一さんの日々を守るというニュアンスに変わる日が、来るのでしょうかね。とりあえずこの一言が、真一の心に何かしらの形を残したことは確か。これが積み重なって、どう形になるのか見守りましょう。
そうそう、全然関係ないですが、遥の来ている服のメッセージがsweet heart rhapsody
=甘いハートの狂詩曲ってのがなんか面白いな、と。子ども向けデザインではよく見られる感じですが、後日来ている服でも「cherry Pink」なんてスペルが踊っているものもあったり、ちょっとイメージと違ってて新鮮、と思ったり。曽野原さんならなんとなくわかるのですが、なんとなく遥って無地服着てるイメージが強くてですね。服装はその歳頃の女の子らしいのだな、と思ったのでした。
■購入する→Amazon
2巻レビュー→はやく大人になりたいです:チカ「これは恋のはなし」2巻
関連作品レビュー→雄々しき女子が、恋に奮闘!:チカ「番長乙女」

真一さんのことは
私が守るから
■3巻発売しました。
新学期を迎えて、ひとつ学年の上がった遥は、新たなクラスメイト・曽野原詩子に嫌がらせを受けるようになる。子ども同士のことには、口を挟まないと見守る真一と、遥を守りたくて空回りする杉田。この事件で遥はまたひとつ大人になり、真一への想いはさらに揺るぎないものへと変わってゆく…。
~心も体も成長~
今年1巻発売で、もう3巻発売というのはかなり良いペースなんじゃないでしょうか。あと少しすれば年末ランキング等々が各ブログ、各紙で発表されるようになってくると思われるのですが、こちらの作品もランキングをにぎわせそうですね。というわけで、3巻のご紹介です。家庭問題も一旦片付き、再び平穏が訪れた平穏。もちろんそれは束の間で、またすぐに嵐は訪れるのですが、束の間だからこそその空気というのは素敵に写るわけで…5年生に上がった遥に対し、真一が放ったこんな一言を放ちます

おまえ少し背が伸びたか?
この言葉に遥は大喜び。だって大人に近づいた証拠なんですから。出会ってからそんなに時間は経っていませんが、子どもの育つスピードというのは本当に早いもの。確かにコマの立ち姿も、なんとなく成長したように映ります…なんて、それ以上に猫でかいよ猫!初登場時は仔猫ちゃんだったはずが、もう完全に成猫ですよこのサイズ。遥が子どもサイズだということを差し引いてもデカイ。遥の成長を印象づけるコマだったはずが、完全に猫にもってかれましたね。お尻向けて美味しいとこ取りなんてさすが、ズルいです。
~イジメは講談社のお家芸です~
さて、今回訪れた嵐は5年生に上がってからの新しいクラスでの出来事でした。もう初登場時から小5とは思えないほど邪悪な微笑みを見せていた曽野原さん。「きーめた」って言ってる時点ではたぶん遥のこと全く認識もしてないと思うので、恐らく普通に「この人が良いな♪」的な感じだと思うのですが、おかしいほどに含みをもった表情でビビりました(笑)その後遥の存在を認識すると、邪魔だということでイジメが始まるわけですが、ここはさすがの講談社、陰湿なイジメの連続ですよ。「ライフ」のすえのぶけいこ先生、最近だと「トモダチごっこ」(→レビュー)などのももち麗子先生をはじめ、イジメがエッセンスとして登場する作品の多い講談社、さすが手慣れたものだなと(どんな評やねん)。物を隠すのはもちろんのこと、落書きに、画鋲仕込みなど、なかかなのラインナップ。集団でない分派手にエスカレートすることはありませんでしたが、ここまでするとは、さすが曽野原さんです。しかも曽野原さん、事がバレて許してもらえると踏むやいなや

許してもらうついでに友達認定してもらって手を出させにくくする(穿った見方)
超速で寝返り、今までのことなんてなかったと言わんばかりにスルリと友達ポジションに座ってしまうその身の軽さにビビりまくりです。この辺、物語にいい意味でも悪い意味でも色々と動きをもたらしてくれそうで、楽しみですね。オマケ漫画でも「ちょいキャラで終わる気はありません」と言ってますし。杉田くんにアタックし続けるか、敢えて大垣さんにアタックとか、幾らでも動かしようがありますよ(ワクワク)
~私が守るから~
さて、今回最もカッコ良かったのは、何よりもこの言葉でしょう…

真一さんのことは
私が守るから
なんとも頼もしい言葉、そしてその佇まい。視線の強さとか、本当に引き込まれるよう。ついこの前までは、守らなければ潰れてしまいそうなほど頼りなかった遥が、気がつけばこんな言葉を放つように。これもまた、成長と、真一と築いてきた関係の証です。今までは「迷惑かけませんから」と言っていた彼女が、ここまで。「迷惑かけたらゆるさない」というのは、自分と真一セットで、ではなくあくまで真一のことだけ。もちろん自分がその迷惑をかける一番の糸口となることを自覚しているからこそ、ここまで神経質になるのでしょう。この言葉がやがて、私と真一さんの日々を守るというニュアンスに変わる日が、来るのでしょうかね。とりあえずこの一言が、真一の心に何かしらの形を残したことは確か。これが積み重なって、どう形になるのか見守りましょう。
そうそう、全然関係ないですが、遥の来ている服のメッセージがsweet heart rhapsody
=甘いハートの狂詩曲ってのがなんか面白いな、と。子ども向けデザインではよく見られる感じですが、後日来ている服でも「cherry Pink」なんてスペルが踊っているものもあったり、ちょっとイメージと違ってて新鮮、と思ったり。曽野原さんならなんとなくわかるのですが、なんとなく遥って無地服着てるイメージが強くてですね。服装はその歳頃の女の子らしいのだな、と思ったのでした。
■購入する→Amazon