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Tag [続刊レビュー] 2011.11.06
作品紹介→*新作レビュー*永田正実「好きって言わせる方法」
2巻レビュー→あたし以外の女子にちょっとでもときめいたらコロス!:永田正実「好きって言わせる方法」2巻
3巻レビュー→菜乃花の魅力が徐々にわかってきた感じ:永田正実「好きって言わせる方法」3巻
4巻レビュー→ゴリラよりあたしを撮って:永田正実「好きって言わせる方法」4巻




1106070126.jpg永田正実「好きって言わせる方法」(5)


どう!?
このスキル!!



■5巻発売しました。
 『ハルちゃん肉食化計画』は残念ながら失敗に終わったものの、菜乃花とハルちゃんの仲はますます熱々に。そんな中、イケメン不登校生・向井健康がクラスに復帰。そんな子いたっけ?程度に印象に残っていなかった彼だけど、なぜだか菜乃花を目の敵に、そしてハルちゃんを「兄貴」と慕っていて…!?
 

~「かわいい」は作れる!の凄まじさ~
 5巻発売しました。なんだかんだで続いてますね。ライバルが現れたり、あれやこれやとやっていますが、そんな中全くぶれないヒロイン・菜乃花。普通少女漫画のヒロインってぶれまくりで、その心の揺れ動きが切なくて苦しくて共感できるってな感じだと思うのですが、彼女の場合それに全然引っ掛からないという。もちろんそれは、自分の価値観というものをしっかりと持っているからだと思うのですが、根拠なくではなくそれに基づいてしっかりと行動しているからまたすごい。今回明らかになったのは、その菜乃花の自分磨きに懸ける日々の生活習慣。割と遊んで夜更かしとかしているのかと思っていたら…
 

好きっていわせる方法5-1
10時には寝たい


 寝るの早っ…!っと思っていたら、なんと巻末おまけに彼女の一日のスケジュールが描かれたマンガが載っており、さらに驚愕することに。
 

好きっていわせる方法5-2
早くて8時
遅くても10時



 8時ってわけ分からん就寝時間ですよ奥さん!イマドキ小学生でもこんな時間に寝やしませんって。もはや幼児クラスの早さで眠る菜乃花。さぞかしお肌の調子は良いことでしょう。そして起床は4時ってんだから、幼児というかもうこれは老人ですよ。また意外だったのが、この後にすること。早起きしてヨガでも…なんて適当に想像していたら、するのはなんと勉強。「女はおバカぐらいが丁度良い」とは思わない。という考えからの行動とはいえ、毎日2時間ってのはなかなかすごいことのように思います。受験期は私も9時寝3時起きの生活してましたけど、人生懸かってたから出来たようなもので、さすがにこんな高校1年の時からは無理です。あ…菜乃花からしたら、全部人生懸けた行動なのか。そうしたら納得。何はともあれ、ここまでストイックな努力継続型の主人公を、後にも先にも見たことありません。さすが、ヒロイン張るだけあります。
 


~容姿は優れているけれど自信がない子の典型~
 さて、今回最も語られるべきなのは、他でもない新キャラの向井健康くんでしょう。高校デビューを目論みあれやこれや、あることないこと並べ語り自分を追い込んでしまった彼ですが、彼の恋愛観がものすごく知り合いに似ていて、なんだかやけに気になりっぱなしでした。
 
 健康くん、見ためはかなり良くてそのことを自覚もしているのですが、それだけでは満足ではないみたい。というのもその容姿の良さから言いよってくる女の子はいたのだけれど、「想像と違う」とフラれっぱなしなのでした。そして導き出した答えが、「個性を磨く」ということ。結果あのような虚構の上に築かれた奇行を重ねることになったのですが、この努力の方向オンチがなんとも。ゼロから何かを作り出そうとしていて、かつ作り出そうとするキッカケが完全に外からのもの。見ためきっかけで、かつ内面起因で振られた過去から、結果的に彼は自分を「空っぽだ」と認識してしまったのではないでしょうか。だから必死でインプットでなんとか埋めようとする。でもなかなかそれをアウトプットするのは難しいですし、努力が実る頃には時既に遅しなんてことも(これは親友の話)。本当に空っぽで薄っぺらい人なんてそうそういなくて、そのままの自分を素直に出せば普通に面白かったりするんですよね。ましてや彼は見ためがいいんだから、ちょっとはそれもプラスになるはず。でも彼はそれをハードルのアップと捉え、さらに「空っぽ」という思い込みから、本当の自分を出さずに、その場凌ぎで埋めようと嘘をついてしまう。


好きっていわせる方法5-3
 そのメンタリティは女性の嗜好にも現れていて、見ためから入って来た相手は完全にシャットアウト。現状見ためしか良くない自分を好きだなんて言う奴は、所詮外側しか見てない奴だ、という感じでしょうか。そして彼が望むは内面を評価してくれる人。けれども嘘で固めた虚構の内面は評価されることはありませんし、本当の“その人とナリ”は隠したままなので、評価してくれるはずもありません。で、結果好きになったのが菜乃花。別に菜乃花は、健康くんの内面は評価していません。それでも彼は好きになった。それはきっと、菜乃花が彼の内面を知りその上でそれを許容してくれたから。失敗によって強制的にさらけ出された彼の内面は、案の定批判の的になるわけですが、それを真っ先にフォローし受け入れようとしてくれたのが彼女でした(テクニックとはいえ)。要は承認欲求が許容という形で満たされたというだけなのですが、それこそが彼が求めていたものでもあるわけで。こういう子は、こういうお母さん的な対応すれば割と簡単に落ちるよっていう話です(あ、これは親友の話)。なんだかやたらと親友に重ねてしまったのですが、どっちも幸せになって欲しい・・・!ちょっとこれ読ませてみたいですねぇ。。。でも絶対本人は似てないって否定するはず。



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From:  * 2011/11/12 22:12 *  * [Edit] *  top↑

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
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レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
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