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Tag [新作レビュー] 2011.12.25
1106102111.jpg日日日/コダマナオコ「ばけものくらぶ」(1)


君には
この「ばけものくらぶ」の下働きになってもらいます



■夜の学校でひそかに運営されているという噂の、なにやらいかがわしい秘密クラブ。武士郎は、なかば同居生活をしている幼なじみが、「トノコ」という名でそこに関わっていることを知る。「ばけものくらぶ」というその秘密クラブに潜入した武士郎だったが、その日をきっかけに不可思議な体験に巻き込まれて行くことになるのですが…

 またすごい作品が出てきました。「×しな」(→レビュー)が男性的なエロ目線に耐えうる作品の最上位かと思っていたのですが、まさかその上を行くような作品が出てくるとは。本作「ばけものくらぶ」は、創刊して間もないARIAの連載作。分類上は歴とした女性向け作品になります。
 
 物語は、とある噂の“秘密クラブ”に親友が関わっているのではないかという疑念を抱いた、一人の男の子の行動からはじまります。彼の名前は武士郎(通称:シロ)。ごくごく普通の高校生。そしてその親友というのが、バカトノ(本名が“しうらけん”であるためこんなあだ名に)。幼い頃から一緒に過ごしてきたお隣さんの彼は、性別や男の子で一人称は「ぼく」ではあるものの、その見ためは全力で女の子。しかも本人もそれをちゃんと意識しているものだから、タチが悪い。そんなトノコが、どうやら「ばけものくらぶ」という噂の秘密クラブに関わっていることを知り、夜の学校に忍び込むのですが、そこに待っていたのは…というお話。
 

は#12441;けものくらふ#12441;1-1
のっけからこんなシーン。あざとい…というか、あからさまというか。
 
 
 いやこれ読んだときほんとに「ARIAは一体どこに向かおうとしているのか…」と思ったくらい、ちょっとわけがわからなかったです(笑)いやもう投入されるエロ系のネタが、女性向け漫画のソレではなく、明らかに男性向けのソレというか。それもそのはず、原作者の日日日(“あきら”と読むそうです)さんはライトノベル中心で活動されている作家さんで、また作画担当のコダマナオコ先生も、萌え四コマの総本山(的イメージ)であるきららから単行本が出ていたりと、このような作品になるのも納得ではあります。男性的下心が明確な形でここまで落とし込まれている作品って、あんまり見たことないです。なので個人的にはかなり違和感が。
 

は#12441;けものくらふ#12441;1-2
接触系のラッキースケベもございます。


 物語は、武士郎がばけものくらぶに潜入して以来、ばけものが現れるようになるという、妖怪系トラブルがメインとなって回るドタバタコメディ。主人公の武士郎は完全に巻き込まれポジションであり、そんなトラブルを呼び込み、また解決するのが親友のバカトノになります。何やらばけもの達を抑える力のあるバカトノに加え、ばけもの達を引き寄せやすい体質を持つ美少女(男か女かわからない)が序盤から登場(表紙の黒髪の子です)。どちらも何やら秘密があるようで、物語が進むにつれて明らかになって行く模様。

 1話完結型の割とほのぼのとしたコメディなのですが、物語を底支えしている“秘密”の部分は明かされることなく物語が進行していくのが憎らしいところ。「ばけものくらぶ」が何なのか、黒髪美少女の正体とは、どうしてトノコがばけものを抑えることができるのか…その辺何も説明されておらず、まだまだこれから物語を盛り上げられそうです。しかしそんな状態でもしっかりお話を廻して引っぱれるってんですから驚きです。エロ要素で支えている部分がかなり大きいと思うんですが(そもそもARIAでこういう作品は需要あるのだろか)。
 
 お気に入りのキャラは、黒髪美少女のヒメでしょうか。いや、美少女とか言いつつ、男か女かわからないのだけど。見ため大好きなんですが、いかんせん謎が多くて掴めないところが歯がゆい。しかもお兄さんわけわかんない格好しているし。でもその黒髪が素敵でね…。あ、そうそう、今年のコミケにて水星さんが出される「くろろん!」に参加していますので、宜しくお願いしますね(告知オチ)
 

【男性へのガイド】
→これを男性にすすめんでどうするのだというレベル。主人公が割りとイケメンだったり、小難しいところがないお話だったりってところが気にならなければ。
【感想まとめ】
→女性向け漫画でこういうアプローチってことで違和感バリバリ。でもやっぱ読んじゃいますよねぇ。色々な意味で話題になりそうな一冊です(逆に男性向けの作品群に埋もれるんじゃないかって気もしますが)


作品DATA
■著者:コダマナオコ
■出版社:講談社
■レーベル:ARIA
■掲載誌:ARIA
■既刊1巻
■価格:562」円+税


■購入する→Amazon

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
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BEARBEAR
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