このエントリーをはてなブックマークに追加
--.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリスポンサー広告||TOP▲
このエントリーをはてなブックマークに追加
Tag [新作レビュー] 2012.03.27
1106131009.jpg種村有菜「風男塾物語」


僕らが生きる空の下
君にも風が吹いている



■友情するように恋したり、恋するように友情したり、青春ど真ん中の少年達が新たな風を巻き起こす!少女マンガ界のカリスマ・種村有菜と、唯一無二のアイドルグループ・風男塾の愛と絆と奇跡のコラボレーション作品、大登場!

 少女マンガ界にその名を轟かせる種村有菜先生と、一部で大人気のアイドルグループ・風男塾のコラボレーション作品です。種村有菜先生についてはもはや説明不要。一方馴染みが薄そうなのが、風男塾のほう。みなさん風男塾というグループをご存知でしょうか?『東京は中野にある男子校「中野風男子学園」に存在する部活で、「世界中に希望の風を吹かせる」ため日夜活動しているという8人組』(マンガ掲載時とメンバーはちょっと異なります)。公式サイトはこちらなのですが、その概略についてはそちらを読んで頂ければ。なお管理人は中野腐女子スターズのメンバーのファンであった関係で、風男塾も存じておりました。風男塾では、紫集院曜介くんが一番イケメンだと思います、割とマジで。だから抜けたのは本当に残念でして…。


風男塾物語1
元気一杯の高校生男子たちということで、結構賑やかで騒がしいです。そんな中不思議な雰囲気醸し出すクールな狂平くんさすがです。


 この企画立ち上げの話を聞いたときは「は?風男塾がマンガ化でしかもマーガレット掲載!?どの読者層に訴求していくつもりなの!?てか描くの種村有菜先生!?マジで!!!?なんだそれ!!!!」と思ったのですが、普通に最後まで描き切って、立派な単行本まで出来上がりました。その定価、驚くなかれ1143円+税。値段が張るだけあって、カラーの折り込みが3枚5ページあり、風男塾のファンも嬉しい写真ページもございます。しかしマーガレットもすごいですね。講談社は関ジャニ∞などを起用している中、こちらは風男塾ですから、大英断ですよもう。
 
 その価格・つくりからもわかるように、基本的には種村有菜ファン(風男塾との絡みは先生のTwitterなどを見ていればよくわかると思います)若しくは、風男塾ファンが楽しむための贅沢な一冊という位置付けの作品だと思います。本編も、彼らの存在であるとか活動背景の説明もほどほどに話が進行していくので、たぶん風男塾についての知識がない人は若干置いていかれる形になるかもしれません(もしかしたら本誌掲載時に本編外で説明あったのかもしれないですが)。物語はメンバーの一人一人にスポットが当てられる形で展開。男同士の絡みはなく、都度都度登場する女子キャラであるとか、友情面にスポットが当てられて物語は進行していきます。
 
 種村有菜先生の作品は言うなれば「種村有菜」というジャンルのマンガという印象で、面白いとかここが上手いとか云々で語るものでもないと思っているのですが、本作については「さすが種村有菜先生、上手い、あざとい」と思わざるを得ず、ここでこうして書かないわけにはいかないな、と。例えば1話目はいきなり海に行くお話なんですが、現実では水着NG(と思われる)風男塾にあって、いきなりそれをお話に落とし込むというこのあざとさ。また2話目ではコスプレの絡みで自分の作品である「満月をさがして」のネタをふんだんに盛り込むという反則(販促?)技まで繰り出します。これは贅沢。その他、メンバーと種村先生がやりたいことを形にして物語にしており、これは描いてて楽しかったろうなぁと思わされます。


風男塾物語2
風男塾のメンバー内で話を回すのではなく、都度ゲスト的にキャラクターは登場します。恋愛要素もしっかり盛り込み、女性キャラの登場も多め。


 個人的には王道少女漫画的であった、緑川狂平くんのお話がお気に入りでした。保健室の先生との禁断の、そして悲しい恋愛という王道っぷり。まとめ方も非常にキレイで、本作のトリを飾るのに相応しい内容だと思いました。あと他には青明寺浦正くんの、小学生の女の子に好かれちゃうっていう話とかもよかったです。掲載誌はマーガレットとはいえ、賑やかに騒がしく進行するあたり、テイストはどこかりぼんっぽいです。また種村先生絵ではあるのですが、何気に人物の特徴を良く捉えており上手いなぁ、と改めて。


【男性へのガイド】
→男女関係なく、種村先生と風男塾ファンが楽しむ作品だと思いますので。知らない方はまずは風男塾を知ることからはじめよう!
【感想まとめ】
→予備知識ゼロで読んだ時にどのような感想を抱くのかはわかりませんが、知っている側からするとすごく良く出来た作品だなと感心しっぱなしでした。割高感は否めませんが(笑)、こういう話を商業誌で読むことができるってのはかなり幸せなことなのだと思います。


作品DATA
■著者:種村有菜
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:マーガレット
■既刊1巻
■価格:1143円+税


■購入する→Amazon

カテゴリ「マーガレット」コメント (1)トラックバック(0)TOP▲
コメント

このコメントは管理者の承認待ちです
From:  * 2014/06/13 15:23 *  * [Edit] *  top↑

管理者にだけ表示を許可する

この記事にトラックバック
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
タグカテゴリ
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:いづき
20代男、Macユーザー。野球はヤクルト、NBAはマジックが好きです。

文章のご依頼など、大事なお話は下記メールアドレスへお願い致します。


■Twitter
@k_iduki

■Mail
k.iduki1791@gmail.com
※クリックでメール作成
RSSフィード
▽最新記事のRSSを購読

a_m.jpg
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Power Push
2012年オススメはコチラ→2012年オススメ作品集


かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。