
でも大人は
無邪気なだけじゃ生きてけないよ美々
特に女は
■ヒロインの乃里子は独身のデザイナー。気がつけば31歳。世に言う「負け犬」と言うものになってしまった。そんなある日、友人のトラブルに関わった際に、金持ちの男・剛と出会い親密な関係に。そんなふうに男と恋の駆け引きを楽しむ乃里子であったが、唯一、目の前にするととたんに喋れなくなる相手がいた。それが幼なじみの五郎。長年密かに慕ってきたが、彼にはその気持ちは届いていない様子で…。30年前に描かれた田辺聖子の名作が、今マンガになって帰ってきた!
いわゆる「負け犬」女性の生き様を、等身大で描いた作品。田辺聖子さんの著作は、「ジョゼと虎と魚たち」ぐらいしか読んだことがないのですが、このマンガを読んで「言い寄る」も読んでみようかな、という気持ちになりました。30年前の小説が元になっていますが、携帯電話が出てくるところなどから察するに、時代背景は現代に焼き直してあります。それでも話の大筋は変えていないわけで、それでここまで現代にフィットしてくるのだからすごい。マンガもうまく描かれていて、スッと物語に入っていけます。また、ラストの切り方が絶妙で、次巻を読ませたくさせてくれます。
【オトコ向け度:☆☆ 】
→「負け犬」ヒロインに共感するのがこの作品の一番の楽しみ方なのでは。ただ読みやすいです。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→マンガよりむしろ原作小説を読んでみたくなった。でもマンガの方も十分面白いですよ。次巻も買うと思います。
作品DATA
■著者:花津ハナヨ/田辺聖子 花津先生はブログやってます。検索すれば出てくると思います
■出版社:小学館
■レーベル:フラワーコミックスα・スペシャル
■掲載誌:女性セブン(2008年29号~連載中)
■既刊1巻
■定価:524円+税
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