このエントリーをはてなブックマークに追加
--.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリスポンサー広告||TOP▲
このエントリーをはてなブックマークに追加
Tag [続刊レビュー] 2011.12.25
作品紹介→*新作レビュー* 鳥野しの「オハナホロホロ」
2巻レビュー→先を見て、向き合うと決めた日:鳥野しの「オハナホロホロ」2巻




1106090164.jpg鳥野しの「オハナホロホロ」(3)


彼女は変わってないと思いたがってるのは
お前なんじゃない?



■3巻発売しました。
 3人で暮らしはじめて早1年。ある日、麻耶は信頼している元同級生・桑原に呼び出されてプロポーズされる。いっぽうシングルマザーで麻耶の同居人であるみちるは、麻耶頼りがちな自分を変えようと、仕事を頑張ることにした。しかし慣れないリーダー職に憔悴し倒れてしまい、保育士の望月に介抱される。次第に望月と距離を狭めていくみちるをそばで見つめる麻耶は…?
 

~3巻です~
 3巻発売しています。ここまで続くなんて思っていなかったのですが、これはまだまだ続きそうな予感。しかし読みすすめる毎に重くなってきて、だいぶ読む前にエネルギーの補填が必要な作品になってきました。もちろん面白いのですが、比較的良い精神状態でないとしんどいっていう(笑)1巻も2巻も、揺れつつもなんとなく収まるところに収まり戻ってくるというような感じのストーリーが続いていましたが、3巻ではその揺れ幅がだいぶ大きくなってきます。変化をもたらしたのはみちる。前向きな変化かと思えたのですが、それに焦り崩れはじめたのは麻耶の方でした。元々面倒見が良く、そこにみちるとの関係の中での価値を見出していた感もある彼女ですが、まさかそればっかりに依存していたとは。
 

オハナホロホロ3-1
いいのよ
新しい仕事より
私は家にいたいの


 と言い放ったときの麻耶はどこまでも病的で、怖かったです。しかも言葉選びもよくなかった。仕事に必死にしがみついて頑張ろうとしているみちるに、「仕事はいい。次がある。」なんてものですから、みちるが怒るのも当たり前です。ここは素直に言っておけば…けれども素直に言ったら、今の家族的な関係が崩れるかもしれない。どちらに転ぶこともできないこの関係の歯痒さと不健全さが、この場面にて実に気持ちの悪い形で露見することになりました。背景にある後ろ暗さみたいなものが、爆発ではなく漏れ出るようにして現れるこの感じが、リアルというかなんというか。


~みちるに恋の予感そのお相手の対極感~
 さて、一方で恋愛の匂いも強まってきてまして、2巻の麻耶に続いて今度はみちるです。2巻から既にフラグが立っていた望月さん。今回みちるが気分を悪くしたところを介抱したことをきっかけに「好きかもしれません」(正確には「あたしのこと好きだとでもいうわけ!?」→「そうかもしれません」)なんて発言をし、一気に距離が縮まった感。みちるの方も、まんざらでなさそうな態度です。この望月さん本当に地味で真面目なのですが、2巻で麻耶にプロポーズした桑原さんと本当に対極的で。
 
 みちるは桑原さんが苦手で、未だに会うとばつが悪そうな態度を取ります。どうして苦手かっていうと、「俺って完璧だぜ☆」って感じがイラッとくるそう。そして実際なんでも出来たりするから、余計にそう感じるのでしょう。そんな桑原さんは高校時代サッカー部の王子様(麻耶談)。他校にファンクラブがあるほどの人気者で、さぞ将来も嘱望されたことでしょう。そんな桑原さんに対して、望月さんはというと…
 
 
オハナホロホロ3-2
バスケ部で一度もレギュラーを獲れなかった


 部活は皆勤賞の努力家。でも試合には一度も出られなかったそうです。まさに桑原サンとは対極にいるような人。もちろん双方に努力はしていたのでしょうが、それが花開くかどうかという違いは、非常に大きいというか、その後の人と成りを作っていく上でなかなか重要な要素になります。桑原さんが苦手なみちるにとって、こんなエピソードを持つ人は割とうってつけという気がしなくもありません。というか、じゃなかったらこんなエピソード出さないですって。なんだかとってもお似合いな気がするこの二人。あ、あと望月くんって絶対童貞な気がしません?なんかそれもすごく良いんだよなぁ。お互いに良く支え合ってくれそう。しかしこの先どうなることやら。3巻ラスト、結構驚きの切れ方をしたので、続きがとっても気になります。


■購入する→Amazon

カテゴリ「フィール・ヤング」コメント (0)トラックバック(0)TOP▲
コメント


管理者にだけ表示を許可する

この記事にトラックバック
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
タグカテゴリ
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:いづき
20代男、Macユーザー。野球はヤクルト、NBAはマジックが好きです。

文章のご依頼など、大事なお話は下記メールアドレスへお願い致します。


■Twitter
@k_iduki

■Mail
k.iduki1791@gmail.com
※クリックでメール作成
RSSフィード
▽最新記事のRSSを購読

a_m.jpg
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Power Push
2012年オススメはコチラ→2012年オススメ作品集


かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。