このエントリーをはてなブックマークに追加
--.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリスポンサー広告||TOP▲
このエントリーをはてなブックマークに追加
Tag [続刊レビュー] 2012.03.31
作品紹介→生徒に興味なし!超絶放任主義教師の教育新スタイル!:瀬川藤子「VIVO!」1巻


1106133139.jpg瀬川藤子「VIVO!」(2)


自分のことは自分で決めんの!


■2巻発売です。
 文字通り「人は人」「自分は自分」を生きる男・ナカムラ。なぜか高校教師を1年間務める羽目になるけれど、ナカムラは変わらずナカムラのまま。なのに周囲では勝手に問題が起こったり…。生徒には生徒の、先生には先生のジジョーがあります。
 

~人は変わらず環境は変わる~
 2巻発売しています。相変わらず緩い。そしてナカムラの変わらなさもすごい。なんてどうしてもナカムラばかりに目が行ってしまいますが、何気にこの作品に登場するキャラクターで、登場してからその性格・資質に変化があった人って誰一人としていないです。これこそがこの作品の一貫したテーマというか、揺るがない核となる部分。変わらなくても良いじゃない、もし居心地が悪かったとしても、ならば居場所を作ってあげれば良い。その象徴となるのが、ナカムラが顧問を務める「架空物具現化構想同好会」であり、その部室であるのです。
 
 そんな「変わらない」ことで共通している彼らですが、さらにもう一歩突っ込むと、多くのキャラクターが「期待からの逃げ」という経験を共有していることに気がつきます。例えば住吉さんは、“普通に学校に通うこと”ということ、蓮田くんであれば“絵を描くこと”への期待、そして今回初登場の蒔田さんは“バレーでの活躍”…。それに加え、今回エピソードとして収録されていた中で、ナカムラを教師への道へ巻き込んだ井崎先生もまた、そんな経験をしていました。
 

vivo!2-1.jpg
 元々良家のお嬢様で、“良家の子女”としての生き方を期待されていた彼女は、ナカムラとそのお爺さんに焚き付けられ、それらを全て投げ打って家出。結果勘当され、今に至ります。一番まともというか、ナカムラ達とは最も遠いところにいるように見えた井崎先生ですが、根底では彼らとつながっているんですね。そして彼女にとっての「部室」が、今のナカムラの家になります。バラバラの性格のキャラクターたちが登場している本作ですが、描かれていることは至ってシンプル。逃げたいもの、曲げられない自分、そして逃げ帰れる場所。その3つがそれぞれ違う形で描かれ、「無理に変わらなくてもいいんだよ。逃げたっていいんだよ。大丈夫。」そんなメッセージを伝えてくれています。
  

~こういう性格の悪い子は現実に存在するのか~
 さて、先にもちょこっと名前を出しましたが、彼らの元にまた一人仲間が加わりました。蒔田弥生、1年。クセの強さは他のキャラとも同じではあるのですが、どちらかというと静けさのある彼らと異なり、うるさいうるさい。彼女の登場が、良い方向へ転がると良いのですが、果たして。とりあえず住吉さんは若干の拒否反応を示していますが、導入でこういう反応あるってのは割と良い事だと思うんですよね。見て分かる形で彼女が変わる瞬間を見ることができるかもしれません。なんて住吉さんにとって直近の懸念事項は蒔田さんではなく、蓮田君目当てで部室に勝手に通うようになった…
 

vivo!2-2.jpg
田辺真由さん


 はい彼女、女主人公の学園ものによく登場する、典型的な性悪オンナでございます。分かりやすいほどのヒール。男性には色目を使って、同性にも仲良さげに近づくも基本的には自分の利益主義。もう定番と言ってよい程にこの手のキャラって登場してくるのですが、こういう子って実際多くいたりするのでしょうか?私はご存知の通り男性なので、女性のこういった面はあまり見えてこない位置におりまして。もし本当に、しかも結構な数いるとしたら怖いなって。あー、でも自分の場合ターゲットになることすらないから関係ないか(悲しい納得)。



■購入する→Amazon

カテゴリ「ComicBlade avarus」コメント (1)トラックバック(0)TOP▲
コメント

前までVIVO!は気になっていただけだったのですが、1巻の記事をよんで思わず買ってしまいましたっ
1、2巻どちらも面白くていづきさんに感謝です。。

もともと女の子女の子した少女マンガが苦手だったので、男性へのガイドがすごく参考になってます(笑)
これからもどんどんステキな漫画を紹介していって下さい!!応援してます。
From: ありさ * 2012/04/06 20:00 * URL * [Edit] *  top↑

管理者にだけ表示を許可する

この記事にトラックバック
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
タグカテゴリ
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:いづき
20代男、Macユーザー。野球はヤクルト、NBAはマジックが好きです。

文章のご依頼など、大事なお話は下記メールアドレスへお願い致します。


■Twitter
@k_iduki

■Mail
k.iduki1791@gmail.com
※クリックでメール作成
RSSフィード
▽最新記事のRSSを購読

a_m.jpg
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Power Push
2012年オススメはコチラ→2012年オススメ作品集


かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。