作品紹介→*新作レビュー*南波あつこ「隣のあたし」
2巻レビュー→近くにいる者が勝つという、シンプルな構図 《続刊レビュー》「隣のあたし」2巻
3巻レビュー→仁菜はこんなに成長してるってのに、京介は…《続刊レビュー》「隣のあたし」3巻
4巻レビュー→三宅君は期待以上の働きをしてくれたと思うんだ:南波あつこ「隣のあたし」4巻
5巻レビュー→よし、三宅君をヒーローにしよう!:南波あつこ「隣のあたし」5巻
6巻レビュー→お風呂上がりの女の子のいい匂いっぷりは異常:南波あつこ「隣のあたし」6巻
7巻レビュー→よし、これを最終回にしよう!:南波あつこ「隣のあたし」7巻
関連作品レビュー→南波あつこ「スプラウト」
南波あつこ「隣のあたし」(8)
ちゃんと
伝える
■8巻発売です。
聖夜を三宅と2人きりで過ごす約束をした仁菜。けれど、三宅の家に向かおうとしたとき、熱で倒れた京介に気がつく。動揺した仁菜は、結衣子を呼ぼうとするけれど、京介は「行くなよ」と仁菜の手を握りしめる。。。自分を待つ三宅と、行くなと朦朧としながら言葉をかけてくる京介。聖夜の夜に激しく動いた、3人の恋の行方は…?
~あれ、8巻…?~
8巻が発売されました。あれ、8巻?おかしいですね、「隣のあたし」は7巻で仁菜と三宅が晴れて結ばれてめでたしめでたしで終わったはずなのに…。特別編とかでしょうか…?なんて現実から目を背けるのはやめて、8巻ですよ。もう今更揺れる必要とかないじゃないですか、何やってはるんですか仁菜さん。さて、物語は早々に雲行き怪しげ。こともあろうにこんな大事な時期にぶっ倒れた京介、大人しく寝ていればいいのに、仁菜が気づいちゃうもんだからもう。。。結局三宅君は優しさを見せて、京介の元に行くように働きかけます。ここで仁菜の気持ちを尊重する三宅君、本当に大人というかなんというか。普通これ、恋愛マンガだったら年上の彼氏がする行動ですよ?やさしく微笑んで、「俺はいいから行っておいで」って。しかしこちら、気遣う中学生に、気遣われる高校生…Oh..。さて、これだけ大人を見せてくれれば、仁菜もきっと三宅くんに夢中なはず。大逆転の三宅君エンドあるで…!

なかった
まさかの三宅くんギブアップ宣言。ここでへたったかぁ。。。近くにいれば居る程に、一番になりたいという欲求は強くなるばかり。けれどもここ一番では、京ちゃんには敵わないと、悟ってしまったようです。この素敵すぎる表紙は、もうこれこのまま最終巻の表紙にしようってぐらいに素敵な表紙は、このシーンへの布石だったというのですね。なんとも悲しい。この突然の言葉には仁菜も驚いたようで、大きく気持ちを落とす事になります。そして持ち上がる、京ちゃんルートの頭。今まで仁菜に対するハッキリとした想いは口に出して語られることはなかったのですが、ついに…
お前が羨ましい
(中略)
あいつがかわいいのなんかずっと昔から知ってんだよ
嘘だっ!そんな今更ですやん。このくだりのおかげでなんだか物語として、京ちゃんエンドを迎える手はずが自然と整ってしまった感があるのですが、ちょっと三宅派としては辛い。かませ犬は華々しい相手を前に寂しく散ることに意義があるというか、だからこそ素敵なのですが、今回の相手ばかりは負けて欲しくないという。せめて男を見せてから、京ちゃんとくっついて欲しいのです。このままだと、こちらからは優しくもせず、ただ優しくされて「やっぱり好きでした」でくっつくだけですので。そしてそのワンチャンは次回あたりにありそう。逆に言えば、三宅君がかませ犬として寂しく散る表舞台とも言えるわけですよ。
~ここで見せる嫉妬に唯一の期待を~
さて、そんな中8巻ラストではちょっと気になる動きが。すっぱり諦めきれない三宅くんが見せたのは「ムカつくんだよ」という苛つき。嫉妬、焦燥、様々な気持ちが混じり合っての怒り。南波あつこ先生の作品での恋愛のひとつのパターンというのは、ヒロインが嫉妬を飲み込んで、それでも飲み込みきれずにぶつかって結ばれるというもの。今回仁菜が終始そのパターンで行くのかと思いきや、ここに来て三宅君にシフトしてきました。これもしかしたら、大どんでん返しがあるやも…と密かに期待をしているのです。中盤以降完全に京ちゃんのペースだったのですが、ラストの引きだけ見れば三宅ルートの芽はまだ枯れてない…はず。次巻予告で「手を握るのは!?」って書いてあるその袖が、あからさまに京ちゃんのお召し物と色が一緒なのは気にしない。三宅君のドット柄(かわいいなおい)の服が、袖だけ違うあしらいになってるんだもんきっと!
■購入する→Amazon
2巻レビュー→近くにいる者が勝つという、シンプルな構図 《続刊レビュー》「隣のあたし」2巻
3巻レビュー→仁菜はこんなに成長してるってのに、京介は…《続刊レビュー》「隣のあたし」3巻
4巻レビュー→三宅君は期待以上の働きをしてくれたと思うんだ:南波あつこ「隣のあたし」4巻
5巻レビュー→よし、三宅君をヒーローにしよう!:南波あつこ「隣のあたし」5巻
6巻レビュー→お風呂上がりの女の子のいい匂いっぷりは異常:南波あつこ「隣のあたし」6巻
7巻レビュー→よし、これを最終回にしよう!:南波あつこ「隣のあたし」7巻
関連作品レビュー→南波あつこ「スプラウト」

ちゃんと
伝える
■8巻発売です。
聖夜を三宅と2人きりで過ごす約束をした仁菜。けれど、三宅の家に向かおうとしたとき、熱で倒れた京介に気がつく。動揺した仁菜は、結衣子を呼ぼうとするけれど、京介は「行くなよ」と仁菜の手を握りしめる。。。自分を待つ三宅と、行くなと朦朧としながら言葉をかけてくる京介。聖夜の夜に激しく動いた、3人の恋の行方は…?
~あれ、8巻…?~
8巻が発売されました。あれ、8巻?おかしいですね、「隣のあたし」は7巻で仁菜と三宅が晴れて結ばれてめでたしめでたしで終わったはずなのに…。特別編とかでしょうか…?なんて現実から目を背けるのはやめて、8巻ですよ。もう今更揺れる必要とかないじゃないですか、何やってはるんですか仁菜さん。さて、物語は早々に雲行き怪しげ。こともあろうにこんな大事な時期にぶっ倒れた京介、大人しく寝ていればいいのに、仁菜が気づいちゃうもんだからもう。。。結局三宅君は優しさを見せて、京介の元に行くように働きかけます。ここで仁菜の気持ちを尊重する三宅君、本当に大人というかなんというか。普通これ、恋愛マンガだったら年上の彼氏がする行動ですよ?やさしく微笑んで、「俺はいいから行っておいで」って。しかしこちら、気遣う中学生に、気遣われる高校生…Oh..。さて、これだけ大人を見せてくれれば、仁菜もきっと三宅くんに夢中なはず。大逆転の三宅君エンドあるで…!

なかった
まさかの三宅くんギブアップ宣言。ここでへたったかぁ。。。近くにいれば居る程に、一番になりたいという欲求は強くなるばかり。けれどもここ一番では、京ちゃんには敵わないと、悟ってしまったようです。この素敵すぎる表紙は、もうこれこのまま最終巻の表紙にしようってぐらいに素敵な表紙は、このシーンへの布石だったというのですね。なんとも悲しい。この突然の言葉には仁菜も驚いたようで、大きく気持ちを落とす事になります。そして持ち上がる、京ちゃんルートの頭。今まで仁菜に対するハッキリとした想いは口に出して語られることはなかったのですが、ついに…
お前が羨ましい
(中略)
あいつがかわいいのなんかずっと昔から知ってんだよ
嘘だっ!そんな今更ですやん。このくだりのおかげでなんだか物語として、京ちゃんエンドを迎える手はずが自然と整ってしまった感があるのですが、ちょっと三宅派としては辛い。かませ犬は華々しい相手を前に寂しく散ることに意義があるというか、だからこそ素敵なのですが、今回の相手ばかりは負けて欲しくないという。せめて男を見せてから、京ちゃんとくっついて欲しいのです。このままだと、こちらからは優しくもせず、ただ優しくされて「やっぱり好きでした」でくっつくだけですので。そしてそのワンチャンは次回あたりにありそう。逆に言えば、三宅君がかませ犬として寂しく散る表舞台とも言えるわけですよ。
~ここで見せる嫉妬に唯一の期待を~
さて、そんな中8巻ラストではちょっと気になる動きが。すっぱり諦めきれない三宅くんが見せたのは「ムカつくんだよ」という苛つき。嫉妬、焦燥、様々な気持ちが混じり合っての怒り。南波あつこ先生の作品での恋愛のひとつのパターンというのは、ヒロインが嫉妬を飲み込んで、それでも飲み込みきれずにぶつかって結ばれるというもの。今回仁菜が終始そのパターンで行くのかと思いきや、ここに来て三宅君にシフトしてきました。これもしかしたら、大どんでん返しがあるやも…と密かに期待をしているのです。中盤以降完全に京ちゃんのペースだったのですが、ラストの引きだけ見れば三宅ルートの芽はまだ枯れてない…はず。次巻予告で「手を握るのは!?」って書いてあるその袖が、あからさまに京ちゃんのお召し物と色が一緒なのは気にしない。三宅君のドット柄(かわいいなおい)の服が、袖だけ違うあしらいになってるんだもんきっと!
■購入する→Amazon