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Tag [新作レビュー] 2012.08.03
1106111638.jpgまみや綸「ここだけの話 」(1)


好きなんだからしょーがないじゃん!
文句あんの!?



■高2の三月は、兄ちゃんの親友の隆ちゃんに7年間の片想い中!その隆ちゃんが、なんと三月の学校の先生に!!「距離をおこう」と言われてしまった三月…。学校では「知り合い」だということはナイショ。そんなヒミツの恋の行方や如何に…。

 まみや綸先生の初長期連載作でございます。1巻発売は1月ということで、既に連載も終了しています。今更のレビューではございますが、お届けでございます。主人公は高校2年生の三月。お兄ちゃんの親友の隆ちゃんに出会って一目惚れして以来、実に7年間も片想い中。そんな隆ちゃんが、なんと三月の高校に新任教師としてやってきますこんなに嬉しい事はないと喜ぶ三月ですが、変に騒がれても困るからと、隆ちゃんからは「学校では距離を置こう」と言われてしまいます。家にはいつものようにやってくるのに、学校では知らんぷり…。ずっとずっと抱えてきた想いは、これをきっかけに花開く事はあるの…?というお話。


ここだけの話
わりとがっつくというか、子犬みたいに喜びが前面に出やすい。かわいいです。


 オーソドックスな生徒と教師もの。ただし二人は7年も前から知り合いで、相手は半同居とでも言えるレベルに自分の家に入り浸っているという状況。そのため恋が発展するのは、何も学校だけでなく、家でも充分にあり得るような形になっています。学校に家に…とヒロインはかなり恵まれた環境にいるように映りますが、近すぎるが故に想いが伝わり切らないというのがヒロインの目下の悩み。小学校の時に好きになってから「好きだなぁ」と再三伝えてきたものの、相手は愛の告白などとは受け取ってくれず、今に至るという。そんな一種凝り固まった関係を、再び動き出させるのはなかなか難しく、ヒロインが苦心するというのがこの物語での一番の壁として描かれます。
 
 「好きだなぁ」と簡単に伝えちゃう所からもわかるように、ヒロインの三月は割と素直で積極的。ポジティブとは言えないけれど、何かと良い方に受け取ったり、控えめながらも好き好きオーラは出しているので、ちょっとあんまり見ないタイプのヒロインに映ります。勘違い系の脇役っているじゃないですか、それをヒロイン仕様にカスタマイズするとこんな子になるのかな、という。内側からの視点で見ると、結構可愛いんだなとか思っちゃいます。まみや綸先生の絵柄も、それを許させているのかも。なんとも可愛らしい、安心感のあるお話でした。
 
 
【男性へのガイド】
→これぞザ少女漫画という感じ。自らアプローチするタイプの女の子が好きなら結構行けるかもしれません。
【感想まとめ】
→敢えてコレをプッシュするほどにパンチ力があるというわけではないのですが、読んだなりに面白いし、何よりヒロインが可愛らしいんですってば。


作品DATA
■著者:まみや綸
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:マーガレット
■全2巻?
■価格:400円+税


■購入する→

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
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かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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