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Tag [新作レビュー] [オススメ] [読み切り/短編] 2012.04.05
1106132932.jpgあきづき空太「ヴァーリアの花婿」


想いが日々伝わるように
幸せを2人築いていく



■読切り4編を収録。それでは表題作をご紹介です。
 許嫁だったジルが行方知らずになり、その弟・ルセルの許嫁になったヴァーリア。納得がいかないヴァーリアは、ルセルと共にジルを捜すため旅に出る…!いつも冷静で感情を表に出さないルセルと、ルセルに対してなかなか素直になれないヴァーリアの二人を待っていたのは…!?
 
 「赤髪の白雪姫」(→レビュー)のあきづき空太先生の読切り集でございます。「赤髪の白雪姫」の7巻も同時発売で、あきづき先生ファンにとってはたまらない月となったのではないでしょうか。収録されている読切りは全部で4編、全て異世界を舞台にファンタジー要素を落とし込んだお話が展開されています。それでは先にご紹介した表題作以外の作品を少しずつかいつまんでご紹介しましょう。
 
 やがて龍となり空へと還っていくとされる龍の子・キトと、そんな彼に寄り添い育ってきた巫女のシュエンが迎えた“運命の日”を描いた「龍の守唄」。人里離れた雪深い土地に暮らすアルザがある日拾ったのは、見覚えのない一人の少女で…という「銀世界の証明」。村を支える神木を守る少年が、ある日ご神木から現れた神様と触れあうようになり…という「おとぎばなしの筆」。


ヴァーリアの花婿
「銀世界の証明」より。不器用な男と、一本筋の通った意思のあるヒロイン。このお話に限らず、多くのお話にこれが当てはまる気が。だから二人だけでも充分面白いという。


 あきづき先生の作品は、異世界ベースの「赤髪の白雪姫」に、現実ベースの「青春攻略本」(→レビュー)と2作品を知っている程度なのですが、本作に収録されている作品については全て「赤髪〜」寄りの作品という印象です。ファンタジックな要素に加えてRPGの世界を彷彿とさせる世界観ということもあるのですが、何より特別な立場にいる男女にスコープを当ててほぼその二人だけで物語を展開、そして完結させるあたりなど、受ける印象が似ているな、と。あとヒロインが聡明そうであるところなども白雪っぽいというか、そもそもあきづき先生の描く女性は押し並べて魅力的。
 
 台詞なし顔アップの一コマだけでページとして充分映えるってのはなかなかに凄いことだと思います。別に描きこんでいるわけでもないのに、伝わるこの魅力。いやーツボですわ。個人的に一番お気に入りの話は、「銀世界の証明」。明るく前向きなヒロインに、ぶっきらぼうだけどその実ヒロインのことをすごく気にしている相手役の組み合わせがとにかくニヤニヤしまくりで。ベタと言えばベタなラストなのですが、こういうキャラクターだからこそベタが効くというか。また恋愛以外の要素が落とし込まれている作品が多い中、恋愛一本で清々しく描き切った「ヴァーリアの花嫁」も素敵でした。


【男性へのガイド】
→あきづき作品は男性もお好きな方それなりにいるかと。腐っぽさもあまりないですし、これは良い少女漫画。
【感想まとめ】
→あきづき先生の作品やっぱり好きです。あきづき先生らしさを感じつつ、新鮮さももちろんあり、ファンとしてとても満足度の高い読切り集となっていました。オススメです。



作品DATA
■著者:あきづき空太
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:LaLa
■全1巻
■価格:400円+税


■購入する→Amazon

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
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かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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