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Tag [新作レビュー] 2012.02.24
1106111570.jpg江本晴「青春★オノマトペ」(1)


これはもう
バンドやるしかないでしょ!



■富士ユキオ、16歳。あかるく元気な女子高生。高一の夏、ユキオはバイトに学校、友達とのおしゃべり…楽しい毎日を送りながらも、心のどこかでは、むずむずするような不完全燃焼な気分を感じていた。そんなユキオの今の一番の楽しみは、バイト先のパン屋さんに来るお客さん・ノンダさんと話をすることと、動画サイトで見つけた天才的ギタープレイヤー「木T兄さん」の動画を見ること。どちらもユキオにとって至福の時間だった。しかし、ノンダさんに奥さんがいることを知ってしまい、目の前は一瞬にして真っ暗に…。女子高生にとって失恋は一大事件。絶望の淵に立たされたユキオの前に現れたのは、ギターを背負ったオタクだった…!?

 あなたにとって青春となはんですか?部活?恋愛?いや、バンドでしょう!ということで、江本晴先生が贈る青春バンド漫画のご紹介です。主人公は高校一年生の富士ユキオ。夏を迎えて、なんだか自分の中でうずうずする気持ちが抑えられない中、彼女が夢中なのは、バイト先に来るお客さんと、動画サイトのギタリスト。どちらも自分の今の毎日にはなくてはならない存在…なんて思っていたら、そのお客さんには奥さんがいることが判明!全力で期待していたわけではないけれど、それでもやっぱりショックなのです。思わず道で泣き出してしまった時、偶然出会った男の子。彼が探していたのは、ユキオの家がかつて営んでいたスタジオ。手を引き手を引かれるようにスタジオへ行き、彼は何も言わずにギターで励ましてくれました。どこかで聞いたことのあるこの音色…そう、彼はユキオがずっと憧れていた、動画サイトの天才ギタリスト・木T兄さんだったのです…!

 動画サイトというのは言うまでもなくニコニコ動画。憧れの“演奏してみた”の人気の弾き手が偶然近所に住んでいて、物好きな彼の友達の強引な勧誘によって、なぜか3人でバンドを始めることになるというお話です。憧れの木T兄さんは、ヒノッチと呼ばれるオタク大学生。もちろんオタクらしく、人付き合いが苦手で気難しいタイプです。一方ヒロインはニコニコ動画を見ていながらも全くオタクでなく、むしろオタクってちょっと…なんて思っていたりする普通(?)な女子高生。普通であればオタク側がビビって引いてしまうところを、ヒノッチの友人である鏑木さんが独特の空気感でもって間を取もち、半ば強引にバンドを結成してしまいます。お互いにバンドをやってみたい気持ちはあるものの、如何せんヒノッチが素直でなく、またユキオも無邪気に相手の地雷を踏みまくるものだから、事は簡単には進みません。けれどもぶつかればぶつかるほどに、相手の、そして自分の知らなかった面が見えてくる。そしてそんなぶつかり合いを乗り越えた先で生み出された音楽は、たとえへたくそであっても輝いて聴こえるものなのです!


青春オノマトヘ#12442;
アニソン専科。アニソンを気持ちを込めて歌うため、その作品についても語ってみる。1巻ではドラゴンボールについてあれこれ語られるんですが、あれこれ講談社の作品のはずn(略)


 バンド結成→文化祭で発表/ライブイベントに参加…なんて流れではなく、もちろん発表する先はニコニコ動画です。加えてヒノッチのリクにより演奏するのはオールアニソン。この辺が現代的というかなんというか。ボーカル&ギター初挑戦のヒロインは、とにかく演奏に歌に苦労します。少ない再生数、厳しいコメント。画面の向こう側にいる人たちはとっても厳しく、そして素直です。それでもそんな中に少しだけある応援のコメントに、希望と元気をもらい頑張る。すぐに反応と評価が得られる、凄い時代になったものです。バンドとして動き出すのはまだまだこれから。1巻では、オタクと普通の女子高生の歩み寄りがメイン。これもまた青春の一つではありますが、恐らくこれから先、もっともっとすごい青春の景色が待っているのでしょう。
 
 なおアニメは実在のアニメが普通に作中に出てきます。ドラえもんとかとなりのトトロとか、エヴァコスもあり、初めての発表はドラゴンボールの主題歌です。ヒロインはドラゴンボールを改めて最初から見て、ドラゴンボールの面白さを再考するわけですが、大人な女性がターゲットのKISSで果たしてニコニコ動画とドラゴンボールはニーズに見合っているのだろうか、と(笑)年齢的にはたぶん合っているのだとは思うのですが、この作品が本誌でどのように受け入れられているのか、非常に気になるところです。


【男性へのガイド】
→割と緩いバンド風景。「BECK」のそれでもないし、かと言って「けいおん」のそれでもなく、果たしてこういう毛色の作品が男性に受け入れられるのかは微妙な感がします。
【感想まとめ】
→ニコニコ動画や演奏してみた、アニソン等々目を引く要素はたくさんなのですが、ソレ以前に同世代ではなく、ちょっと上の世代と作る青春というのがまた一つ面白い。



■作者他作品レビュー

作品DATA
■著者:江本晴
■出版社:講談社
■レーベル:KCKISS
■掲載誌:KISS
■既刊1巻
■価格:419円+税


■購入する→Amazon

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
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王国の子
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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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BEARBEAR
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かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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