作品紹介→「りぼんで女の子同士のキス…」各所で話題のガールミーツガール青春白書:えばんふみ「ブルーフレンド」1巻
2巻レビュー→一人の少女の再生描いた、良き青春物語でした:えばんふみ「ブルーフレンド」2巻
えばんふみ「ブルーフレンド」(3)
私はあんたがいい!
■3巻発売です。
自分の意見がなかなか言えない少女、可奈子。周りに流されず、真っ直ぐに前を向く少女、青。桜舞う春、高校入学と共に出会った正反対の二人。時に傷つけ合い、求め合い、いつしか惹かれ合うようになり…!?
~またお前か~
なんと3巻登場です。2巻で完結だったはずなのですが、第2部ということで全く新しい形でスタートすることになりました。第1部がやはり好評だったということでしょうか。確かに登場した時は、ネット界隈ではかなり騒がれていました。帯にも「ファンの声、全国に拡大!」なんて書かれていて、いくつかのコメントが寄せられているのですが、そこに気になるコメントが。
あれ、この肩書き見覚えが。そういえば1巻と2巻でも、
おい、これ絶対同一人物だろ。発売から1年経って、23歳が24歳になった感がものすごいです。案外全部違う人というケースも考えてみましたが、個人的にはここまでこの少女漫画に入れ込む24歳IT関係勤務のお方という方が俄然ロマンがあります(何の?)いい歳してんだから少女漫画なんて読んでないで、仕事しな?(特大ブーメラン) ほんと、こういうコメントには密かに勇気づけられます、はい。あ、ちなみに私ではありませんので、はい。
~第2部スタート、今度はちょっと百合っぽい~
さて、のっけから大脱線してしまいましたが、本編の方はといいますと、第1部とは異なり、だいぶ百合っぽい(あくまで百合素人な個人的な印象ですが)感じになっています。ヒロインは純真無垢なごくごく普通の女の子・可奈子。そしてそのお相手となるのが、なんでも思ったことは口に出し、群れない笑わないのマイペースな青。青は最初からクラスの中で孤立し、一方の可奈子も女子校ならではの馴れ合いに馴染むことが出来ず、いつしか一人行動するように。そんな中、どちらともなく寄添うように、二人は行動することになります。
青の性格がとにかく取っつきにくくて難儀なのですが、そんな彼女の良さを理解し歩み寄ろうとする可奈子の頑張りと、そんな彼女に対して心溶かしていく青の、それぞれ違ったベクトルで放つ初々しさがとっても微笑ましい。それぞれが当たり前に持つ弱い部分を、時間を重ねることで徐々に表出し、それを受け入れてより深い部分で繋がるようになる。そんな過程が丁寧に、そして瑞々しく描かれます。

青のとなりに居場所を見出し、冷たくあしらわれても諦めない可奈子。アツくなるとつい本音がでてしまうのですが、その本音こそが青の心を溶かす一番の材料となる。どちらもかわいい性格なんですよ。
第1部では重苦しい背景からの依存といった要素がスタート地点にあったため、相互依存から百合的感情に“落としてくる”というやや馴染みにくいアプローチという印象でしたが、こちらは逆に、友情からの延長としての百合的感情という感じで、素直に受け取ることができました。「ブルーフレンド」というタイトルを改めて眺めてみたとき、よりイメージしていたものに近いのは、個人的には第1部よりもこちらかな、と。いい意味でライトになったというか。
~今回もキスあります~
1巻からキスシーンが描かれて話題になった本作ですが、第2部でもキスシーンは登場します。といっても唇同士ではなく、ほっぺにチュウ。しかしながらストーリーの流れ的に決して軽いものではなく、物語の中でしっかりと意味を持ってくる重要なポイントとして描かれるので、むしろ1部よりも印象的ですらあるんですよね、これが。相変わらずどこか記号的というか、わざとらしさはあるのですが、チュープリのあたりはその辺を上手く逆手に取っている感じすらあったり。なんて個人的に一番良かったシーンはやっぱりキスではなくて、

青が熱を出して、弱って甘えちゃう瞬間
でした。素直じゃなくて甘えられない子が、弱っている時にふと見せる「甘え」が、本当にかわいくて。それに和室で布団っていうところも、なんだか個人的にツボ。
さて、第2部は3巻ラストで一段落するのですが、これで終わりなんでしょうか?りぼんのサイトを見ても、連載続いている感もなく。巻末にも次巻予告なく、かなりキレイな終わり方だったので、やっぱりこれで完結っぽいですね。前回とは全く違った味わいの青春物語に、終始ニヤニヤさせられっぱなしでした!面白かった!
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2巻レビュー→一人の少女の再生描いた、良き青春物語でした:えばんふみ「ブルーフレンド」2巻

私はあんたがいい!
■3巻発売です。
自分の意見がなかなか言えない少女、可奈子。周りに流されず、真っ直ぐに前を向く少女、青。桜舞う春、高校入学と共に出会った正反対の二人。時に傷つけ合い、求め合い、いつしか惹かれ合うようになり…!?
~またお前か~
なんと3巻登場です。2巻で完結だったはずなのですが、第2部ということで全く新しい形でスタートすることになりました。第1部がやはり好評だったということでしょうか。確かに登場した時は、ネット界隈ではかなり騒がれていました。帯にも「ファンの声、全国に拡大!」なんて書かれていて、いくつかのコメントが寄せられているのですが、そこに気になるコメントが。
百合成分もあるけど、
ちゃんと友情ものとして良い人間ドラマになっているのがすごい。
他と違う百合マンガ。
(24歳 IT関係)
ちゃんと友情ものとして良い人間ドラマになっているのがすごい。
他と違う百合マンガ。
(24歳 IT関係)
あれ、この肩書き見覚えが。そういえば1巻と2巻でも、
まさかりぼんで女の子同士のキスを見れるとは…
これは良い百合マンガ。
男性にもオススメ。
(23歳 IT関係)
これは良い百合マンガ。
男性にもオススメ。
(23歳 IT関係)
まさか百合漫画でここまで泣かされるとは…。
単純に物語として素晴らしいです。
(23歳 IT関係)
単純に物語として素晴らしいです。
(23歳 IT関係)
おい、これ絶対同一人物だろ。発売から1年経って、23歳が24歳になった感がものすごいです。案外全部違う人というケースも考えてみましたが、個人的にはここまでこの少女漫画に入れ込む24歳IT関係勤務のお方という方が俄然ロマンがあります(何の?)いい歳してんだから少女漫画なんて読んでないで、仕事しな?(特大ブーメラン) ほんと、こういうコメントには密かに勇気づけられます、はい。あ、ちなみに私ではありませんので、はい。
~第2部スタート、今度はちょっと百合っぽい~
さて、のっけから大脱線してしまいましたが、本編の方はといいますと、第1部とは異なり、だいぶ百合っぽい(あくまで百合素人な個人的な印象ですが)感じになっています。ヒロインは純真無垢なごくごく普通の女の子・可奈子。そしてそのお相手となるのが、なんでも思ったことは口に出し、群れない笑わないのマイペースな青。青は最初からクラスの中で孤立し、一方の可奈子も女子校ならではの馴れ合いに馴染むことが出来ず、いつしか一人行動するように。そんな中、どちらともなく寄添うように、二人は行動することになります。
青の性格がとにかく取っつきにくくて難儀なのですが、そんな彼女の良さを理解し歩み寄ろうとする可奈子の頑張りと、そんな彼女に対して心溶かしていく青の、それぞれ違ったベクトルで放つ初々しさがとっても微笑ましい。それぞれが当たり前に持つ弱い部分を、時間を重ねることで徐々に表出し、それを受け入れてより深い部分で繋がるようになる。そんな過程が丁寧に、そして瑞々しく描かれます。

青のとなりに居場所を見出し、冷たくあしらわれても諦めない可奈子。アツくなるとつい本音がでてしまうのですが、その本音こそが青の心を溶かす一番の材料となる。どちらもかわいい性格なんですよ。
第1部では重苦しい背景からの依存といった要素がスタート地点にあったため、相互依存から百合的感情に“落としてくる”というやや馴染みにくいアプローチという印象でしたが、こちらは逆に、友情からの延長としての百合的感情という感じで、素直に受け取ることができました。「ブルーフレンド」というタイトルを改めて眺めてみたとき、よりイメージしていたものに近いのは、個人的には第1部よりもこちらかな、と。いい意味でライトになったというか。
~今回もキスあります~
1巻からキスシーンが描かれて話題になった本作ですが、第2部でもキスシーンは登場します。といっても唇同士ではなく、ほっぺにチュウ。しかしながらストーリーの流れ的に決して軽いものではなく、物語の中でしっかりと意味を持ってくる重要なポイントとして描かれるので、むしろ1部よりも印象的ですらあるんですよね、これが。相変わらずどこか記号的というか、わざとらしさはあるのですが、チュープリのあたりはその辺を上手く逆手に取っている感じすらあったり。なんて個人的に一番良かったシーンはやっぱりキスではなくて、

青が熱を出して、弱って甘えちゃう瞬間
でした。素直じゃなくて甘えられない子が、弱っている時にふと見せる「甘え」が、本当にかわいくて。それに和室で布団っていうところも、なんだか個人的にツボ。
さて、第2部は3巻ラストで一段落するのですが、これで終わりなんでしょうか?りぼんのサイトを見ても、連載続いている感もなく。巻末にも次巻予告なく、かなりキレイな終わり方だったので、やっぱりこれで完結っぽいですね。前回とは全く違った味わいの青春物語に、終始ニヤニヤさせられっぱなしでした!面白かった!
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