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2011.11.20
作品紹介→藤沢志月「キミのとなりで青春中。」
3巻レビュー→ベツコミを知るならこの作品がうってつけだと思います《続刊レビュー》「キミのとなりで青春中。」3巻
4巻レビュー→スタンダードスタイルゆえの安定感:藤沢志月「キミのとなりで青春中。」4巻
5巻レビュー→生々しいモテ方には思わず納得:藤沢志月「キミのとなりで青春中。」5巻
6巻レビュー→自分の気持ちに素直になるための勇気を…:藤沢志月「君のとなりで青春中。」6巻




1106069925.jpg藤沢志月「キミのとなりで青春中。」(8)


正直になりなさい
正直に



■8巻発売、完結しました。
 GWの旅行先で、慶太と今まで以上にいい雰囲気になれた美羽。そんな時、アメリカ旅行中の慶太の母・加世子が倒れたという知らせが入り、急遽ロスに向かった慶太と美羽。幸い加世子は無事だったけれど、慶太がUCLAに進学を希望していると知った美羽は…!?
 

~完結しました~
 8巻にて完結と相成りました。非常にベツコミらしい作品であると同時に、取り立ててこれといった特長もない作品でもあったという印象の本作が、まさか8巻まで続くとは思ってもみませんでした。とはいえ地味ながら抜群の安定感を誇ったのもまた事実。その結果がこの8巻という巻数。8巻帯には累計100万部の文字。ぱっと聞くと大したことないような感じに映るかもしれませんが、少女漫画で単巻あたり10万部超えていると考えると、やっぱりなかなかすごいんだな、と思わされます。


~前とは違う、二度目の別れ~
 今回ついに完結を迎えたわけですが、その障壁となったのは家族関係やライバルの登場でも何でもなく、自分達それぞれが思い描く未来への想いでした。アメリカへ行ったことで改めて明らかになった、慶太の想い。それは、姿を見たことのない母親と、自分の幼少時代に思い描いた夢への想い。希望進路はUCLA。その夢を優先すれば、美羽とはまたしても長い間離ればなれになってしまいます。ためらわせるのは、美羽の存在。そしてそんな彼の背中を押したのもまた、美羽でした。
 
 
キミのとなりて#12441;青春中8
ずっと目標にしてきたことを諦めないで


 結局彼女の言葉に励まされ、慶太はUCLA行きを決意します。慶太とはこれで2度目の別れ。けれども前の別れとは、全然中身の違う別れでした。それまでの美羽にとって、去る背中というのはとてもとても辛い姿として記憶されていました。突然家を出ていった母親。そして、想いを伝えたままにいなくなった慶太。この二人の記憶があったからです。どちらも心の準備もないままに、突然のお別れ。後悔と疑問が、彼女の心を支配しました。突然の別れは、いわば彼女のトラウマとしてこの物語では終始描かれてきました。
 
 慶太とはその後再会し、恋人にまでなりましたが、それでも、だからこそ別れは辛いし不安。慶太と恋人として築き上げて来た時間は、あくまで隣にいる時だけ。離ればなれの状況は、全くの未知数です。それでもなお慶太の背中を押して遠距離恋愛を覚悟したのは、想いの強さゆえでしょうか。恋人のことを信じて正直に…一見それのみ描かれているシーンのように映るのですが、同時に彼女が過去の傷を乗り越える瞬間でもあったのかな、とちょっと思ったり。
 

~結婚ラストは割と簡単に予想できました(笑)~
 さて、少女漫画ですから当然ハッピーエンドなわけですが、重要なのがラストをどういう落としどころに持って行くのかってところですよ。例えば想いが通じあってキスシーンで終わるとか、本作の場合であれば、卒業式エンドであるとか、ちょっと気どって空港での見送りエンドとかも可能性としてあるはずです。様々なあるとはいえ、大体幾つかの定型的なパターンがあって、その中でもおおまかに「二人の未来はご想像に御任せします」か「二人は結局こうなります!」っていう二パターンに分かれるんですよね。で、後者で多いのが結婚してるっていうもの。最近あんまり見なくなったのですが、割とこのタイプ好きでして。で、本作もそれにあたるのですが、正直そのオチが帯の言葉を見ただけで容易に想像できたという(笑)いや、別に不満とかではないのですが、割とそういうの楽しみにしてる人とかいると思うんですよ。その楽しみを一つ奪われて、嬉しくもちょっとだけガッカリした最後なのでした。


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コメント

本当にキュンキュンします
こんな恋したいと何度思ったことか
でも私は女子校ですし幼馴染も女の子だしお隣はおじいさんおばあさんばっかりだし、ぜんぜん条件が揃いません
From: りす * 2012/05/03 10:52 * URL * [Edit] *  top↑
百万部は遠い親戚ながら 自慢したいです
動物に愛着が湧く所にいいオーラがあり読んでて安心します。
ただどうでも良いこと思ったんですけど、絶対にてっちゃん(小室哲哉)好きですよね?(笑)
今度の漫画は三十路四十路五十路といった年増の 叔父様みたいな漫画描いて下さい(笑)
で彼女は003みたいな最高のFrenchヒロインで…(笑)
嘘です。好きなの紙にたっぷり叩きつけて下さい。
あああ…
でも 読んでみてーな~
外はねのカチューシャと てっちゃんみたいな かわいいのにめちゃめちゃかわいい 年増の王子漫画…
From: 才右翼 * 2012/07/26 03:46 * URL * [Edit] *  top↑

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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