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Tag [新作レビュー] 2012.02.10
1106070142.jpg鳥海りさこ「つばめのすぅ」(1)


終わった…


■平凡な中学生、春日つばめのもとに現れたのは、なんと頭が鳥の転校生!!え、一体なんなの!?けれどもクラスメイトは驚くどころか、憧れの眼差しでその転校生を見つめている…。どうやら幻術で鳥の頭を美少女にごまかすことができるらしいその転校生、小石川すぅにやたらと絡まれるつばめの運命は…!?キモイ!怖い!!泣いちゃう!?話題のハイブリッド鳥コメディ!

 昨年一部で話題になっていた本作、遅ればせながらご紹介でございます。りぼんのギャグ枠はいつだって異色作、異色作家が飛び出すものなのですが、こちらもまたすごい。作者は現役の東大大学院生だってんですから驚きです。少女漫画家で東大卒というと、マーガレットなどで描かれていた亜月裕先生がいたりしますが、現役の院生ってのは初めてじゃないでしょうか。というわで編集サイドもそれをプッシュ。おかげで帯をかけての背表紙パッと見、東大大学院生が作者名みたいになっちゃってるっていう。

 さて肝心の中身ですが、鳥の頭を持った一風変わった転校生に、ごくごく普通の女の子・つばめが懐かれるという迷惑被り系のギャグコメディ。見ためからしてインパクト抜群なのですが、ヒロイン以外の目にはその転校生・小石川すぅは超絶かわいい女の子に映っているようです。唯一ヒロインにのみ本当の姿が見えているということがわかると、囲い込みのようにして逆に懐きまくるすぅ。結果常に行動を共にするようになり、ことあるごとに彼女の奇行に巻き込まれていくことになるのでした…


つは#12441;めのすうう
 顔から下は普通の身体で、頭部だけ鳥というのは、かのお笑いコンビ・笑い飯がM-1で繰り出した「鳥人」を彷彿とさせます。
 
 
 いや、これズルいよね、うん。この見ためにウザかわ強引な性格って、もう無敵じゃないですか。のっけからこの設定ということからわかるように、ネタは割と力技系です。幻覚仕えるって時点でもうフリーダムにやりたい放題できるわけですよ。優雅にお昼ご飯食べてるその実凄い勢いで鳥のエサつついてて、それを自覚しつつ「お弁当交換しよー♡」とか言っちゃったり。とにかく不条理をヒロインが被るというパターンで、ヒロインのツッコミと頑張りなくしては成り立たないのですが、終盤慣れ始めると今度は諦めからの回避行動へと移っていき、若干テイストが変化。意外と飽きがこないっていう。
 
 絵柄はパッと見中学生とか小学生くらいの子が描いたんじゃないかという、不安定に安定したレベル。ふと登場したスズメのスケッチとか普通上手いので、多分本気出せば上手に描けるんだと思います。狙ってのこの絵柄であり、だからこそ許されている部分も少なからずあるんじゃなかろうか、と。というわけで登場人物も作者さんも共に曲者感漂う本作。面白いかどうかは個々人よると思いますが、少なくともインパクトはある作品ですので、気になる方は押さえておくと良いと思いますよー。


【男性へのガイド】
→りぼんのギャグ枠は男性にも読みやすいという風潮(どこの?)
【感想まとめ】
→東大院生よりも鳥人推しでいいんじゃないだろうか、とすら。どちらにせよインパクトあります。


作品DATA
■著者:鳥海りさこ
■出版社:集英社
■レーベル:りぼんマスコットコミックス
■掲載誌:りぼん
■既刊1巻
■価格:400円+税


■購入する→Amazon

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
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レビュー
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シリウスと繭
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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
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売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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