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Tag [続刊レビュー] 2012.09.15
作品紹介→少女漫画でまさかのサバゲ漫画が登場です!:松本ひで吉「さばげぶっ!」1巻



1106195578.jpg松本ひで吉「さばげぶっ!」(3)


こんなくだらない戦い
とっとと終わらせてやるわ!
わたし流のやりかたでね!



■3巻発売しております。
 モモカ15歳、サバイバルゲーム部在籍。放課後はフィールドだけでなく、ゲーセンやドッグカフェにまで進出し、人生サバイバル能力を微妙にパワーアップ!特殊な女子のみ集う特殊な部活・サバゲ部は、清く正しくガンファイト中!
 

〜3巻が面白かった!!〜
 1巻でオススメしたのですが、2巻はご紹介せずに3巻をご紹介。というのも、2巻は1巻ほどのインパクトがなかったというか、「ちょっと出オチ気味だったのかな…」なんて感覚があったからなのですが、3巻がなんととっても面白かったのです。改めて本作を認知して欲しいなぁと思いましたので、3巻のレビューをお届けする次第でございます。


〜日々是サバイバル〜
 今までと同様にサバイバルゲームはしたりしなかったりなのですが、変人相手にヒロイン・モモカが奮闘する様は、日常であろうとフィールドであろうと、まさに“サバイバル”。なんていうんですかね、青春モノ、部活モノ、学園モノで非常によく見られる「助け合いの精神」とか「支えあいの精神」みたいなものが殆どありません。
 
 
さばげぶっ3−1
モモカを支配しているのは「如何に相手を出し抜くか」「如何にこの状況を切り抜けるか」のみ。


 そのメンタリティはサバイバルゲームそのものなのですが、一応部活モノであり学園モノの低年齢向け作品という背景を考えた時のこの違和感がすごい。外道さとか残念さが先行するヒロインで、正直「こうなりたい!」って感じの魅力があまりないというか(笑)モモカが危機的な状況に陥ってアタフタするのを、第三者的視点で楽しむような、そんな作品なんでしょうか。
 

〜きのこたけのこ戦争〜
 今回もハイテンションでどの話も面白かったのですが、特に印象的だったのはちゃんとサバイバルゲームやってた回。サバゲ部なんだから普通にサバイバルゲームをやれば良いのですが、それだとイベントとして面白くない、ということで何かしらきっかけがあるわけです。そして今回チョイスされたのが…
 

さばげぶっ3−2
きのこたけのこ戦争


 なかよし読者がどの程度このネタをわかっているのかは知りませんが、とりあえず私はたけのこ派です。あ、でもきのこも好きです。どっちも好きです。これをきっかけとした一連の戦争の様子を、実に2話に渡ってお届けという、このくだらなさ。素晴らしい。あとこの回はしっかりサバイバルゲームをしているということもあって、エアガンのHOP調整の機能とかについても解説していたりと、そういった面でもこの作品の中で一番の出来だったんじゃないかと思いました。
 
 
 ホントに読んだ後に何も残らないのですが、そのジャンクっぷりが実に清々しい。他にもガンシューティングゲーム、お寺で座禅、蜂退治、ペットカフェ、ダイエットと、その場限りのお題が様々。そしてどれも上手くハイテンションに料理してしまうのだからすごいです。というか、多分やってることってそんなに変わらないというか、ヒロインを好き放題暴れさせてるだけっていう。それがちゃんと形になるんだから、良いヒロインです(さっきと言ってることが違う)。とにかく一コマで持って行ける力強さが、他のキャラを凌駕しているというか…
 

さばげぶっ3−3
ハイテンションからのチェンジオブペース


 繰り返しになりますが、やっぱり面白いな、と。てかモモカ、ダイエットに成功出来ずに巻またぎとなったのですが、5巻いきなりデブったまま登場とかあるんでしょうか。と思ったら予告編普通やん。しかもなんか明らかに一発キャラだったろって人物が再登場とかどういうこと…。さすが自由。4巻は来年3月発売とのことで、少し間は空きますが、楽しみですね。
 

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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