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Tag [続刊レビュー] 2012.09.22
作品紹介→あきづき空太「赤髪の白雪姫」
4巻レビュー→読んでて素直に嬉しかった《続刊レビュー》「赤髪の白雪姫」4巻
5巻レビュー→新章スタート!:あきづき空太「赤髪の白雪姫」5巻
6巻レビュー→仄かに浮かび上がる今さらの“意識”:あきづき空太「赤髪の白雪姫」6巻
7巻レビュー→眠る姫への王子様のキス:あきづき空太「赤髪の白雪姫」7巻
関連作品紹介→*新作レビュー* あきづき空太「青春攻略本」
あなたに魔法をかけるファンタジー:あきづき空太「ヴァーリアの花婿」




1106195897.jpgあきづき空太「赤髪の白雪姫」(8)


「・・・十秒」
「はい」



■8巻発売しました。
 目指す未来と、二人が“どうなりたいのか”を確認しあった白雪とゼン。タンバルンへ戻るサカキを見送った帰りに、急遽外泊することになったのだが、夜中にオビが一人で抜け出した…!?そして、正式な宮廷薬剤師になった白雪は、リュウと北の地に赴くが…!?


〜なんとなく小休止な8巻〜
 元々脱線しがちな本作、前回は白雪の父親が登場したりしましたが、今回も初登場キャラが登場して相も変わらず脱線がち。というのも、本作では致し方ないことなのかもしれません。
 
 ゼンは王子として、白雪は宮廷薬剤師として、それぞれ一人前にならないといけないのですが、どちらも一朝一夕では成し遂げることができないもの。飛ばして書かない限り、その間かかる時間を埋めるエピソードを描く必要がある。よくよく考えれば、イベントの殆どはゼンの王子修行につながっているし、例えば今回は宮廷薬剤師としての仕事が本格的に描かれていたり。一口に「脱線」とは言えないエピソードたちなのかもしれませんね。


〜プロポーズの予約〜
 のっけから脱線の話をしてしましたが、本編は実はのっけから二人の大事なお話が繰り広げられていたりしましたね。7巻にて白雪が、ゼンと将来具体的にどうなりたいのかを考え、「ゆくゆくは隣に」という答えを見出しました。それに対するゼンの答えは、「その先は俺が言う」…からの、
 
 
赤髪の白雪姫8−1
「待ち」入りましたー


 プロポーズの予約。今はまだ、この言葉を言うには半人前すぎるということなのでしょうか。真面目な人です。これってどういう感覚なんでしょうね。お互いに想いが通じ合っていることはわかっていて、予約とはいえプロポーズ済。「結婚を前提としたお付き合い」なんてものに分類されるであろうこの関係、やっぱり普通に好きあう、付き合うのとは、全然違うんでしょうかね。一つ明確な目標ができたからこそ、なるべき自分の姿というのも見えてくるもの。ゼンと白雪、それぞれがちゃんと胸を張って先の言葉を言い合える日が来るまで、日々精進の日々です。なんて爽やかなんでしょうか。なんか、こういうの憧れますよね…。


〜オビの忠誠〜
 さて、8巻中盤ではオビにスポットが当てられたお話が。前々から白雪に対して何か特別な感情を抱いていそうだった彼。今回もそれを匂わす描写が登場するのですが、結局その本心は明らかにならず。なかなか読めない男です。一方で浮き彫りとなったのは、彼のゼンたちへの忠誠心でした。
 
 これまで雇われ先をたびたび替えてきたオビ。今回、過去の仲間との再会を経て、改めてゼンたちへの愛着(?)を自覚した彼は、この先もゼンに付き従うことを心に決めます。その決意は、手当をしてくれている白雪に対して放った「ちゃんと戻らなくてごめんね。もうしないよ。」という言葉からわかるのですが、個人的にはこっちの方がさりげなくて素敵かな、と。かつての仲間について語った、
 

赤髪の白雪姫8−2
ま、もう会うこともないでしょう


 かつてのように流浪していたら、もしかしたら会うこともあるかもしれない。けれども今は、ゼンたちに付き従い生きることを決めた。一つの場所に留まる以上、二度と会うことはないであろう、かつての同業者。素っ気なく放った言葉ですが、その奥には彼の密かな決意が見え隠れしているようで、なんだかとっても素敵。白雪に言った言葉と同じではあるのですが、こちらの方がいかにもオビっぽいというか。サラッと身軽な感じで言っちゃう所がたまらんですね。
 
 さて、本編は宮廷薬剤師のお仕事篇が続いております。二人が別々の場所に留まり、「会えない時間が愛を育てる」ことになるかと思いきや、ゼンが白雪の元へ。だとしたら、怒るであろうイベントは兄との何かしらの関係進展か。何気に9巻も目が離せない、赤髪の白雪姫なのでした。


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