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Tag [続刊レビュー] 2011.12.04
1巻レビュー→小説通りに殺人が起きたら…あなたはどう思う?:なるしまゆり「ライトノベル」1巻



1106089926.jpgなるしまゆり「ライトノベル」(2)


立派な小説って
なんですか?



■佐々暗龍は、自分の書いた小説通りに事件を起こす犯人とコンタクトを取るために、ネットで「ミカト」に関する小説を書き始める。佐々暗の挑発に乗った犯人は、彼を襲撃…。警察に警護されていた佐々暗をまんまと拉致してしまう。目覚めた佐々暗の前に犯人はなく、あったのはひとつのメッセージのみ。犯人にしてやられた刑事・加古川は、佐々暗を救えるのか?そして“作家・佐々暗龍”は生き残れるのだろうか…。


~1巻とは趣が異なる内容~
 2巻発売しています。1巻では「非実在なんちゃら」であるとか「現実世界に創作物が及ぼす影響」などについての考えがメッセージ的に散りばめられており、それがまた非常に興味を引いたのですが、2巻では打って変わって本筋に集中して物語が展開しています。しかもなかなかの急展開。主人公・佐々暗が、犯人に拉致され気づいたら…
 
 
ライトノヘ#12441;ル2
どこかの山奥で全裸


 これはキツい。自分だったらもう死ぬ。まさかこんな展開になるなんて想像していなかったので、このシーンを目の当たりにしたときはマジでビビりました。しかも2巻中盤以降はずっとこの格好ですからね。しかも全力でシリアス。なんだかスゴく不思議な感じがしました。結果丸腰となり、犯人の思惑通りに動かざるを得なくなるわけですが、まだ作家・佐々暗龍は死んじゃいません。ここでの一連の彼の動きは、「人として生き残る」というところでなく、「作家としてやるべきことがある」という考えが源泉になっており、恐らく徐々にヒントを得ていく中で、その色は益々強くなっていくことと思われます。逆に犯人の方も、佐々暗を殺すとか脅すっているよりも、作家としての佐々暗を殺しに来ているという感じがしますよね。


~収束か拡大か~
 さて、今回の急展開で気になっているのは、このまま物語は収束へと向かって行ってしまうのかということ。今回の急展開によって明らかになったのは、二人の犯人がおり、それぞれ別々の思惑を持っているということ。一方は主人公に面が割れており、もう片方は警察の捜査線上に早くも浮かんできました。こう考えると二人がおめおめと逃げ延びるとも考えにくく、短期決戦もしくは少なくともどちらか一方は捕まるんじゃないかな、と。でもそうすると、序盤にあったような壮大な感じはどうしても削がれるわけで。個人的にはもうちょっと風呂敷広げてもらいたいな、という想いがあります。
 
 とりあえずキーとなりそうなのは母親の遺体の切断部がどれだけあるのかっていう。2巻では片足が見つかり、2巻ラストと3巻予告を見るに、次に出てくるのは頭部とせいぜい胸部。腕が繋がっているのかわからないですが、それに付随してあれこれトラブルが起きそうです。しかしこれ、一気にグロい方にいくんですかね。3巻予告だけでもなかなか強烈でしたが。
 
 そして同時に気になるのが、ミカトの存在。結局最後はファンタジーに倒れるのか、それとも現実に地に足つけた形で決着するのか。彼の存在ひとつで、この作品の評価が大きく変わってきそうです。まぁ揃いも揃って意図が見えないので、面白いのに若干ストレスフルですね(笑)さて3巻、どのような展開になるのか。個人的には1巻にもあったように、より作家の考える非現実と現実の相互影響観なんかを語ってもらいたかったりします。


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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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