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Tag [続刊レビュー] 2011.11.15
作品紹介→*新作レビュー*南マキ「声優かっ!」
2巻レビュー→アニメ化へ着々…?:南マキ「声優かっ!」2巻
3巻レビュー→瑞希の回想がとても印象に残った:南マキ「声優かっ」3巻
4巻レビュー→メガネと猫ならブレザーかな:南マキ「声優かっ!」4巻
5巻レビュー→月乃の百合百合しさにもう…!:南マキ「声優かっ!」5巻
6巻レビュー→二面性が可能にする、無理のない二兎追う形:南マキ「声優かっ!」6巻




1106069958.jpg南マキ「声優かっ!」(7)


次のお昼の放送は
今までで一番の笑顔を
あなたにプレゼントできそうです



■7巻発売しました。
 夏休みも仕事三昧の姫。臨場感満天のBLのCDの後遺症でまともに千里の声が聞けなくなり、アフレコでも幻の千里が現れるという困った事態に…!そんな中迎えた登校日。集会に遅刻して眠り込んだ姫だったが、目を覚ますと目の前には千里がいて…!?密室で千里とふたりきり…しかも千里はまさかのダウンで一体どうする、姫!!
 

~月乃メインのお話がキター!~
 今まで散々月乃が月乃が…と取り上げてきましたが、今回ついに彼女にスポットが当たりましたよ!もうホントに登場回数も少なくて、刺身のつま感を拭えずにいた彼女ですが、やっと、やっとです。もう千里と姫が密室に閉じこめられたのとかどうでもいいです(おい)。
 
 月乃の物語ということで、姫との温かい友情が描かれるのかと思いきや、フィーチャーされたのは梅ちゃんとの関係でした。どんな風の吹き回しか、月乃のためにと動画を作って来た梅。しかしそれは、どういうわけか月乃の心の傷を刺激するものになっていたようです。今まで全く語られることのなかった、彼女の声が小さい理由。それは実に小学校の頃へと遡ります。
 

声優かっ7-1
かわいい声で男子に媚び売ってると思われた


 ごめんなさいまずこのジャージ姿に萌(略)割とありがちな悪口ですが、繊細な彼女の心はこれにより完全に閉ざされることになります。以来大きな声が出せなくなった彼女は、数少ない「危険でない」と判断した人に寄添うように、自分の夢を追いかけることになります。小学校~中学校の時は先生、そして今は主に姫がその役目を負っています。心の傷を必要以上に自覚してしまっているがために、自分ひとりだけでは居場所を見出せず、守ってくれる人の隣に居ざるをえない彼女。このままでは先々到底一人立ちできないんじゃないかなぁなんて心配になってくるのですが、、、
 
 

声優かっ7-2
ちゃんと夢に変換されていた

 
 自分の声を受け入れてくれる人が、自分の声が好きだと言ってくれる人が、声優になれば現れるかもしれない。現時点で認めてくれる人に頼るだけで、弱々しい決意ぐらいしかないのかと思っていたのですが、割と芯の通った、そしてとても彼女らしい“夢”が彼女の中に芽生えていました。そうして芽生えた漠然として夢は、周囲の人間の声優としてのプライドの高さに触れ、確かな形となって彼女の中に存在することになります。決意の後の言葉にもまだ「ぽそぽそ」という文字が残っている状態ではありますが、いつかそれが取れ、普通の大きさで声を出せる所が、見て見たいですね。


~アニメ化のセンは消えたの?~
 ものすごっくアニメ化前提みたいな気がしていた本作ですが、そんな空気は微塵もないですね。もしかしたらこのまま何にもせずに終わることも。。。なんて物語は正直なところまだまだ序盤の感。もう少し煮詰まってから、出てきそうな気もします。 


■購入する→Amazon

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