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Tag [オススメ] [新作レビュー] 2009.03.15
07218385.jpg東村アキコ「海月姫」


おそろしいことに
東京には男のお姫様がいます
強くて美しい男のお姫様が



■倉下月海、18歳。とにかくクラゲが大好きなクラゲオタク。上京して今は、天水館という男子禁制、ヲタ女子オンリーのアパートに暮らしている。いわゆる腐女子で、もちろん男とは無縁。いや、男なんていらない、クラゲさえあれば。そんなある日、月海が溺愛するペットショップのクラゲ・クララがピンチに!このままでは死んでしまう、どうすれば…そんな状況を救ってくれたのが、通りすがりの美女。そのお礼に、月海は彼女を家に泊めてあげるが、なんと彼女の正体は男だった!

 濃ゆ~いキャラたっぷりでお送りする、腐女子×女装男子の爆笑ラブコメディです。腐女子の巣窟・天水館に暮らすヒロイン・月海。彼女を含め、天水館の住人は自分達のことを尼~ずと呼んでいる。ちなみにそれぞれオタクとしての分野は異なり、三国志や電車、着物にBLと様々。そんなオタクが集う天水館にはある鉄の掟があります、それが「男子禁制」。にもかかわらず、知らなかったとはいえ男を泊めてしまった海月は焦ります。しかも彼に気に入られ、度々遊びにくるように(女装で)。腐女子月海、人生最大のピンチ!


海月姫
尼~ずの面々。みな仕送りのみで暮らすA級ソルジャーである

 
 腐女子ってのはBL嗜好の方限定ではないのですね?その辺はよくわからないのですが、とりあえず作中ではオタク女子のことを腐女子と呼んでいます。男慣れというか、人慣れしていないオタク女子の中に、全く毛色の異なる人間が飛び込むことによって、変化が起きていくという話なんですが、クラゲ好きってのは作者さん自身がモデルみたいですね。「ひまわりっ~健一レジェンド」や「ママはテンパリスト」で話題をさらっている作者さんですから、クオリティの高さは折り紙付き。自分のフィールドになんとか留まろうとするヒロインと、外の世界に引っぱろうとしてくる相手との攻防が面白い。腐女子が題材って時点で、キャラ描きたい放題ですからすでに勝ちですよね。うん、面白い。


【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→腐女子ネタではありますが、東村アキコ作品は男性にも読みやすいです。まあ入りは「ひまわりっ」のが良いと思いますが。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→ここからめくるめく展開(ただし物語自体はそんなに進行しないのがポイント)を見せるのか?面白いです。オススメ。


作品DATA
■著者:東村アキコ 作者サイト→「思い出迷子
■出版社:講談社
■レーベル:コミックKiss
■掲載誌:Kiss(2008年No.21~連載中)
■既刊1巻
■価格:419円+税

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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