作品紹介→
超偏屈×美猫の無敵コンビが、ちょっと不思議な猫社会を駆け抜ける!:草川為「八潮と三雲」1巻2巻レビュー→
ニヤニヤが止まりません何とかしてください:草川為「八潮と三雲」2巻3巻レビュー→
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草川為「十二秘色のパレット」/
草川為「龍の花わずらい」
草川為「八潮と三雲」(4)
やってくれるじゃねえか
三雲■4巻発売しました。
取り立て屋として知名度が上がった八潮と三雲にニセモノ登場!2人の知名度を騙って開催された合コンに、八潮と三雲も素性を隠して参加するのだが…。そこで待ち構えていたのは。。。さらにさらに、隣のエリアのボスが、三雲を追って殴り込みしてきたり、猫社会に人間の子供が迷い込んで来たり…盛りだくさんの第4巻!!
~4巻発売してます~ 4巻発売していますー。凸凹コンビの取り立て劇、同居も始まりいよいよラブ展開が濃厚になって…こないのがこの物語のざんね…いや、良い所。相も変わらず三雲が遠いところでアプローチするも空回りするの連続でございます。この二人、全然進展しねぇ…なんて思っている所にニセモノ登場で、そこでの捕物が実に鮮やか。最初は凸凹コンビらしく結構手間取っていたものですが、仕事については今や息もぴったりの名コンビですね。
~お約束のアクシデントキッスと意外な事実~ さて、そんな二人の関係を動かすのははっきりとした意思よりも、神様による見えざる力だったりします。そう、お約束のアクシデントが発生しました。三雲にとっては八潮の家にお世話になるのだって大きなアクシデントだと思うのですが、それ以上のイベントが発生しましたよ!というわけで、

受け止めからのキス!
イヤッッホォォォオオォオウ!(AA略)少女マンガやラブコメで恐ろしい確率で登場するあれです!あれ!現実の世界でこんなことになってるの全く見たことないよ!どうやったら遭遇出来るんだよ!教えてくれよ!こちとら、電車で老女に席の横にある柱と間違えられて股間を掴まれたことくらいだよ!(本当にどうでも良い報告)。
さてこのあとしばしの間をおいて、お互いに平静を装うという様式美まで見せたあと、そう、一人反省会の始まりです。同様を外に出せない分、脳内では様々な想いが巡る。この状況で、三雲が思ったこととは…
ファーストキスだった えええええええええええ!これは驚き。こんな性格ですし、美猫ですし、大なり小なり幾つかの恋愛は経験してきたのだとおもっていました。正直恋愛絡みで幾つか命を落としたりしてるんだと思ってました(失礼)。猫って気まぐれで移り気なイメージで、かつ美猫なんて言ったらそりゃあ恋愛経験豊富な女の人だってイメージしますって。同居でのぎこちなさとかも多少の計算かと思いきや、ガチだったのですね。まさかここまで純情な女の子だったとは…。割と今まで勝手に「三雲は恋愛上手っぽい恋愛下手(痛い目も見てる)」ってキャラ付けしていたので、さてこれからどう彼女を捉えていったらよいのやら(笑)
~わかりやすいから放っておけない~ その後はずっと純情な乙女という感じ。レベッカの曲の歌詞に出てきそうなほどに、相手の顔を見れない状況。それでも強がりな彼女は、自分をキス博士だと嘯いたり、なんだかとってもぎくしゃく。挙げ句ノーカンを証明する為にもう一回強引に唇奪っちゃうっていう、この勢いの良さがすごいですねー。元々自分を顧みないというか、割と考え無しに突っ走ってしまう性格だというのは描かれて来たことですが、こと恋愛に於いてもそうだとは。いつだってどこだって、同じスタンス、同じ勢いで。仕事でずっと一緒にいる八潮にとって三雲は、非常にその内面がわかりやすい存在なんでしょう。そしていつしかそれが当たり前になってしまっていたから、少しでもわからない部分が出てくると、なんとなく気になってしまう。恋愛経験ゼロに等しい三雲ですが、自然と八潮にとって放っておけない存在になりつつある今の状況、俯瞰で見たときやられてるのは、三雲じゃなくて案外八潮の方なのかもしれないですね。
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