このエントリーをはてなブックマークに追加
Tag [続刊レビュー] 2011.12.31
作品紹介→君にまた会えたこの奇跡を、新たな軌跡に変えて:咲坂伊緒「アオハライド」1巻
2巻レビュー→変わった君にドキッとした:咲坂伊緒「アオハライド」2巻
作者他作品紹介→今 伝えたい この想い:咲坂伊緒「ストロボ・エッジ」10巻




1106102283.jpg咲坂伊緒「アオハライド」(3)


こんなの
絶対好きになっちゃう



■3巻発売しました。
 過去の洸ではなく、16歳の今の洸を好きだと自覚した双葉。しかし大事な友達・悠里も洸のことが好きだと知らされ心は揺れる。恋と大事な友情、どっちをとるの!?双葉が選んだのは…!?
 
 
~3巻で来ました来ました~
 3巻発売ですよー。正直2巻までは、事前の期待値が高すぎた感があり、ちょっともの足りなさもあったのですが、3巻でようやく本領発揮です。2巻で振り落とされた人は、ぜひとも3巻まで読んで、そこから判断して欲しいのです!


~素直に恋をする~
 2巻までは恋する恋しないの素直でない気持ちで揺れる部分が多かったのですが、ライバルの登場によって、ついに双葉も自分の気持ちを素直に認めるようになりました。今までは周囲から疎まれた過去があっため、とにかくガサツに取り繕っていたのですが、元は大人しい性格の可愛らしい子。3巻ではガサツさやウルサさは残しつつも、ちゃんと恋する女の子になってきています。そして発揮される小悪魔的な行動・言動。そしてこれですよ。以前言われた言葉にかけて…
 
 
アオハライト#12441;3-1
洸に萌えて欲しくて


 あざとい!あざといよー!!(大声)「ストロボ・エッジ」の仁菜子もそうでしたが、意識的にも無意識的にも、こういう男をドキッとさせる振る舞いしちゃうから、できちゃうから!ずるい!悠里がぶりっ子だなんだとか言われていますけど、正直双葉の方がずっと小悪魔というか、男の心を的確に捉えているような気がします。まったく、そんな所が好きなんだっての(既にやられている)。今回のヒロインも、一歩間違えると敵を多数作りそうな子ですよ、はい。


~ストロボエッジでも描かれた、電車~
 さて、そんな中最も印象的だったのは、電車のシーンでしょう。「ストロボ・エッジ」でも度々描かれた駅のホームに電車の乗り降りのくだりは、作中でもターニングポイントとなっていた重要なシーンの象徴でした。そして本作でも、同じく。未だ相手のことを好きでいるべきか迷っていた双葉は、たまたま洸と一緒に帰ることとなり、その電車の乗り降りで自分の気持ちを決めようとします。「忘れ物をした」と告げ、洸が電車から降りたら好きでいよう、もし降りなかったらあきらめよう…
 

アオハライト#12441;3-2
降りて…!!


 双葉の心は決まっていました。この見境なく溢れ出た相手への恋心みたいなものが、良いですよね。この一件は、自分の気持ちを決めるのではなく、ある意味自分の想いを正当化するための行動。自分の気持ちは「降りて」と願ったように決まっていたし、こういう時に洸が降りることもなんとなくわかっていたわけで。そうなればもう、自分の気持ちに素直になるしかない。結果双葉は、完全にふっきれて、恋する女の子へと変貌を遂げます。これ以降のギアチェンジはさすがの一言。これまでのガサツと、素直になれないあまのじゃくっぷりが邪魔をしているものの、やっぱり全然違いますよね。


~現時点では無風な気がしますが~
 というわけでついに恋愛モードにシフトしてきたわけですが、現状見返すと割と無風でこのまま行けそうな気も。「ストロボ・エッジ」の場合は相手に彼女がいるという逆風が吹いていましたが、こちらはそんな気配はなし。しかしそんな簡単に行くわけないってのも充分わかるわけで。恐らく壁となるのは、彼の家族関係でしょうか。未だに詳細が明かされていない彼の家族関係ですが、何やら問題ありげなのは明らか。これからどのように絡んでくるのか。また友情についても多少なりとも障壁になりそう。今回は第一の波が訪れましたが、互いに相手と進展(後退)を見せるたびにあれこれありそうで、こちらも今から楽しみです。それとあとは、安堂ポジションの登場ですかね!今の所特にいませんが、女性らしさを出したらひっかかる男がいないわけはなく。できればヘタレな男の子でお願いします!というわけで3巻にしてようやくギアが入ってきた感のある「アオハライド」改めてオススメです!


■購入する→Amazon

カテゴリ「別冊マーガレット」コメント (2)トラックバック(0)TOP▲
コメント

お久しぶりです。

この巻は、本当に面白かったです。
双葉の感情の描き方が本当に上手く、こちらまでドキドキしてしまいました。


また、仕事や私生活で大変お忙しい中、このような長文のレビューを
書くのは大変だと思いますが、お体に気を付けて頑張ってください。
From: シャドー * 2012/01/10 21:08 * URL * [Edit] *  top↑

アオハライド、好きすぎて思わずコメント◎!


あの勉強会のときの、小湊くんとの間から
ポテチをとった所は最高すぎました!



なれなれしくて、ごめんなさい。

朝陽
From: 朝陽 * 2012/01/23 18:23 * URL * [Edit] *  top↑

管理者にだけ表示を許可する

この記事にトラックバック
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
タグカテゴリ
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:いづき
20代男、Macユーザー。野球はヤクルト、NBAはマジックが好きです。

文章のご依頼など、大事なお話は下記メールアドレスへお願い致します。


■Twitter
@k_iduki

■Mail
k.iduki1791@gmail.com
※クリックでメール作成
RSSフィード
▽最新記事のRSSを購読

a_m.jpg
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Power Push
2012年オススメはコチラ→2012年オススメ作品集


かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。