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Tag [続刊レビュー] 2011.12.31
作品紹介→吉田秋生「海街Diary」



1106057076.jpg吉田秋生「海街diary-帰れないふたり-」(4)


久しぶりに
おいしいごはんを食べたと思った



■4巻発売しました。
 三姉妹が四姉妹となって二度目の秋。最近は同じチームの風太が気になっているすず。そんな中、仲間と出かけたお十夜で、意外な人たちを見つけて…!?古都・鎌倉を舞台に、家族の「絆」と情緒ある景観を描いた、大好評シリーズ第4巻!!
 

~これが対抗だと思っていました~
 4巻発売です。このマンガがすごい!2012オンナ編でも上位に食い込んだ本作ですが、正直この作品が2位くらいになるかと思っておりました。ちょうど発売時期が、作品選定の1か月前だったんですよね。そのくらいに発売される作品っていうのが一番感動が褪せずに残っているので、割と選ばれやすくなるのですが、今回そこまで得票が伸びず意外だったのを覚えています。さて、4巻ということなのですが、ヒロインのすずは着実に成長しています。中学生の頃ってあまり思い出せないのですが、部活に恋に色々と考える時期だったんだなぁ、と。加えて彼女の場合、家族も新しい人たちなので、余計に考えることは多いでしょう。


~すずの成長とシャチ姉の存在~
 今回お十夜ですずが見かけたのは、シャチと椎名先生のカップルでした。自分自身不倫で生まれた子供であるということから、ずっと申し訳ないと思っていたすず。同時に不倫する人は最低だとも思い、そのことを周囲の人にも漏らしていました。それが今回それを目の当たりにしたとき、
 

海街Diary4
すずは涙を流す
 
 
 恋をして、その恋を諦めたからこそ理解できる、姉の気持ち。恋をしないままであったら、きっとこんな涙は流さなかったはずです。ましてやシャチとは、ちょっと距離感を感じていた中で、姉と他人の狭間で揺れる中のこの涙。これまでの彼女の成長を、ギュッと詰め込んだようなイメージで、とても印象的でした。
 
 この後の風太もかっこよかったですよね。安易に「わかるよ」なんて言葉をかけるわけではなく、自分の言葉で自分が思っていることろ、まっすぐにすずに向かって伝える。本当に相手のことを大事に想っているからこそのこの行動と言葉だったんだと思います。優しいなぁ、ほんと。最後ビシッと決まらないところが彼らしくもありますが(笑)そんなところ含めて彼の魅力なんだと思います。


~鎌倉行きたいなぁ~
 毎度のこ作品を読むと「鎌倉行きたいー」ってなります。もう全てのイベントが鎌倉で。今回もお十夜に江ノ島に大仏に。。。ベタなんだけど素敵な場所が目白押しでした。鎌倉観光は一度しか行ったことがないのですが、行ってみたいところが色々ありすぎて、一日くらいじゃ全然回りきれないんですよね。いつか何日かかけて、ゆっくり行ってみたいです。


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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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