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Tag [続刊レビュー] 2012.02.29
作品紹介→超偏屈×美猫の無敵コンビが、ちょっと不思議な猫社会を駆け抜ける!:草川為「八潮と三雲」1巻
2巻レビュー→ニヤニヤが止まりません何とかしてください:草川為「八潮と三雲」2巻
3巻レビュー→“肝心な時に頼る”という愛し方:草川為「八潮と三雲」3巻
関連作品紹介→草川為「十二秘色のパレット」草川為「龍の花わずらい」



1106111841.jpg草川為「八潮と三雲」(4)


やってくれるじゃねえか
三雲



■4巻発売しました。
 取り立て屋として知名度が上がった八潮と三雲にニセモノ登場!2人の知名度を騙って開催された合コンに、八潮と三雲も素性を隠して参加するのだが…。そこで待ち構えていたのは。。。さらにさらに、隣のエリアのボスが、三雲を追って殴り込みしてきたり、猫社会に人間の子供が迷い込んで来たり…盛りだくさんの第4巻!!
 

~4巻発売してます~
 4巻発売していますー。凸凹コンビの取り立て劇、同居も始まりいよいよラブ展開が濃厚になって…こないのがこの物語のざんね…いや、良い所。相も変わらず三雲が遠いところでアプローチするも空回りするの連続でございます。この二人、全然進展しねぇ…なんて思っている所にニセモノ登場で、そこでの捕物が実に鮮やか。最初は凸凹コンビらしく結構手間取っていたものですが、仕事については今や息もぴったりの名コンビですね。


~お約束のアクシデントキッスと意外な事実~
さて、そんな二人の関係を動かすのははっきりとした意思よりも、神様による見えざる力だったりします。そう、お約束のアクシデントが発生しました。三雲にとっては八潮の家にお世話になるのだって大きなアクシデントだと思うのですが、それ以上のイベントが発生しましたよ!というわけで、


八潮と三雲3-1
受け止めからのキス!


 イヤッッホォォォオオォオウ!(AA略)少女マンガやラブコメで恐ろしい確率で登場するあれです!あれ!現実の世界でこんなことになってるの全く見たことないよ!どうやったら遭遇出来るんだよ!教えてくれよ!こちとら、電車で老女に席の横にある柱と間違えられて股間を掴まれたことくらいだよ!(本当にどうでも良い報告)。
  
 さてこのあとしばしの間をおいて、お互いに平静を装うという様式美まで見せたあと、そう、一人反省会の始まりです。同様を外に出せない分、脳内では様々な想いが巡る。この状況で、三雲が思ったこととは…
 
 
八潮と三雲4-2
ファーストキスだった


 えええええええええええ!これは驚き。こんな性格ですし、美猫ですし、大なり小なり幾つかの恋愛は経験してきたのだとおもっていました。正直恋愛絡みで幾つか命を落としたりしてるんだと思ってました(失礼)。猫って気まぐれで移り気なイメージで、かつ美猫なんて言ったらそりゃあ恋愛経験豊富な女の人だってイメージしますって。同居でのぎこちなさとかも多少の計算かと思いきや、ガチだったのですね。まさかここまで純情な女の子だったとは…。割と今まで勝手に「三雲は恋愛上手っぽい恋愛下手(痛い目も見てる)」ってキャラ付けしていたので、さてこれからどう彼女を捉えていったらよいのやら(笑)


~わかりやすいから放っておけない~
 その後はずっと純情な乙女という感じ。レベッカの曲の歌詞に出てきそうなほどに、相手の顔を見れない状況。それでも強がりな彼女は、自分をキス博士だと嘯いたり、なんだかとってもぎくしゃく。挙げ句ノーカンを証明する為にもう一回強引に唇奪っちゃうっていう、この勢いの良さがすごいですねー。元々自分を顧みないというか、割と考え無しに突っ走ってしまう性格だというのは描かれて来たことですが、こと恋愛に於いてもそうだとは。いつだってどこだって、同じスタンス、同じ勢いで。仕事でずっと一緒にいる八潮にとって三雲は、非常にその内面がわかりやすい存在なんでしょう。そしていつしかそれが当たり前になってしまっていたから、少しでもわからない部分が出てくると、なんとなく気になってしまう。恋愛経験ゼロに等しい三雲ですが、自然と八潮にとって放っておけない存在になりつつある今の状況、俯瞰で見たときやられてるのは、三雲じゃなくて案外八潮の方なのかもしれないですね。
 
  
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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
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レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
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高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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