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Tag [新作レビュー] 2012.09.20
1106176740.jpg藤原よしこ「ピンクのしっぽ」(1)


胸の鼓動は
完全にアウトだわ



■高校生の実穂は、超ド田舎・みみずく町で毎日楽しく過ごしている。そんなある日、東京からの転校生・結弦がやってきた。端正な顔立ちの彼に心ときめく実穂だったが、ヤツの本性は「虫嫌い」「動物嫌い」「女嫌い」の嫌なヤツ!せっかくみみずく町のステキなところを教えてあげようと思ったのに、結弦はそれを拒否!こんな彼との恋…あり得る!?ありえない!?

 「恋したがりのブルー」(→レビュー)、「だから恋とよばないで」(→レビュー)などを描かれた藤原よしこ先生の新作でございます。いつもいつもピュアで切ない恋愛模様を描く藤原先生ですが、今回もそのようなお話になるのでしょうか。それでは物語をご紹介しましょう。
 
 今度のお話の舞台となるのは、超のつくド田舎・みみずく町。ヒロインは、この町で生まれ育った高校生・実穂。田舎なりに穏やかに楽しく毎日暮らしていた実穂ですが、ある日東京から転校生がやってきたことで、彼女の毎日は少しずつ変わっていきます。みみずく町にはまずいないような、端正で洗練された顔立ちのその美少年の名前は、結弦。目の前の美少年に浮かれて、町のことを自慢げに紹介した実穂ですが、結弦は不機嫌。しかも余計な一言まで添えて、みみずく町のことを否定してきたのです。好きで転校してきたわけでなく、東京に未練ありあり…この町に馴染もうともしない…。そんな結弦に腹を立てる実穂ですが、狭いこの町、何かと一緒になって…というお話。


ピンクのしっぽ
田植えでもちゃんとキマる都会っ子。基本風景は田舎情緒溢れるもので、なんだか長閑で素朴。表紙とか、良い感じでしょう?軽トラの荷台とか懐かしい(管理人は長野県出身)


 田舎に都会っ子が転校してくるという、ある種の王道パターン。なんだかとっても捻くれた性格の彼に、最初は不快感を覚えるけれど、いつも一緒に居ることで、だんだんとステキな面が見えてきて…というのも王道。まさに王道中の王道と言えるストーリーなのですが、藤原先生はそういった王道展開でもしっかりと活きるキャラとお話作りをしてくるから、ご安心を。今回も元気一杯で素直なピュアヒロインでございます。そんな彼女の素直さ・単純さに相手役も心を開き、段々と素直に…なっていくはず。今はまだ東京に未練を残しており、素直になりきれていない感じですが、まぁそんな最初から変わっちゃったら面白くないですし。
 
 キャラクターはそれぞれ立っていて物語も面白いのですが、正直説明した以上の設定・シチュエーションって一切ないんですよね。あまりに特徴的でないというか。例えば相手役に何か後ろ暗い背景や出自があるとか、きっとあるんじゃないかとか思うのですが、今のところそれもなし。一つ特徴的なことがあるとすれば、ヒロインが豚を飼っているとか、そのくらいでしょうか。ある意味清々しいとも言えるのですが、本音を言うと、もうちょっとスパイスがあればもっと美味しく頂けそうかなぁ、と。もちろん田舎という舞台背景に裏打ちされた素朴な雰囲気や、ヒロインが元々持っているピュアさが醸し出す澄んだ感じは抜群で、終始にこやかに物語を楽しむことができます。そういった雰囲気がお好きな方、やたらと都会的で尖った物語が苦手な方に、オススメです。


【男性へのガイド】
→オーソドックスな少女漫画というかんじで、敢えて男性にオススメする強みもないのですが、ピュアである分とっつきやすさはあるかと思います。
【感想まとめ】
→正直1巻ではまだ全体見えないのでオススメするか迷うところです。本領は2巻から?とはいえ、藤原先生の作品が好きなら迷わず買うべきだし、恋愛メインの少女マンガがお好きな方も買って後悔はないはずですよ。


作品DATA
■著者:藤原よしこ
■出版社:小学館
■レーベル:Cheese!フラワーコミックス
■掲載誌:Cheese!
■既刊1巻
■価格:400円+税


■購入する→Amazon

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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