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Tag [続刊レビュー] 2012.03.10
作品紹介→幕末はロックだ!:会田薫「梅鴬撩乱-長州幕末狂騒曲-」1巻



1106102114.jpg会田薫「梅鴬撩乱-長州幕末狂騒曲-」(2)


今宵はおもしろい夜になるぜ


■2巻発売しました。
 天才革命児・高杉晋作と、生真面目な野心家の赤根武人。長州の「正義派」と「俗論派」、奇兵隊を挟んで、ふたりの対立は深まっていた。やがて晋作の志の下に集まる伊藤俊輔、山県狂介。そして、久坂玄瑞の遺志は…!?遊郭「堺屋」で惚れ合った、男達と女達の言い尽くせぬ想いも入り交じり、時代は混沌を極めていく…!


~2巻発売しております~
 もう昨年になりますが、2巻発売しています。ITANの連載作はどれも楽しみなのですが、この作品もまた非常に楽しみな一作。歴史に疎い私でも、普通に楽しむことができています。というか、歴史に疎いからこそありのまま受け入れられて楽しめているのかも?
 
 さて、1巻では主に色町を舞台に芸妓である琴乃と此の糸の視点から物語が描かれましたが、2巻では高杉晋作と伊藤俊輔、赤根武人といった男性側からの視点で物語は展開していきます。
 

~後の内閣総理大臣・伊藤俊輔の見た高杉晋作~
 今回のメインは伊藤俊輔から見た高杉晋作像というところでしょうか。本編では一人の重要人物以上の描かれ方はしなかったのですが、Webマンガとして描かれた番外編が、終始彼の視点で描かれており、高杉晋作と伊藤俊輔の生い立ちと出会いが描かれています。ちなみにこの伊藤俊輔、女好きで洟垂れで…
 

梅鴬撩乱2
いかにも頼りない感じのダメな男


 ってな感じで描かれていますが、この人、後の初代内閣総理大臣・伊藤博文です。本編読んでいる時はそれに全然気づいていなくて(一時期問題になった歴史未履修の弊害と信じたい)、後からそれを知って驚くという。ここで登場する伊藤俊輔は、心底高杉晋作という人間に心酔しており、そういった視点から覗く高杉晋作像がまた此の糸とは異なったもので面白かったです。此の糸と晋作をつないだのは、三味線の音でしたが、俊輔をつないだのは彼の瞳でした。吉田松陰の瞳に対しても、違う感想だとは言え思う所があったようで、彼は元来相手の瞳でその人物を判断するような人なのかもしれませんね。これ以降、彼の視点で描かれることがあるのかどうかはわかりませんが、度々本編に絡んでくることでしょう。段々と彼が成長・変化していく様子も見られるのかもしれませんね。


~会田先生が描こうとしているもの~
 さて、本作だんだんとマイナーな人物、メジャーな人物がちらほら出てくるようになってきましたが、これからもこういった傾向は続くようです。以前1巻のレビュー時に私が「幕末を生きた様々な人々の生き様」なんて書いたような気がするのですが、それはどうやら私の見当違いだったようです。というのも会田薫先生がTwitterにてこんなことをおっしゃっていたので…
 


ヒ#12442;クチャ 1
ヒ#12442;クチャ 2
私が今描かせて頂いている「梅鴬撩乱」は長州藩士が沢山出てきてワイワイキャッキャする漫画ではありません。あくまでも晋作とおうの、晋作と武人、そして琴乃をどうにかするお話です。これまでも、これからも、この四人を描くために必要な人物だけを描かせていただくつもりです。よって、今後も誰やねん的なマイナー人物が出てきたり、シレッと有名人が出てきたり、どさくさに紛れて架空人物が出てきたりするかと思いますが、あくまでもストーリーの流れを重点に置いて描くというのを第一に考えて描いていこうと思っております。


 描くのは、あくまで高杉晋作と此の糸、そして赤根武人と琴乃、この4人。この時代の大きな流れを描こうということではなく、その大きな流れの中で生きる男2人と、そんな男と関わりあった2人の女の生き方を、描くもの。今回登場した伊藤俊輔も、激動の末の初代総理大臣としてではなく、あくまで高杉晋作を描き出すための視点の一つに過ぎないということなのでしょう。おおよそ描かれた、高杉晋作の過去。さてこれから、赤根武人の過去も描かれると言うのでしょうか。どうやら晋作と武人は袂を分かつことになるのですが、これ以降二人が絡むことがあるのか。そのつながりの起点として、琴乃と此の糸が活躍してくれると良いなぁ。今回此の糸があまり登場してこなかったのが残念ですが、きっと3巻では出てきてくれるはず。今から楽しみに待ちたいと思います。


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