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Tag [続刊レビュー] 2012.07.01
1106154684.jpg椎名軽穂「君に届け」(16)


すごい なんか
自分もてあましてて
ごめんね



■16巻発売しました。
 雪も深くなる12月。千鶴は悩みつつも、龍との“新しい関係”を歩み始め、あやねは自分にアプローチしてくるケントに戸惑う。風早と付き合いはじめてから初めてのクリスマスが近づく中、風早が何か悩んでいるらしいと聞いた爽子は…!?


〜ケントの恋愛〜
 16巻発売しています。前回のレビューが最近だったのですが、今回は早めにお届けです。龍とちづの新たな関係が始まり場もだんだんと落ち着くかと思いきや、むしろあやねと爽子を取り巻く恋模様は、一層ざわざわとしてきました。とりあえず何から話したいかというとですね、表紙ですよ表紙。ケントが表紙でまでアプローチしはじめましたよ、全く。俄にこういう展開を期待していたのですが、本編ではあやねがケントに対してこんな穏やかな表情を見せることはなく…。あ、でもケントはこんな感じでした、ほら…
 

君に届け16−1
だからおまえ誰だよ


 前回から姿を覗かせはじめた“新・ケント”ですが、16巻でも全開ですよ。もう初登場時と全く別の人。恋は人を変えるものですが、この作品でもトップを争えるほどに変わったなぁ、と思えるほどです。ちょっと気持ち悪いとか思ったりもしましたが、真剣な姿も見せてくれて、それには思わず心打たれました。なよなよとアプローチするだけでなく、風早の前で見せた決意めいた言葉がとても素敵。
 
 
君に届け16−2
だから 今 オレなんだわ
 
 
 これだけ思えるって、すごいことです。なんにも考えていない人間が言ったらこれはただの妄言に過ぎませんが、彼のこの言葉はもっと重みがあるというか。相手とどう向き合っていくべきかをしっかりと定め、自分を鼓舞する、確信ではなく決意としての言葉。改めて本腰入れはじめたケントはきっと手強いですよー。あやねちゃんの心の壁を、どう崩すのか見守りましょう。


〜勝手に作られる“自分像”に苦しむ風早〜
 さて、そんなあやねとケントを横目に、爽子と風早もなんだかぎくしゃく…。お互いに相手を大事に想いすぎるが故に、慎重に、そして臆病になってしまいます。この状況がまずいことはわかっている、けれども自分の気持ちを、自分のありのままの姿を見せるのが怖い。特に他者評価の高い風早はそれが顕著でした。周囲から“爽やか”と言われ続ける自分と、自らが意識する“自分自身”とのギャップ。爽子はそんなこと気にすることはないと思うのですが、それでも「もしかしたら」と風早に思わせてしまうのは、物語の一番最初の最初。爽子の風早に対する公開告白(的なもの)で、高らかに爽子が「憧れ」と宣言していたことに端を発するのかもしれません。
 
 爽子がかつて苛まれたのは、他者からの評価が低い所からくる自己評価の定価による臆病さ・遠慮であったのですが、風早が苛まれているのはその逆。付き合ってもなお、置かれたなりの境遇で陥る苦しみを落とし込んでくる椎名先生、さすがです。この症状をどう緩和していくのか、それは多分爽子の言葉・行動以外ありえないと思うのですが、さてどんなお話が待っているのか。クリスマスイベントが、楽しみです。


〜君に届けトリビュートの面子が豪華すぎる〜 
 この16巻ですが、「君に届けトリビュート」として、漫画家さんたちのコメントやイラスト、マンガなどが寄せられています。本企画は別マsisterに掲載されたものらしいのですが、そのメンバーがもの凄く豪華で思わずテンション上がってしまいました。
 
あいだ夏波(2p)
香魚子(1p)
いくえみ綾(4p)
岩本ナオ(1p)
右京あやね(2p)
河原和音(4p)
久保ミツロウ(1p)
小村あゆみ(2p)
咲坂伊緒(1p)
柴田由香(1p)
志村貴子(1p)
中原アヤ(2p)
樋口橘(1p)
堀田きいち(1p)
美森青(2p)
ヤマザキマリ(2p)
ヤマシタトモコ(1p)
シタラマサコ(1p)

 どうですかこの面子!いくえみ綾先生とか4ページも描いてくれてるよ、すごいよ!そしてキャラチョイスがケントってのも、いくえみ男子っぽさがあって良し。あと香魚子先生のくるみちゃんフィーチャーも何気に嬉しかったです。やや百合くさくなるのがまた素敵です。しかし何よりインパクトがあったのは…
 

君に届け16−3
久保ミツロウ先生でしょうか


 続きが気になる人は是非ともチェックだ!


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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
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王国の子
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レビュー
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レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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レビュー
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レビュー
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