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Tag [新作レビュー] 2012.07.26
1106143174.jpg中原アヤ「純情ドロップ」


わからんけど
いま
ちょっとわかった気がする



■天然な女子の桃田は、同じクラスの青山くんに告白…もあえなく振られて失恋。さらに運悪く、そこに居合わせた学校一の強面男子・赤居に花瓶の水をかけてしまう!なんとか謝って事なきを得たけれど、弟の幼稚園のお迎えに行ったらそこには何故か赤居くんの姿が!超ビビリまくる桃田だったけど…!?

 「ラブ☆コン」などでおなじみの中原アヤ先生の新作です。1巻完結。天然女子と強面男子の凸凹ラブコメディでございます。主人公はちょっと天然が入っている明るい女の子桃田。物語開始早々にフラレるという受難を受けますが、さらにその後学校一の強面男子・赤居くんにあろうことか水をぶっかけてしまうというアンラッキーガールぶりを披露。幸い何もされなかったものの、幼稚園に弟を迎えに行ったらそこでまさかの再会。弟の仲良しさんが、赤居くんの姪っ子ということで、なぜかその後も度々一緒に過ごすようになる。最初はこわかったけれど、話してみると意外と普通、そして何より姪っ子想いでとっても優しい。段々と彼の魅力がわかってきた桃田はやがて…というお話。


純情ドロップ
割とありがちな設定ではあるのですが、ヒロインの天然っぷりはちょっと珍しいかも。天然っていうか、ただのバカ、いや関西語圏で言うならアホなのか。そして無駄にポジティブ。そんなところがかわいいです。

 強面男子の赤居くんと一緒にいることで「元ヤン」などとあらぬ噂を立てられるようになっても、「なんかかっこいい…!」とむしろ喜んだり、演劇で魚スーツを着て頑張る男子の姿を目にして「素敵…!」などと思ったり。良い意味で素直で、何よりかわいらしい。そして相手役も正直なんですよ。ちょっとズレた子に、ちょっとズレた子をくっつけてバランスを取るというカップリングで、付き合ったら典型的なバカップルになるんだろうなぁとか思ったり。

 「ラブ☆コン」以来なかなかヒット作に恵まれない印象のある中原アヤ先生。そろそろガッツリ連載を、と思ったら1巻完結ということで、少々拍子抜けの感があるのは否めません。相手役が強面男子ということでなかなかインパクトはあるのですが、その実かなりの真面目君で優しい男であるが故に、生み出される空気は基本ほんわか。ヒロインも天然系でほんわかした雰囲気の持ち主なので、噛み合なさの修正という方面で物語は動き、物語それ自体が大きく転がることがなく、長期連載はやや難しいのかも。ただ生み出される空気は実に優しく温かいもので、また負の方向に感情が働くことが少ないことから、読んでいる時の安心感みたいなものは抜群。ちょっと心を休めたいときなどに読むと良いかもしれません。「ラブ☆コン」の関西弁は漫才調のツッコミ芸的な面が強かった印象ですが、今作の関西弁は優しくてかわいいっす。表裏もレトロ調でかわいらしいですよね。なんとも微笑ましいお話でした。


【男性へのガイド】
→どうなんでっしゃろ(ヘタな関西弁)。可愛らしいヒロインはプラスなので、そこを愛でる形で入り込める方は結構いるんじゃないかと。お話自体もライトなので取っつきやすいかと思います。
【感想まとめ】
→なんとも微笑ましくかわいらしいお話でした。暗い部分がないぶんやや軽めに仕上った感じですが、それゆえの魅力がある作品です。


作品DATA
■著者:中原アヤ
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:別冊マーガレット
■全1巻
■価格:400円+税


■購入する→Amazon

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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