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2011.10.31
作品紹介→*新作レビュー*宇佐美真紀「ココロ・ボタン」
2巻レビュー→捨て台詞の「死ね」がこんなにもカワイイものだとは:宇佐美真紀「ココロ・ボタン」2巻
3巻レビュー→違った仕草を見せ始める古閑くんが良い良い:宇佐美真紀「ココロ・ボタン」3巻
4巻レビュー→彼女が掴み合いの喧嘩してるのに笑顔:宇佐美真紀「ココロボタン」4巻
5巻レビュー→あなたはどのヘアスタイルがお好み?:宇佐美真紀「ココロボタン」5巻
関連作品レビュー→宇佐美真紀「春行きバス」宇佐美真紀「恋*音」




1106069696.jpg宇佐美真紀「ココロ・ボタン」(6)


あーもー
なんでこんなに
この人が名前呼ぶだけで
胸ん中いっぱいになるんだろう



■6巻発売です。
 みんなでクリスマスパーティーをした後、古閑くんの家で二人っきりになっちゃって、緊張のあまり心臓が爆発しそうになっちゃった新奈。"イヤなら何もしないよ”って古閑くんは言ってくれたけれど、チューとかギューなら全然大丈夫なのに…?
 

~まさしくベツコミの癒し~
 シリアスな恋愛ものが多いベツコミ作品にあって、これはほのぼのふんわり系の恋模様で、本当に毎回癒されます。疲れているときに読むと、なんだかすごく心が柔らかくなるというか。今回も相変わらずの微笑ましいドタバタが…そんな中、一生懸命に真剣に動き回る新奈が可愛いのなんの。今までも、大したことのない出来事で殴り合いをしたりしましたが、今回も…
 
 

ココロホ#12441;タン6-1
ほこりまみれのほふく前進



 一体どういうことしてればこんなになれるのかって感じなのですが、それだけいつも一生懸命ってこと。男の子二人いて、別の方法もあったのかもしれないのに率先して自分から飛び込んでいくその姿は、頼もしいというか、逆に守ってあげたくなるというか…。どちらにせよこの飾らない前向きさは、確実に人の心を開かせるし、そんなところが古閑くんも好きなんでしょう。
 

~何気に弱る古閑くんもかわいかった~
 相変わらずの新奈もですが、今回は古閑くんが違った形でかわいかったです。いつもは余裕ありげでいたずらな笑顔見せてるその姿が、なんとも素敵なのですが、今回は余裕ではなくちょっと弱ってからの甘えた感じがまたいとをかしでございまして…
 

ココロホ#12441;タン6-2
熱を出して、一度は「帰っていい」と言ってからの「いてよ」


 新奈がふとこぼした「帰りたくなくなっちゃう」の一言に、素直に甘えるこの光景。「もう少しだけ」というちょっとの気遣いの言葉が、冗談じゃなく本気で言っているのだということを、強く感じさせます。普段だったら絶対についてこない言葉だと思うんですよね。熱が出て弱っているからこその、この言葉。もうこの先なかなか見れないかもしれないですよ!こんな風に弱さを見せてくれるから、余計に新奈は古閑くんに夢中になってしまうわけで。
 

~古閑くん隠れマザコン疑惑~
 さて、今回はなんと古閑くんのお母様のご登場ですよ。お金持ちの家で、お母さんは息子を放ったらかしという少女漫画にありがちなパターンかと思いきや、割と親子関係は良好のようで。しかもお母さんめっちゃ元気があって明るい!初めて出会う息子のガールフレンドにもニコニコしながら接してくれるし、勢い余って自分の話をして泣き出しちゃう…あれ、なんかこのキャラどっかで見たなと思ったら、他でもない新奈じゃないですか。容姿がそもそも似ている気がするのですが、そのキャラも。まぁ古閑くんのお母さんは女性社長なんで、普段の姿は似ても似つかないとは思いますが、でもすごく人間っぽいところが似てるなぁって。知らず知らずのうちに、なんとなく母親の姿を新奈の中に見出してる部分が、あるんじゃないのかななんて考えてしまったり。いや、単純に私が甘えてる古閑くんの姿が見たいだけなんですけども(もごもご


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From:  * 2011/11/20 12:31 *  * [Edit] *  top↑

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