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Tag [続刊レビュー] 2011.12.10
作品紹介→行き交う想いが繋がり瞬き星座を描く:雁須磨子「つなぐと星座になるように」1巻



1106070057.jpg雁須磨子「つなぐと星座になるように」(2)


溢れ出た脳内麻薬で
おぼれちゃいそう



■2巻発売です。
 瑠加がバイト先で知り合った、のほほんとした野乃とクールな譲。『不毛な恋より、新しい恋』を目指す3人だけど、元カレへの想いが断ち切れない。そんな折、瑠加は騙された元カレの連絡先を知り、会う約束をするのだが…。秘めた恋、壊れかけた恋、自分でも気づかない恋…微妙に揺れ動く乙女心を鮮明に描き出す…!
 

~これは複雑な星座ですよ…!~
 2巻発売となっております。1巻は登場人物がそれぞれ出揃った感のある、準備段階で、2巻から本格的に動き出す…と思ったらなかなかすごいことになっていまして。元々偶然の繋がりが結果的に星座のような関係を描き出すイメージで、それは間違いではなかったと思うのですが、その描く星座は想像していた以上に複雑みたいです。まるで射手座のような…(非常に伝わりにくい形容)。
 
 偶然のつながりが様々な場所で描き出されていますが今一度ユニットを整理すると…大場くん、黒田さん、姉というつながり。瑠加と野乃とゆずるちゃんちゃんのメイドカフェつながり。そして大場くんとゆずるちゃんのコスプレ(?)つながり。これらがヒロインの登場によって偶然にもつながることになるのですが(居候先とバイト先って組み合わせがまたすごいですよね…)、ここにもう一つユニットが…。それが、瑠加と元カレ。東京に出てこさせるためのダシぐらいの位置付けかと思っていたのですが、ガッツリ絡ませるつもりですよ。しかもこの男、めちゃくちゃ食えない。1巻~2巻にかけては大場くんのKYっぷりに良い意味でイライラを募らせることになったわけですが、それ以上に扱いが難しそうな男が。。。そしてどう絡ませるかというと…
 
 
つなく#12441;と星座になるように2
ここでした…

 
 ここに食い込ませるかー。確かにヒーローもの好きっていう伏線あったけれど、ちょっとド直球でビビりました。さてこれからどう絡んでくるのか、何より扱いにくい後輩が二人も出来る黒田くんが気の毒(同じ事務所か知らんけど、絶対そうなるでしょこれ)。



~真っ当な恋がこんなにも難しいものだとは~
 さて、そんな複雑に絡まりあう人間関係の中、2巻で主に描かれたのはメイドカフェコミュニティの3人の恋の行方。それぞれに自分の恋愛について悩みを抱えているわけですが、3人ともどこか普通じゃないというか。正直「どの恋愛が良いですか?」って言われたら「いや、どれもいいです…」って言いそうなラインナップ。三者三様に大変です。最初の時点では野乃ちゃんが一番ダメな感じなのかと思っていたのですが、むしろ彼女が一番まともじゃないの?って気もしなくもないです。ゆずるちゃんは自覚がないのであれですが、とにかくヒロインの元カレとの再会後がだめんずうぉーかーのそれでして。見ていてちょっと辛くさえなりました(笑)
 
 もうこの相手が食えないってのはわかってるんです。ダメ男だってわかってるんですけど、一目見たら「かっこいい…好き。」ってなってどうすることもできないっていう。しかも直前、黒田さんにややときめきつつも、結局こっちっていうその残念さが。。。たぶんこの感覚って、ぶりっ子に惹かれる男の子を見つめる女子と同じ気持ちなんじゃないかとか思ったり。さて、瑠加の進む道やいかに。でも現在提示されてる行き先って、「元カレの食えないダメ男」か、「空気の読めないスーツアクター見習い」か、「強面の姉の同居人」というどの道を選んでも一波乱二波乱ありそうなものばかりで。自分がもし「どの相手がいいですか?」って言われたら、「いや、どれもいいです…」って言うと思います(笑)


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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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