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Tag [新作レビュー] 2011.11.25
1106036085.jpg天城れの「チェリせん!」


女子というのは
理解しがたい生き物である



■少女漫画のような教師生活を送りたい……
 そんな憧れを持って私立桜桃女学園に赴任をした杉原守は、彼女と4年間も付き合っていたのに、手すら握らずフラレてしまう程にピュアな人間。もちろん純潔守ってます。そんな彼が、現代の女子高生相手に、果たしてやっていけるのか…!?クラス委員との恋愛話あり、部活指導あり、血湧き肉躍る体育祭での活動ありと、ワクワクドキドキのティーチャーズライフ♪
 
 ARIAのショートページコメディ枠(だと思われる作品)です。だいぶ前に発売されていたのですが、ずっと積読しておりまして、つい先日やっと読みました。タイトルと表紙から、お色気たっぷりなBL臭のするお話なのかと思っていたら、割とマイルドなおバカ系学園コメディでした。物語の主人公は、表紙のメガネの方。新任教師として女子校に赴任となった彼・杉原守は、少女漫画が大好きな乙女系男子。4年間付き合った彼女がいたものの、エッチやキスはおろか、手すら握らないというド級のピュアっぷりを発揮して、見事ふられてからの初仕事となりました。それでも未だに乙女に夢見るピュアな男子。そんな彼が、果たして現代女子高生と渡り合う事ができるのか…。早々に、「先生もしかして童貞ちゃいますか」と攻撃をされるのですが…
 

ちぇりせん!
女の子のキャラクターはオールデフォルメ。ネタ的に割と生々しくなってしまうので、抑えているのかも。またそんなちまっとした女の子にやられる若い男子という絵面の面白さのためでもあるのか。
 

 「ピュア」なんて言葉で主人公のことを紹介していますが、実際は「ありえないほどにポジティブなバカ」と言った方が良いかもしれません。要するに汚れの付きようがないという。現代女子高生対策は少女漫画で、結果女子に夢を見、なんでもかんでもプラスに受け取ってしまうのです。女子高校に若い男性教師ということで、そりゃあ生徒からの注目も集まるのですが、その正体を知られてからは恋愛対象というよりはマスコット…いや、扱いやすいおもちゃとして認知されるように。物語も、何か小さなトラブルが起きたところに、天然バカの杉原先生が首を突っ込んで余計大事に…というのがパターン。
 
 彼の他に、同期の男性教師が入って来るのですが(表紙の黒髪のほう)、彼はいたって普通の男性教師。ただ現代女子高生(このワード何?)を甘く見ていたのか、早々に痛い目に遭わされて、以来だいぶ心を構えた形での勤務に。わけのわからない方向性で打ち解ける主人公と、逆にガードを固めてなんとか乗り切る二人の教師の対比が面白い。また変なキャラは教師のみに非ず。女子高生側にもやたら古風な考えをお持ちの勘違い系委員長が登場し、作中唯一の恋愛要素が生まれます(ただ変な者同士なので噛み合ず、わかわからないことに)。
 
 ネタとしてはキャラクターのおバカっぷりをエネルギーに動かす、勢い一辺倒のものが中心。とにかくバカっぽいので、読むのは非常に楽でした。疲れた時にもサクサク読めます。ストーリーもあってないようなもので、勢いのままに突っ走ったら終わってたような感。1巻完結ではありますが、正直何巻でも続けられそうな作品です。積読にする必要なんて全くなかった、とっても読みやすく楽しい作品でした。


【男性へのガイド】
→別に全然読みやすいんじゃねえかと思います。主人公のキャラにさえついていければ。。。
【感想まとめ】
→主人公一人で持ってるような感じではあるのですが、有り余るエネルギッシュさでちゃんと走りきりました。ネタはキャラ頼りの大味さがあるも、全体通しての安定感がすごかったです。こういう作品は、結構好きです。


作品DATA
■著者:天城れの
■出版社:講談社
■レーベル:KC ARIA
■掲載誌:ARIA
■全1巻
■価格:562円+税


■購入する→Amazon

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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