このエントリーをはてなブックマークに追加
--.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリスポンサー広告||TOP▲
このエントリーをはてなブックマークに追加
Tag [新作レビュー] [オススメ] 2011.11.01
1106079569.jpgひるなかの流星「ひるなかの流星」(1)



少しずつ
変わっていってるのは
自分のまわりか
自分自身か



■すずめは田舎に暮らす女の子。親の海外転勤によって、東京の伯父の家に預けられることになりました。状況初日、慣れない東京で迷子になったすずめが出会ったのは、なんとも怪しげな男。必死に逃げるも、短期間のうちになんと2度も再会!1回目の再会はおじさんの家で、そして2回目の再会は、学校で…!?

 お菓子と恋の甘いオムニバス連作「シュガーズ」(→レビュー)の連載を終了させたやまもり三香先生の新連載でございます。今回はオムニバスではなく、がっつり長期連載です。それでは早速物語の方をご紹介致しましょう。ヒロインは田舎育ちの女の子・すずめ。顔見知りばかりの田舎に育ってぬくぬく育つと思っていたら、父親のバングラデシュ転勤によって一人日本に残ることに。しかも預かり先は東京に住む伯父の家。最初は拒否したけれども、一人の女子高生に抗いきれるほどの知恵も生活力もあるわけはなく、あえなく東京送りに。電車を乗り継ぎはるばる東京へ来たはよいけれど、早速迷子。声をかけてくるお兄さんはやたらと怪しいのでダッシュで逃げるも、叔父の家は分からず終いで、結局再び出会ったお兄さんに助けられることに。伯父の知人というその人、一体何をしている人かわからないけれど、とりあえず悪い人じゃなさそうだ…と思っていたら、なんと学校で再会!?すずめの東京での学校生活は、波乱含みの始まりで…!?というお話。
 
 田舎育ちの女の子の、東京での青春フラフィティ。えーと、買う前からそれなりに期待高かったのですが、もう軽くそれを飛び越えるくらいに面白かったです!とにかくキャラクターが揃いも揃って魅力的!シュガーズで、脇役を作らせずにスポットをみんなにあてて回したその手腕が、長期連載でもしっかり活かされているんじゃないでしょうか。


ひるなかの流星1-1
割とコメディタッチ。主人公のすずめがちょっとズレた感性の持ち主で、そのズレが独特の面白い雰囲気を作り出してくれるというか。そして周りもみんなノリが良い。


 まずは主人公のすずめ。どちらかというと感情があまり表に出てこない彼女は、東京でも不動心で落ち着いて行動。もちろん内心はすごく友達作りたいと思っているし、不安もいっぱいだけれども、それに負けたくない気持ちもあり。都会の子とは違ってどこか垢抜けないその姿といい、纏う空気もちょっと違っていて、しっかりと個性を放っています。この子が本当に良い独特の空気を作り出すんだ。そんな彼女が最初に目をつけたのが、隣の席の男の子・馬村くん。見ためはよさげだけども無愛想で意地悪。けれどもその正体は、女の子に対する免疫がないシャイボーイなのでした。もうその反応がめっちゃかわいくて思わずガッツポーズですよ。わかってる!やまもり先生はわかってるよ!あくまで都会的なのは見ためだけで、その内面は田舎の男の子以下のシャイさを隠しもってるっていう!
 
 それだけでもなかなかに美味しい二人なのですが、さらにここにもう一人。それが、自ら友達になりにきてくれた、キラキラふわふわ系のかわいい女の子・猫田ゆゆかちゃん(表紙の右下の子です)。人懐っこくて積極的、「天使か!」とすずめが間違うほどにかわいい彼女。普通に考えればめちゃくちゃいい子なわけですが、少女漫画の掟として、特になにもしてないのに向こうから友達になろうってパターンは確実に罠という。教師だった怪しい男の人・獅子尾先生が「高一で黒カラコンで睫毛エクステしてる女がピュアなわけない」と言い放ったように、そうやっぱり何か企んでいましたよ。馬村君と仲良くなりたいという一心、ヒロイン蹴落とし作戦です。はい、大好きです序盤めっちゃ性格悪い、見ため天使な可愛い子(どうでもいいですが、私は現実でも騙されがちです)。大抵この手の女の子って、ヒロインに返り討ち食らって良き友達となってくれるわけですが(毒抜かれたらもうかわいさしか残らない)、やっぱり猫田さんも・・・ 
 

ひるなかの流星1-2
か、返り討ち?


 いきなりこれだけやり合うってのがすごく素敵で。のっけから全力だなぁ、と。割と自分の恥ずかしい部分だとか、知られたくない部分を互いに知られて、結果仲良くなるという過程を、馬村くんとも猫田さんとも踏んでいる分、スタート時点での土台はしっかり。青春群像としてもちゃんと機能してくることでしょう。そしてそこに吹く恋の風…。猫田さんはただただ恋い焦がれる可愛らしいピュアさを見せ、馬村くんを想います。馬村君は未だその真意はわからず。そして残るすずめは馬村くん…ではなくて、獅子尾先生を意識。ちょっと背伸びした、その分ちょっとカッコ悪い高校生の純情を、これまた瑞々しく切り取ります。なんかコマ抜粋がお笑い系のところばっかりですが、ちゃんとトキメキも用意されてますよ。序盤と言うことで、コメディチックなところまだ多いですけど。笑いよし、トキメキ良しの1巻。2巻へ向けての期待感もすごく高いです。オススメですよー!


【男性へのガイド】
→これ男子も結構いけるんじゃないかと、馬村君に期待を寄せて。割と変わったキャラ立ちした女の子たちもプラスかと。
【感想まとめ】
→これはかなり期待感高いです。1巻がめちゃくちゃ面白かった。少女マンガの青春モノなんだけど甘すぎず油っぽすぎず、だからといって薄くなく良い味わい。オススメです。


作品DATA
■著者:やまもり三香
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:マーガレット(連載中)
■既刊1巻
■価格:400円+税


■購入する→Amazon

カテゴリ「マーガレット」コメント (3)トラックバック(0)TOP▲
コメント

初めてコメントさせて頂きます。

いつも楽しみに読ませて頂いてます!

すずめちゃんのあの独特の空気感がたまらない作品ですよね。
そしてアップされていたあのページ(減るもんじゃないし~のくだり)個人的に好きな場面です。
続巻がとても楽しみです。


日々こちらのブログを漫画を探す際の参考にさせて頂いてるので、これからも楽しみにしてます。
From: あき * 2011/11/01 11:18 * URL * [Edit] *  top↑
初コメントです!

ひるなかの流星すごく面白くて3巻が出るの楽しみにしています!
馬村君は無口でかっこいいですね!

でも私は獅子尾五月君派です!
あのすずめちゃんとの会話がなんと言ってもたまりませんね^^

すずめちゃんの独特なしゃべりかたくせになりますね(´・ω・`)

これからも頑張ってください!
応援しています!
From: yu-ka * 2012/04/03 15:27 * URL * [Edit] *  top↑
初コメントです!

ひるなかの流星すごく面白くて3巻が出るの楽しみにしています!
馬村君は無口でかっこいいですね!

でも私は獅子尾五月君派です!
あのすずめちゃんとの会話がなんと言ってもたまりませんね^^

すずめちゃんの独特なしゃべりかたくせになりますね(´・ω・`)

これからも頑張ってください!
応援しています!
From: yu-ka * 2012/04/03 15:27 * URL * [Edit] *  top↑

管理者にだけ表示を許可する

この記事にトラックバック
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
タグカテゴリ
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:いづき
20代男、Macユーザー。野球はヤクルト、NBAはマジックが好きです。

文章のご依頼など、大事なお話は下記メールアドレスへお願い致します。


■Twitter
@k_iduki

■Mail
k.iduki1791@gmail.com
※クリックでメール作成
RSSフィード
▽最新記事のRSSを購読

a_m.jpg
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Power Push
2012年オススメはコチラ→2012年オススメ作品集


かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。