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Tag [新作レビュー] 2011.11.23
1106079479.jpg松本小夢「ドボジョ!」(1)


ドボジョ了解!


■ニッカポッカに長袖Tシャツ。つま先に鉄の入った安全靴。頭にはタオルを巻き付け、颯爽と重機を操る。子供の頃からずっと憧れだった土木作業員。大人になって、ついに夢見た仕事に就けることになった桜子は、今日も元気に現場に赴く。ここでの仕事は楽しい!けれどもそんな中、桜子の後ろ髪を引くのは、このことを打ち明けられない家族の存在…。土木×恋愛×友情×家族、土木女子的恋愛マンガスタート!

 ワンタイトルにワンテーマというKISSですが、ついに土木作業にまで手を出してきましたか。今まで様々なテーマで驚かせてもらったのですが、ちょっとこれは予想外でした。そろそろSE女子とか出してください。なんていうどうでも良い話は置いておいて、早速作品のご紹介です。ヒロインは、表紙に描かれている人。ええ、パッと見長髪の男性にしか見えません。おまけに苗字が宗助なんてものだから、現場では普通に「宗助!」なんて呼ばれて、実に普通に溶け込んでいます。こんな現場に女性が一人。何かワケあり?なんて思われそうですが、単にこの仕事に憧れてというだけ。同じく土木作業に従事していた父の影響で、「就職するなら絶対ここ!」と決めていたのでした。今日も今日とてニッカポッカに安全靴、頭にはタオルを巻いて、トラックにフォークリフトに運転しまくっているのでした。


ト#12441;ホ#12441;シ#12441;ョ
土木関連はとにかく大好き。常にアンテナが張られていて、興味があるとあらば別人のように食いつく。


 土木系女子…略してドボジョ。いや、絶対流行んないだろっていうツッコミはさておき、非常に強烈なインパクトを残すタイトルでもあります。物語の主軸となるのは、彼女を取り巻く恋愛と家族関係。まずは恋愛方面では、彼女に恋をしてしまう男性が登場。現場には出ないスーツ姿の青年なのですが、単に恋しているってだけではなく、桜子を男だと勘違いして思い悩みながらも想いを寄せるという、非常にわけの分からないことになっています。そんな青年の悩みはつゆ知らず、桜子は桜子でずっと悩みが。それがもう一つのパート・家族関係になります。実はこの仕事に就いていることは家族には内緒。4人の兄に大切に育てられた桜子は、表向き銀行勤務で慎ましく女性らしく生活していることになっています。家を出る時は職場用のスーツで、現場についてから作業着に着替えるという毎日。自分の夢は追いかけたい。けれども家族は心配させたくない。そんな狭間で揺れる桜子なのでした。
 
 メインは桜子なのですが、どこか口数少なめでブレのないキャラクターなので、物語を実質的に動かしているのは、彼女に恋するイケメン青年・小石川くん。イケメンなのにどこか残念、かつ草食系の気を持っている彼が、勘違いに勘違いを重ねて暴走迷走する様子が実に可愛らしい。子犬見てるみたいな。これからさらに彼がどんな迷走を見せてくれるのが、そこが一つの見所だと個人的には思いました。
 
 全体的な作りはKISSのそれ。お仕事のあるあるであるとか、恋も仕事もをコメディベースで織り成して行くとか、掲げたテーマの割には非常に読みやすい物語に仕上っていると言えるのではないでしょうか。リアルは追求しすぎず、いい感じで脱力しているお仕事マンガです。


【男性へのガイド】
→土木女子がどういう層に訴求してくるのかテンで見当がつかないのですが、たぶんKISS読者層=成人した女性層ってことなんでしょう。お仕事コメディとして。
【感想まとめ】
→目新しいテーマは、割と安心のテンプレートの上に乗って展開されているため、思いのほか読みやすいです。逆に言うと推すところって、土木女子っていう一点になってしまうわけですが。


■作者他作品レビュー
松本小夢「GREEN FINGER -小花の庭-」


作品DATA
■著者:松本小夢
■出版社:講談社
■レーベル:KC KISS
■掲載誌:KISS
■既刊1巻
■価格:419円+税


■購入する→Amazon

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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