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Tag [続刊レビュー] 2012.07.18
作品紹介はこちら→*新作レビュー*水城せとな「失恋ショコラティエ」
2巻レビュー→徐々に他のもので浸食されていく、爽太のチョコへの想いがどうしようもなく面白い物語を生む《続刊レビュー》「失恋ショコラティエ」2巻
3巻レビュー→恋をするからこそ飛び出す、迷言&名言集:水城せとな「失恋ショコラティエ」3巻
4巻レビュー→諦めるための恋愛思考:水城せとな「失恋ショコラティエ」4巻
関連作品紹介→水城せとな「黒薔薇アリス」
恋の予感に、脳内会議は紛糾!?新感覚ラブパニック:水城せとな「脳内ポイズンベリー」1巻





1106154698.jpg水城せとな「失恋ショコラティエ」(5)



失恋することにした



■5巻発売しています。
 チョコ好きの人妻・サエコに片想い中のショコラティエ・爽太。テレビ出演のオファーもくるが、なぜか気分は浮かないまま。さらに、リクドーの勘違いから、薫子と関谷の関係は急展開…!?爽太が「正しい恋」に悩む一方、サエコにも事件が…!?



〜失恋を考え始める5巻〜
 本作もゆっくり巻を重ねてもう5巻。毎回毎回密度の濃い恋模様を見せてくれていますが、5巻は今までとは少し異なり、ちょっと大人しくしっとりとした雰囲気で物語は進みました。これまでふらふらしつつも、「サエコを振り向かせる」という確固たる想いがあった爽太。その想いこそが原動力になっていたわけですが、その原動力がついに5巻にきて陰りを見せ始めることになります。妹のまつりとのやりとりから考えた「正しい恋愛について」徐々に綻びが見え始め、そして、えれなが告白してフラれたことを聞いたことで…



失恋ショコラティエ5−1
っていうか
俺なんで諦めてないんだろ
 
 
 もうここまで来ちゃったんなら今更そんなこと考えるなよ!とか言えない雰囲気。恋愛だと殊更そうなのですが、気持ちが入っている時って本当に盲目的になれるのですが、逆にふと冷静になったときの落ちようったらないんですよね。この俯瞰で自分を見た時の空しさ的なものを感じる気持ち、すごくよくわかります。そして一度こういった状況に陥ると、なかなか立ち直るのは難しいものです。いや、陥ったというよりは、何かしら別の選択肢が浮かび上がった結果、これまでの想いが綻んだといった方が良いのかもしれません。爽太にとっての別の選択肢とは、えれなとの恋人関係に他ならず、そしてついに彼は、新しく健全な恋を始めようと決心するのでした。


〜えれなと築く新しい関係は…?〜
 元々えれなと爽太が親しくなったのは、共に伝えられない想いを抱えた者同士であったため。言ってみれば「似た境遇」であるがゆえの共感によってつながっていたわけですが、今回のえれなの告白の一件で、その重なりは最大限へと高まります。振られた話をえれなから聞き迎えた朝、鏡の前に佇むえれなを見て…

 
失恋ショコラティエ5−2
重ねたのはあの日の自分の姿


 これをきっかけに、完全に振られる覚悟ができた爽太。えれなとの新たな関係を作る一歩を踏み出します。しかしこの関係、良い関係なのか正直わからないところです。二人の強い絆を生み出していたのは、どちらかというとネガティブな状況によるもの。それらを洗い流したとき、そこに今までのような深い理解はあるのか。逆にずっとこのことを引きずり続けて、前向きな関係を築いて行けるのか。ネガティブな部分でつながっている関係って、どうしてもポジティブな方面に方向転換するイメージが、個人的にはなくて。でも、なぜだかこの二人は応援してあげたい気持ちが強いです。これが健全で良い恋愛だとはなかなか思えないけれど、今よりはよっぽど良いはずなので。なんてそう事は上手くいかないんだろうなぁ!えれなが拒否するのか、サエコさんが乱入してくるのか、はたまた薫子さんが…想像したらキリがない、6巻一体どうなっちゃうんでしょう。
 
 いや、個人的に一番幸せを願うのは薫子さんなんですけど。正直彼女が良い感じにささやかな幸せを手に入れてくれたら、もう自分にとってはこれ完全にハッピーエンドなんです、はい。けれどもなんか5巻は薫子さんに逆風で…。6巻は心地よいフォローの風が吹く事を願っておりますとも。
 


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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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