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Tag [新作レビュー] 2011.12.31
1106102004.jpgみよしふるまち「ケッコーなお手前です。」(1)


ケッコーな
お手前デ…?



■留学生のユージーンは、日本文化に興味しんしん。剣道、柔道…みたいなものだと勘違いして、茶道部に体験入部することに。最初は大したことないと思っていたけれど、家元の息子・樹の点てたお茶を飲むと何かが違う。なんでお茶飲むだけで、涙が出るの?どこか懐かしくて温かい、青春茶道部ストーリーが始まります!

 「東京ラストチカ」(→レビュー)を描かれたみよしふるまち先生の新作になります。今度のテーマは茶道。しかも外国人留学生を交えた、一風変わった青春ものとなっています。物語の主人公は、留学生のユージーン。日本の文化に興味津々な彼は、特に武道に憧れ、剣道部や柔道部に体験入部し、「次はこれ!」と決めたのが茶道部。名前的に武道かと思いきや、そこで目の当たりにしたのは地味なお茶の時間。「なんの価値があるのか全然わからない」と帰ろうとするユージーンでしたが、そこに一緒に居合わせた同じクラスの樹の点てたお茶に大感動。樹は茶道の家元の息子さんだったのです。結局茶道部に入ることにしたユージーンでしたが…というお話。


ケッコーなお手前て#12441;
家元の息子さんはツンツンキャラ。素直じゃないし社交的でもないけれど、そこはユージーンの人一倍のフレンドリーさで乗り切ります。


 みよしふるまち先生というと「東京ラストチカ」でとにかく切ない悲恋を描いたので、基本的にシリアス系の作家さんなのかと思っていたのですが、こちらは一転青春コメディで、ちょっとびっくり。色々引き出しのある方のようです。とりあえず茶道に興味を持った、自由で元気な留学生・ユージーンと、真面目で人付き合いの悪い、茶道の家元の息子・樹。いかにも凸凹な組み合わせですが、これがなかなか良いコンビ。基本的に誰かと関わろうとしない樹に対して、積極的に絡んでいくユージーンは、何か動きを起こさせるにはうってつけの存在。逆に自由に動きすぎるユージーンに対して、厳しくお作法を教える樹は、良い手綱取りの役になります。樹がとにかく無愛想であるため、一見仲よさそうに見えないのですが、なかなか良いコンビなのですよ。もちろんあらぬ誤解やすれ違いからの喧嘩はありますが。
 
 物語は部活再建系統のお話に分類されるでしょうか。ユージーンが訪れるまで、部活に所属しているのはたったの一人。しかも初心者ということで、目も当てられない状況。そんなところにユージーンが無理矢理樹を引き込み、彼を指導者として据えることで、部活の再建を図ります。それでも彼らを含め、スタート時点では部員は3人。ということで部員募集をかけて、なんとか5人まで。樹以外は全員初心者、一から茶道を学んでいきます。そのため、茶道の知識のない私たちも一緒に学ぶことができるっていうことです。1話目は部員集めと茶道云々がメイン、しかし部員が揃ったことで、各々の人間関係の深まりへと話は移っていきそうです。部員構成も、男子3名と女子2名ということで、恋愛話への発展もありそう。なんて一番仲良さそうなの、ユージーンと樹の男子カップルなのですが。


【男性へのガイド】
→何か大きな出来事があるわけでもないお話なので、メインキャラ二人に多少なりとも萌えられる人でないと、という気はします(面白い云々という方向で)。ただお話自体はクセがなく読みやすいので、取っつきやすさは少なからずあるかと。
【感想まとめ】
→茶道って実はあまり知らなかったので、なかなか勉強になりました。ガチンコではないけどそれなりに真剣な、文化系部活マンガがお好きな方にはうってつけ。


作品DATA
■著者:みよしふるまち
■出版社:マッグガーデン
■レーベル:ブレイドコミックスアヴァルス
■掲載誌:アヴァルス
■既刊1巻
■価格:571円+税


■購入する→Amazon

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
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レビュー
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シリウスと繭
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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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レビュー
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BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
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